* ヌーメノール [#sbc2909c]
** 概要 [#pad386e0]

|~カテゴリー|地名|
|~スペル|Númenor|
|~その他の呼び名|星の国、[[西方国]]、ヨーザーヤン(Yôzâyan)、[[アカルラベース]]、アタランテ(Atalantë)|

** 解説 [#k0e6dbf0]

[[シンダール語]]で「いやはての[[西方国]]」の意。[[アドゥーナイク]]ではヨーザーヤン(贈り物の地の意)と言われる。
滅びた後は、[[アドゥーナイク]]で「没落せる国」の意である[[アカルラベース]]、[[クウェンヤ]]で「滅亡せる国」の意であるアタランテとも呼ばれた。

[[第一紀]]、[[中つ国]]で[[モルゴス]]と戦った[[人間]]([[エダイン]])のために[[ヴァラール]]から褒美として与えられた、[[大海]]に浮かぶ島国。五つの岬がある星形の形状をしていたため、星の国とも言われた。初代の国王は[[エルロンド]]の弟、[[エルロス・タル=ミンヤトゥア>エルロス]]であった。

ヌーメノールは[[第二紀]]には非常に繁栄する。[[至福の国]]の[[エルフ]]と交易を行って彼らから様々な教えを受け、中つ国に残った人間達の技術力を大きく引き離した。彼らは、中つ国の人々や、[[サウロン]]と戦う[[ギル=ガラド]]を援助した。
しかし、やがてヌーメノールの人々は、人間には禁じられた「不老不死」を崇めるようになる。そのためエルフを妬んで次第に彼らと疎遠になっていった。さらにヌーメノール人は、中つ国の植民地支配を行なうようになる。

[[アル=ファラゾーン]]の時代になると、彼らは中つ国の覇権を巡って[[サウロン]]に挑戦。ヌーメノール軍は[[ウンバール]]に上陸してサウロンを降伏せしめた。サウロンは捕虜としてヌーメノールに連れ帰られたのだが、ヌーメノール人はサウロンの口車に乗せられ、ついには[[至福の国>アマン]]へと「不老不死」を勝ち取るために攻め入った。その結果、全能の神[[イルーヴァタール]]によって[[ヌーメノール]]は滅ぼされ、海中に沈められた。

[[エレンディル]]とその息子の[[イシルドゥア]]および[[アナーリオン]]をはじめとする、最後までエルフに友好的だった[[忠実なる者]]たちはこの破局から助かり、水没したヌーメノールから逃れて中つ国に漂着する。
彼らは人数も多くなく亡国の身ではあったが、それでも中つ国の人間よりは知識も身体能力もはるかに優れていた。そのため彼らは中つ国西方の人間達の指導者となり、[[アルノール]]と[[ゴンドール]]の国を築いた。

*** トールキンの悪夢 [#ca983025]

アトランティス伝説の[[トールキン>ジョン・ロナルド・ロウエル・トールキン]]的解釈。トールキンが水没する都市の悪夢を何度も見たことが、彼の神話にアトランティス伝説が組み込まれるきっかけとなった。この話を作ってから、トールキンはその悪夢を見なくなったという。

** コメント [#c9aef6b4]

- ひょっとしたら、プラトンも同じような夢を見てクリティアス(アトランティスのネタ本)を書いたのかもしれない、と思った。 -- カイト

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