#author("2016-12-03T13:50:06+09:00","","")
#author("2017-02-22T04:13:15+09:00","","")
* フィナルフィン [#o998c149]
** 概要 [#Summary]

|~カテゴリー|[[人名]]|
|~スペル|Finarfin|
|~その他の呼び名|フィンウェ・アラトフィンウェ(Finwë Arato finwë)|
|~種族|[[エルフ]]([[ノルドール]])|
|~性別|男|
|~生没年||
|~親|[[フィンウェ]](父)、[[インディス]](母)|
|~兄弟|[[フェアノール]](異母兄)、[[フィンディス]](姉)、[[フィンゴルフィン]](兄)、[[イーリメ]](姉)|
|~配偶者|[[エアルウェン]]|
|~子|[[フィンロド]]、[[オロドレス>オロドレス(フィナルフィンの息子)]]、[[アングロド]]、[[アイグノール]](息子)、[[ガラドリエル]](娘)|

** 解説 [#Explanation]

[[フィンウェ]]の三男で[[フィンゴルフィン]]の弟、[[フェアノール]]の異母弟であり母は[[インディス]]。美しく、賢明な心の持ち主で、心身共に母親の一族([[ヴァンヤール]]族)に似ていた。
[[クウェンヤ]]での名は''フィンウェ・アラトフィンウェ''で「高貴なフィンウェ」の意であり、''フィナルフィン''はこれを[[シンダール語]]にして縮めたものである。(([[HoME]]12巻『[[The Peoples of Middle-earth]]』「The Shibboleth of Fëanor」より))

フィナルフィンは兄たちの不和からできる限り遠ざかって、しばしば[[アルクウァロンデ]]の[[テレリ]]たちの中に平安を求めて赴いていた。そこで[[オルウェ]]の息子たちの友となり、オルウェの娘[[エアルウェン]]を妻として[[フィンロド]]、[[オロドレス>オロドレス(フィナルフィンの息子)]]、[[アングロド]]、[[アイグノール]]、[[ガラドリエル]]の父となる。彼と彼の子らは[[ヴァンヤール]]のインディスの金髪を受け継いだ。

[[モルゴス]]が父[[フィンウェ]]を殺害し、[[シルマリル]]を奪って[[中つ国]]へ逃亡すると、異母兄の[[フェアノール]]は[[ティリオン>ティリオン(地名)]]で[[ノルドール]]を扇動し、[[中つ国]]への帰還を果たそうとした。この時、フィナルフィンは息子の[[オロドレス>オロドレス(フィナルフィンの息子)]]と共に静かな口調で場を鎮め、ノルドールの説得を試みたが失敗し、彼と兄の[[フィンゴルフィン]]はフェアノールらと共に中つ国へ進軍することになった。
フィナルフィンは一行の中では誰よりもこの遠征に乗り気でなく、舅の[[オルウェ]]の民([[ファルマリ]])が被害者となった[[同族殺害]]を目にして悲しみと苦い感情に満たされ、[[マンドスの宣告>マンドスの呪い]]が下されるとついに進軍を止め、[[ヴァリノール]]に引き返した。彼の民の多くも悲しみと共に引き返し、彼らは[[ヴァラール]]から赦しを得ることが出来た。以後フィナルフィンは[[アマン]]の[[ノルドール]]の残党を統治した。
だが彼の五人の子は[[フィンゴルフィン]]の子らを見捨てることができず、彼らと共に[[ヘルカラクセ]]を渡って中つ国に帰還した。

フィナルフィンは[[怒りの戦い]]の際にはアマンに残っていたノルドールを率いて[[ヴァラール]]の軍勢に参加し、中つ国へ渡って[[モルゴス]]の軍勢と戦った。

*** フィナルフィン王家 (House of Finarfin)  [#House]

フィナルフィン自身は[[アマン]]に留まったが、彼の息子たちの一族は[[中つ国]]においてフィナルフィン王家と呼ばれた。
彼らは母[[エアルウェン]]を通じて[[シンゴル]]の親族であったために、[[ノルドール]]の中では例外的に[[ドリアス]]への立ち入りを許され、ノルドールと[[シンダール]]の仲介役を務めた。
だが三男[[アングロド]]と四男[[アイグノール]]は[[ダゴール・ブラゴルラハ]]で戦死し、長男[[フィンロド]]は[[ベレン>ベレン(バラヒアの息子)]]の[[シルマリル]]探索の旅に同行した際に彼を守って狼と相討ちになった。次男[[オロドレス>オロドレス(フィナルフィンの息子)]]は[[トゥムハラド]]の合戦で戦死し、その娘でフィナルフィンの孫にあたる[[フィンドゥイラス>フィンドゥイラス(オロドレスの娘)]]は[[ナルゴスロンド]]陥落時に捕虜となって連行される途中、[[テイグリンの渡り瀬]]で殺害された。
だが三男[[アングロド]]と四男[[アイグノール]]は[[ダゴール・ブラゴルラハ]]で戦死し、長男[[フィンロド]]は[[ベレン>ベレン(バラヒアの息子)]]の[[シルマリル]]探索の旅に同行した際に彼を守って[[巨狼]]と相討ちになった。次男[[オロドレス>オロドレス(フィナルフィンの息子)]]は[[トゥムハラド]]の合戦で戦死し、その娘でフィナルフィンの孫にあたる[[フィンドゥイラス>フィンドゥイラス(オロドレスの娘)]]は[[ナルゴスロンド]]陥落時に捕虜となって連行される途中、[[テイグリンの渡り瀬]]で殺害された。
末娘の[[ガラドリエル]]だけが[[第一紀]]の動乱を生き延び、彼女の娘[[ケレブリアン]]は[[エルロンド]]と結婚して後の夕星王妃[[アルウェン]]の母となったため、フィナルフィンの血統は[[ドゥーネダイン]]の王統にまで伝えられることとなった。

** コメント [#Comment]

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