#author("2019-12-30T18:22:32+09:00;2018-12-09T15:41:56+09:00","","")
#author("2024-01-27T00:08:32+09:00;2022-10-11T13:37:20+09:00","","")
* ハムール [#za683671]
** 概要 [#Summary]

|~カテゴリー|[[人名]]|
|~スペル|Khamûl|
|~異訳|カムール、ハムル|
|~その他の呼び名|東方の影(Shadow of the East)、副首領(Second Chief)、黒の東夷(Black Easterling)|
|~種族|[[ナズグール]](もとは[[東夷]]か)|
|~性別|男|
|~生没年|~†[[第三紀]]3019|
|~生没年|不明~†[[第三紀]]3019年3月25日|

** 解説 [#Explanation]

『[[終わらざりし物語]]』の「指輪狩り」で言及されている、[[魔王]]に次ぐ地位にある[[ナズグール]]。「東方の影」とも呼ばれる。ナズグールの中では魔王に次いで[[一つの指輪]]の存在を感じ取ることができるが、日光に一番弱かったという。
「指輪狩り」の没になった草稿ではハムールの名は出ず、それに相当するナズグールは「副首領(黒の東夷)」と言及されている。
『[[終わらざりし物語]]』の「指輪狩り」で言及されている、[[魔王]]に次ぐ地位にある[[ナズグール]]。「東方の影」とも呼ばれる。「指輪狩り」の没になった草稿ではハムールの名は出ず、それに相当するナズグールは「副首領(黒の東夷)」と呼ばれている。
ナズグールの中では魔王に次いで[[一つの指輪]]の存在を感じ取ることができるが、[[太陽]]の光に一番弱かったという。

[[第三紀]]3018年([[大いなる年]])当時、[[ハムール]]は[[サウロン]]の名代として、伝令役のもう一人の[[ナズグール]]と共に[[ドル・グルドゥア]]にいた((『[[追補編>指輪物語/追補編]]』の[[第三紀の年表>第三紀]]では、2951年に[[サウロン]]は[[ドル・グルドゥア]]の再占領のために三人の[[ナズグール]]を遣わしたとされている。))。[[一つの指輪]]の捜索のために[[魔王]]を含む他七人のナズグールが[[ミナス・モルグル]]を出立して[[アンドゥイン]]を越えて来ると、ハムールと彼の連れは[[ケレブラントの野]]で魔王たちと合流した。
本編で[[ハムファスト・ギャムジー]]や[[マゴット]]に「バギンズ」のことを聞いてまわり、[[切株村にいたる道]]で[[フロド>フロド・バギンズ]]らを追跡し、[[バックル村の渡し]]で取り逃がしたナズグールがハムールである。
[[第三紀]]3018年([[大いなる年]])当時、ハムールは[[サウロン]]の名代として、伝令役のもう一人の[[ナズグール]]と共に[[ドル・グルドゥル]]にいた((『[[追補編>指輪物語/追補編]]』の[[第三紀の年表>第三紀]]では、2951年に[[サウロン]]は[[ドル・グルドゥル]]の再占領のために三人の[[ナズグール]]を遣わしたとされている。))。[[一つの指輪]]の捜索のために[[魔王]]を含む他七人のナズグールが[[ミナス・モルグル]]を出立して大河[[アンドゥイン]]を越えて来ると、ハムールと彼の連れは[[ケレブラントの野]]で魔王たちと合流した。
『[[指輪物語]]』本編で[[ハムファスト・ギャムジー]]や[[マゴット]]に「[[バギンズ>バギンズ家]]」のことを聞いてまわり、[[ところざわ村にいたる道]]で[[フロド>フロド・バギンズ]]らを追跡し、[[バックルベリの渡し場]]で取り逃がしたナズグールがハムールとされる。

** [[Iron Crown Enterprises]]による設定 [#ICE]

[[ICE>Iron Crown Enterprises]]設定には、さらにハムールについての細かい情報がある。ハムールは本来の名を''コムール一世''(Komûl I)という。[[エルフ]]([[アヴァリ]])の血が流れる東方の人間の種族ウォマウ(Wômaw)の築いた国[[ウォマワス・ドラス]]のムール・タヌール(Mûl Tanûl、ムールはウォマウの全氏族を統べる神官兼上級王の称号)の息子として[[第二紀]]1744年に生まれた。当時は[[ヌーメノール人>ドゥーネダイン]]がウォマウ領の植民化を進めており、略奪行為も行われていた。そうした彼らの専横に対抗する手段を求めて父王が[[アヴァリ]]の助言を求めた結果、紹介されたのがアンナタールを名乗っていた[[サウロン]]だった。後にウォマワスの王となったコムールは、サウロンを崇拝するエルフの女性ダルダリアン(Dardarian)に誘惑され、[[九つの指輪]]のうちの一つを手にし、[[ナズグール]]になったという。その力でコムールはウォマワスを東方世界で最強の国に押し上げ、人々にサウロンへの信仰心を植え付けていった。だが、サウロンが[[最後の同盟]]との戦いに破れて力を失うと、コムールも[[忠実なる者]]の一派の援助を受けた従兄弟のアオーン(Aôn)のクーデターによって王位を奪われ、ウォマワスから去った。
[[ICE>Iron Crown Enterprises]]設定には、さらにハムールについての細かい情報がある。

ハムールは本来の名を''コムール一世''(Komûl I)という。[[エルフ]]([[アヴァリ]])の血が流れる極東の人間[[ウォマウ]](Wômaw)の築いた国[[ウォマワス・ドラス]]のムール・タヌール(Mûl Tanûl、ムールはウォマウの全氏族を統べる神官兼上級王の称号)の息子として[[第二紀]]1744年に生まれた。
当時は[[ヌーメノール人>ドゥーネダイン]]がウォマウ領を侵犯しており、コムールは彼らの専横に対抗する手段を求めて[[アヴァリ]]の女王ダルダリアン(Dardarian)と同盟を組んだ。だがダルダリアンは[[サウロン]]の信奉者で、彼女から[[九つの指輪]]のうちの一つを手にした事で、[[ナズグール]]になった。

*** 画像 [#oa4f1241]

&ref(d618c1bdae7c467b35ce8a894ce48086.jpg,,30%,);

**  映画『[[ホビット>ホビット(映画)]]』における設定 [#Hobbitmovie]

[[サウロン]]によって招集された9人の[[ナズグール]]の中にいる、『[[ロード・オブ・ザ・リング]]』に登場した[[東夷]]と似た装備を纏ったナズグールがハムールとされており、2015年11月に出版された『[[The Hobbit: The Battle of the Five Armies Chronicles: The Art of War>http://www.amazon.co.jp/gp/product/0062265725/ref=as_li_ss_tl?ie=UTF8&camp=247&creative=7399&creativeASIN=0062265725&linkCode=as2&tag=arda-22]]』および、『決戦のゆくえ [[エクステンデッド・エディション]]』メイキングで言及されている。最初にエルロンドと切り結んでおり、他の幽鬼よりも大きく画面に映し出されている。
[[サウロン]]によって[[ドル・グルドゥル]]に招集された9人の[[ナズグール]]の中で、最初に[[エルロンド]]に斬りかかった者がハムールとされている。
権利の関係上、ハムールという名前自体には言及されていないものの、『[[ロード・オブ・ザ・リング]]』に登場した[[東夷]]と似た装備を纏っているため、原作の世界観に精通した鑑賞者にはそこはかとなくハムールである事が分かるという演出となっている。
2015年11月に出版された『[[The Hobbit: The Battle of the Five Armies Chronicles: The Art of War>http://www.amazon.co.jp/gp/product/0062265725/ref=as_li_ss_tl?ie=UTF8&camp=247&creative=7399&creativeASIN=0062265725&linkCode=as2&tag=arda-22]]』および、『決戦のゆくえ [[エクステンデッド・エディション]]』のメイキング映像では明確にハムールである事が示されている。

また、ネット上では一時期、兜の形状が、[[ピーター・ジャクソン]]が仮装パーティーで被っていたクラウンのマスクと類似している事から彼が演じているのではないかと噂になった。

*** 画像 [#oa4f1241]

&ref(Khamul.jpg,,25%,『ホビット』におけるハムール(中央)); &ref(ナズグール/Nazgul.jpg,,25%,『ホビット』におけるハムール(左から三番目));

*** グッズ [#xe968840]

#amazon2(B07KT7BTJM)
#amazon2(B07BB5XVSR)
#amazon(B07KT7BTJM)
#amazon(B07BB5XVSR)

** ゲーム『[[ロード・オブ・ザ・リングス オンライン]]』における設定 [#LotRO]

Lieutenant of Dol Guldur(ドル・グルドゥアの副官)という名前で、Morskorという[[恐るべき獣]]の背に乗り、[[ドル・グルドゥア]]に出現する(([[LOTRO Lorebook:http://lorebook.lotro.com/wiki/Monster:The_Lieutenant_of_Dol_Guldur]]))。ハムールの名が出てこないのは、『[[終わらざりし物語]]』にしか出てこない固有名詞である「ハムール」の名を[[Tolkien Estate]]が持っているために、Turbine社が使えないという権利上の問題のため。
Lieutenant of Dol Guldur(ドル・グルドゥルの副官)という名前で、Morskorという[[恐るべき獣]]の背に乗り、[[ドル・グルドゥル]]に出現する(([[LOTRO Lorebook:http://lorebook.lotro.com/wiki/Monster:The_Lieutenant_of_Dol_Guldur]]))。また第二紀の場面ではThe Cursed Rider(呪われし乗り手)という名前になっている。
ハムールの名が出てこないのは、『[[終わらざりし物語]]』にしか出てこない固有名詞である「ハムール」の名を[[Tolkien Estate]]が持っているために、Turbine社が使えないという権利上の問題のため。

** 外部リンク [#Links]

- [[彼方の島 ICE設定の翻訳:http://megalodon.jp/2014-1004-1442-10/homepage2.nifty.com/lotr/naz/Kml.html]]

** コメント [#Comment]

#pcomment(,,,,,,reply)