#author("2021-11-25T01:11:47+09:00;2018-08-24T23:33:52+09:00","","")
* ヒスルム [#d33d90ce]
** 概要 [#Summary]

|~カテゴリー|[[地名]]|
|~スペル|Hithlum|
|~その他の呼び名|ヒーシローメ(Hísilómë)|

** 解説 [#Explanation]

[[ベレリアンド]]の北西にある、東と南を[[エレド・ウェスリン(影の山脈)>エレド・ウェスリン]]に、西を[[エレド・ローミン(谺山脈)>エレド・ローミン]]に囲まれた広大な地域(ベレリアンドには含まれない)。南西部は[[ドル=ローミン]]、南東部は湖と山脈を挟んで[[ミスリム]]と呼ばれる。
[[モルゴス]]が流謫の[[ノルドール]]族の野営地へ送ってきた雲に由来して、ノルドール族はこの地を[[クウェンヤ]]で「霧の国(Land of Mist)」の意味の''ヒーシローメ''と名付けたが、後にこの地に住んだ[[シンダール]]族によってヒスルムの名で呼ばれるようになった。[[アングバンドの包囲]]が続いていた間は美しい土地だったが、空気は冷涼で冬は寒冷だった。

ミスリムは[[フェアノール]]の軍勢が野営地を築いて[[ダゴール=ヌイン=ギリアス]]の合戦場となり、後には[[フィンゴルフィン]]に率いられて[[ヘルカラクセ]]の海峡を横断してきた軍勢も野営地を築いた。その後ヒスルム全土が[[ノルドール]]の[[上級王]][[フィンゴルフィン]]が統治する土地となり、南西部の[[ドル=ローミン]]は息子の[[フィンゴン]]に与えられた。ただし彼らの本拠地は[[エレド・ウェスリン]]の東側にある[[エイセル・シリオン]]の城砦だった。また、後にドル=ローミンは[[エダイン]]である[[ハドル家]]に与えられた。

[[ダゴール・ブラゴルラハ]]の合戦以降、この地は[[モルゴス]]に攻撃されるようになり、[[エレド・ウェスリン]]の山脈で戦闘が行われた。さらに山脈を迂回してきた敵によって北からも攻撃された。だが[[フィンゴルフィン]]の死後王位を継承した[[フィンゴン]]が、[[キーアダン]]の援助を得て攻撃を撃退した。
しかし[[ニアナイス・アルノイディアド]]の敗北によって[[フィンゴン]]の王国は滅び、[[ハドルの族]]の戦士たちの大多数も討ち死にした。そのため[[東夷]]と[[オーク]]が侵入してきて、この地に残った僅かな[[エルフ]]とハドルの族の生き残りは迫害された。

** コメント [#Comment]

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