#author("2019-12-30T18:22:32+09:00;2015-01-13T18:54:32+09:00","","")
-フーリン、フオルの母であるハレス(Hareth)については[[ハレス(ハルミアの娘)]]を参照してください。
-ヘルムの息子でローハンの王子ハレス(Haleth)については[[ハレス(ヘルムの息子)]]を参照してください。
-ローハンのハマの息子(映画『ロード・オブ・ザ・リング』オリジナルの登場人物)ハレス(Haleth)については[[ハレス(ハマの息子)]]を参照してください。
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* ハレス [#d6955523]
** 概要 [#Summary]

|~カテゴリー|[[人名]]|
|~スペル|Haleth|
|~その他の呼び名|ハレス姫(Lady Haleth)|
|~種族|[[人間]]([[エダイン]])|
|~性別|女|
|~生没年|[[第一紀]](341)~(420)(享年79)|
|~親|[[ハルダド]](父)|
|~兄弟|[[ハルダール]](兄弟)|
|~配偶者|なし|
|~子|なし|

** 解説 [#Explanation]

ハレス姫と呼ばれる。[[ハルダド]]の娘で[[ハルダール]]の双子の姉妹。ハラディンの族の族長で[[ハレス家>ハレスの族]]の祖。
『[[終わらざりし物語]]』によると選り抜きの女性親衛隊を従えた名高い女戦士だったという。

ハラディンの族は[[エレド・ルイン]]を越えて最初に辿りついた[[オッシリアンド]]で[[緑のエルフ]]たちに冷遇されたため、北上して[[カランシア]]の領地[[サルゲリオン]]に定住し、しばらくの間は安定した暮らしを営んでいた。
だが[[モルゴス]]の送り込んだ[[オーク]]の襲撃隊が[[アングバンドの包囲]]を迂回し、[[エレド・ルイン]]の[[ドワーフ道]]の山道を越えてサルゲリオンの南の森林に住んでいたハラディンの族を襲った。この時ハレスの父[[ハルダド]]が先頭に立って防戦を指揮し、彼は同族を率いて[[アスカール]]川と[[ゲリオン]]川の間の三角地に防御柵を築いて立て篭もり、食糧が尽きるまで抗戦した。だが最後にはオークの包囲に突撃を仕掛けて討ち死にし、オークから父の遺体を守ろうとして突出したハレスの兄弟[[ハルダール]]も討ち死にした。ハレスは生き残った者たちを統率してその後七日間持ち堪え、最後の防御柵が突破された時に[[カランシア]]の軍勢の救援によって救われた。カランシアはハレスとその一族に敬意を表してもっと北の地に移住するならば彼らを庇護下に置くことを申し出たが、ハレスはそれを断り、自らが治める安全な土地と自由を求めて西へ移り住む道を選んだ。

ハラディンの族の生き残りたちはハレスを族長に戴くと[[エストラド]]に移ったが、その地でも自分たちだけで固まって住んだためハレスの族として知られるようになった。だがハレスは一族の大半の者の反対を押し切ってさらに西へ進むことを望み、[[エルダール]]の助けも案内も無しで危険な[[ナン・ドゥンゴルセブ]]の地を横断し、多くの仲間を失いながらも一族を[[ブリシアハ]]の浅瀬以西まで導いた。彼らは[[タラス・ディアネン]]に至ると再び各家族ごとに散在して暮らす生活に戻っていったが、心からハレスを慕う者たちは再び彼女に導かれて[[ブレシル]]の森に入った。
ブレシルの森は[[魔法帯]]の外にあるが、[[人間]]を快く思わない[[ドリアス]]の[[シンゴル]]王が自国領とみなしている土地だった。そこでハレスの族の苦難を聞き及んだ[[フィンロド]]がシンゴルを説得し、その結果シンゴルはブレシルの森に一人たりと[[オーク]]を入れさせず、また[[エルダール]]の全ての敵から[[テイグリンの渡り瀬]]を防衛することを条件にハレスの族の居住を許した。

>「わが父[[ハルダド]]、わが弟[[ハルダール]]は今はいずこにおりましょうか。ハレスが、己の肉親を滅ぼした者たちに誼みを通じるのではないかと、[[ドリアス]]の王が危ぶんでおいでだとすれば、[[エルダール]]の考えられることは、[[人間]]には分からぬものでございます」(([[シンゴル]]から[[ブレシル]]の森での居住を条件付きで許可されたことに、ハレスが答えた言葉))

ハレスは死ぬまでブレシルに住まい、[[トゥーア・ハレサ(ハウズ=エン=アルウェン)>ハウズ=エン=アルウェン]]に葬られた。生涯独身であったため、族長の地位は[[ハルダール]]の息子でハレスにとって甥にあたる[[ハルダン]]が引き継いだ。

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