#author("2017-09-24T04:25:20+09:00","","")
#author("2023-11-14T23:51:10+09:00;2020-05-14T22:50:38+09:00","","")
* バルホス族 [#q44ca587]
** 概要 [#Summary]

|~カテゴリー|[[種族]]|
|~スペル|Balchoth|

** 解説 [#Explanation]

>[[闇の森]]と[[早瀬川]]の間の広大な[[ロヴァニオン]]の地には、今では凶暴な人間たちが住んでいて、完全に[[ドル・グルドゥア]]の影の下にあった。かれらはしばしば闇の森を抜けて奇襲を仕掛け、ために[[あやめ川]]より南の[[アンドゥイン]]の谷間に住む者もほとんどいなくなるほどだった。これらバルホスは東から来る同類の人間たちが加わることによって絶えずその数を増していたが、それに反し、[[カレナルゾン]]の民はどんどん少なくなっていった。[[キリオン]]は大河[[アンドゥイン]]の川筋を守るのに非常に窮したのである。((『[[指輪物語]] [[追補編]]』 「ゴンドール、またアナリオンの後継者たち」))
[[馬車族]]の近縁とみられる[[東夷]]の一氏族。名前は[[西方語]]で「ぞっとする」という意味のバルク(balc)と、[[シンダリン]]の「大群」ホス(hoth)を結合して作られた通俗的な言葉で、[[オーク]]のような輩のことを指すのに使われた。
彼らは軍備は粗末だったが、質を量で補い、馬車族と同じく大きな馬車を数多く用いた。[[馬]]は専ら馬車の牽引に用い、騎乗することは少なかった。

[[馬車族]]に近縁の、[[東夷]]の一氏族。名前は[[西方語]]で「ぞっとする」という意味のバルク(balc)と、[[シンダール語]]の「大群」ホス(hoth)を結合して作られた通俗的な言葉で、[[オーク]]のような輩のことを指すのに使われた。
軍備は粗末だったが、質を量で補い、馬車族と同じく大きな馬車を数多く用いた。[[馬]]は専ら馬車の牽引用に用い、騎乗することは少なかった。
[[ドル・グルドゥア]]の影響下で[[ロヴァニオン]]を占拠し、[[第三紀]]2510年に[[カレナルゾン]]に侵入して[[ゴンドール]]を攻撃するが、[[ケレブラントの野の戦い]]で壊滅した。
>[[闇の森]]と[[早瀬川]]の間の広大な[[リョヴァニオン]]の地には、今では凶暴な人間たちが住んでいて、完全に[[ドル・グルドゥル]]の影の下にあった。かれらはしばしば闇の森を抜けて奇襲を仕掛け、ために[[あやめ川]]より南の[[アンドゥインの谷間]]に住む者もほとんどいなくなるほどだった。これらバルホスは東から来る同類の人間たちが加わることによって絶えずその数を増していたが、それに反し、[[カレナルゾン]]の民はどんどん少なくなっていった。[[キリオン]]は大河[[アンドゥイン]]の川筋を守るのに非常に窮したのである。((『[[指輪物語]] [[追補編>指輪物語/追補編]]』「ゴンドール、またアナリオンの後継者たち」))

[[第三紀]]2510年に[[カレナルゾン]]に侵入して[[ゴンドール]]を攻撃するが、[[ケレブラントの野の戦い]]で壊滅した。

**[[Iron Crown Enterprises]]による設定 [#sed7e023]
[[ヴァリアグ]]とはロリアグ(Loriag)という民を共通の祖先に持つ。元々は東方のキクリアン=キン(kykurian kyn)という土地に住んでいたが後に西方へ移動し、[[リューンの湖]]周辺のタラス・ハルコス(Talath Harroch)に住み着いた。

[[ヴァリアグ]]とはイオリアグ(Ioriag)という民を共通の祖先に持つ。馬車族はイオリアグの近縁のウガス(Ulgath)の子孫で、バルホス族とは従兄弟の関係にある。彼らは自らをプルタイ王朝(Pultai Dynasty)と呼んでいた。

[[死人占い師]]の姿で[[ドル・グルドゥル]]に潜伏していた[[サウロン]]は、バルホス族が押し寄せるよりも前の第三紀2063年に、[[ガンダルフ]]の目を逃れて東へと逃亡している。その後もサウロンは東方にある潜伏先でゴンドールを揺さぶる策を練ったと思われるが、バルホス族の脅威がその成果かどうかは定かではない。

***歴史 [#z6d879bb]

バルホス族は元々は東方のキクリアン=キン(kykurian kyn)という土地に住んでいた。猛烈な干ばつに見舞われ、自らの土地を捨てて東方を横断した彼らは、2460年頃に[[ガソド]](Gathod)に至り、経路上に住むウガス系諸民族(Ulgathic Tribes)を併呑していった。
2472年の時点でプルタイ軍は、かつて[[イガス連合>馬車族]]を構成し、未だゴンドールへの復讐を望む民族の大部分を吸収した。その後バルホス族は50年間リョヴァニオンに留まり、侵略のための力を蓄えつつ、北国人を圧迫した。
彼らが直ちにアンドゥインを渡っていれば、ゴンドールに大変な損害を与えることも可能であった。だが、その動きの遅さが、[[北国人]]がゴンドールに差し迫った危機を警告する猶予を与え、ひいてはバルホス族の敗因へと繋がった。
2510年、バルホスの主が[[闇の森]]南東部の[[タラス・ハルロク]](Talath Harroch)を占拠し、[[アンドゥイン]]を渡った時、[[執政]][[キリオン]]は僅かな手勢を集め、援軍を要請する伝令を同盟国に派遣した。青年王[[エオル>エオル(レオドの息子)]]の率いる騎馬軍団は[[エーオセーオド]]から南下し、キリオンの軍勢がケレブラントの野で包囲殲滅される寸前に到着した。
結果、プルタイ王は討ち死にし、連合軍は瓦解した。東夷の諸民族は勢力を盛り返し、ゴンドールを攻める次の機会が訪れるのを待つことになった。

***登場する人物 [#gcb4ab5f]

|~スペル|~読み|~人物説明|
|Jyganoth|ジィガノス|45人の戦士からなる兵団の長。西方諸国での略奪を繰り返した|
|Meonid Ito|メオニド=イト|暗殺組織の長。[[北国人]]との戦いの裏で暗躍した|
|Nevid Smod I|ネヴィド=スモド一世|暗殺者。北国人の首長を多数殺害した。|
|Nevid Smod II|ネヴィド=スモド二世|[[指輪戦争]]時のバルホス族の指導者|

** コメント [#Comment]

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