* フィンゴルフィン [#v3d3bd2c]
** 概要 [#j6881789]

|~カテゴリー|人名|
|~スペル|Fingolfin|
|~その他の呼び名|フィンウェ・ノロフィンウェ(finwé ngolodh finwë)|
|~種族|[[エルフ]]([[ノルドール]])|
|~性別|男|
|~生没年|~[[第一紀]]455年|
|~親|[[フィンウェ]](父)、[[インディス]](母)|
|~兄弟|[[フェアノール]](異母兄)、[[フィナルフィン]](弟)|
|~配偶者|[[アナイレ]]|
|~子|[[フィンゴン]]、[[トゥアゴン>トゥアゴン(フィンゴルフィンの息子)]](息子)、[[アレゼル]](娘)、[[アルゴン]]|

** 解説 [#p301c5c4]

[[フィンウェ]]の次男で[[フィナルフィン]]の実兄。[[フェアノール]]の異母弟。[[フィンゴン]]、[[トゥアゴン>トゥアゴン(フィンゴルフィンの息子)]]、[[アレゼル]]の父。[[リンギル]]の使い手。[[ノルドール]]の中で、不動の心と剛勇において最も優れていたと言われる。[[クウェンヤ]]での名はフィンウェ・ノロフィンウェで「賢きフィンウェ」の意であり、フィンゴルフィンはこれを[[シンダール語]]的に縮めたものである。

***フェアノールの異母弟として [#x836cc1c]
彼と異母兄の[[フェアノール]]は[[メルコール]]の流言によって不信を煽られ対立したが、彼に剣を向けた咎で[[フォルメノス]]に追放されていたフェアノールが[[マンウェ]]の祝宴に呼ばれた日に再会すると、フィンゴルフィンはマンウェの玉座の前で「兄(フェアノール)を許し、一切の不満を忘れて、彼が先に立って導くなら自分はその後についていく」という誓言を立て、フェアノールがこれを受け入れたことで一応は和解したが、結果的にこの誓言によってフィンゴルフィンは過酷な運命に縛られることとなった。

[[二本の木]]がメルコールと[[ウンゴリアント]]に枯らされ、[[フォルメノス]]で[[フィンウェ]]が殺されて[[シルマリル]]が奪われた後、父を殺された復讐とシルマリル奪還を誓った[[フェアノール]]に半ば強引に連れられて[[アマン]]から出発する。その道中フェアノールに裏切られ、船を焼かれて[[アラマン]]に置き去りにされながらも、[[ノルドール]]の大部分を率いて[[ヘルカラクセ]]の海峡を横断し、[[中つ国]]への過酷な旅を果たした。

***中つ国におけるノルドールの上級王として [#va74f2d7]
フィンゴルフィンの到着以前に[[ダゴール=ヌイン=ギリアス]]で[[フェアノール]]は戦死し、フィンゴルフィンの長男[[フィンゴン]]に救出されて[[サンゴロドリム]]から生還した[[マイズロス]]が、[[アラマン]]での裏切りの謝罪として[[ノルドール]]の王権をフィンゴルフィンに譲渡したため、フィンゴルフィンが[[中つ国]]におけるノルドールの[[上級王]]となる。彼は[[ヒスルム]]を本拠として仇敵[[モルゴス]]軍と対した。
[[ダゴール・アグラレブ]]の後は[[モルゴス]]軍の拠点[[アングバンド]]を約四百年の間包囲し、[[エダイン]]が[[ベレリアンド]]に到来した時には全ノルドール族の王として彼らに歓迎の使者を送った。これによってエダインの若者たちが多数ノルドールの王侯貴族に仕えるようになり、[[ハドルの族>ハドル(ハソルの息子)]]の祖[[マラハ>マラハ(ハドルの祖)]]の息子[[マラハ>マラハ(マラハの息子)]]は[[ヒスルム]]に定住してフィンゴルフィンに仕え、アラダンの名を与えられた。

だが455年の[[ダゴール・ブラゴルラハ]]により[[アングバンド]]の包囲は破られ、[[ベレリアンド]]は焼き尽くされた。これに怒ったフィンゴルフィンは単身アングバンドに馬を進めて[[モルゴス]]に一騎打ちを挑み、モルゴスに七つの傷を負わせた後、フィンゴルフィンは倒されモルゴスに踏みつけられたが、最後の一撃で自分を踏みつけているモルゴスの片足に深手を負わせて討死した。
[[ノルドール]]の[[上級王]]の位は彼の長男[[フィンゴン]]が継承し、フィンゴンが[[ニアナイス・アルノイディアド]]で戦死した後はその弟[[トゥアゴン>トゥアゴン(フィンゴルフィンの息子)]]が継承した。[[ゴンドリン]]陥落によるトゥアゴンの死後は[[フィンゴン]]の息子[[エレイニオン・ギル=ガラド>ギル=ガラド]]が[[ノルドール]]の[[中つ国]]における最後の[[上級王]]となった。

** コメント [#q9f758d7]

#pcomment_nospam(,6,,,,,reply)