* ヌーメノール [#sbc2909c]
** 概要 [#Summary]

|~カテゴリー|[[地名]]|
|~スペル|Númenor|
|~異訳|ヌメノール|
|~その他の呼び名|[[西方国]]、ヌーメノーレ(Númenórë)、星の国(Land of the Star)、アンドール(Andor)、エレンナ(Elenna)、ヨーザーヤン(Yôzâyan)、アナドゥーネー(Anadûnê)、[[アカルラベース]]、マル=ヌ=ファルマール(Mar-nu-Falmar)、アタランテ(Atalantë)|
|~その他の呼び名|[[西方国]]、ヌーメノーレ、星の国、アンドール、エレンナ、ヨーザーヤン、アナドゥーネー、[[アカルラベース]]、マル=ヌ=ファルマール、アタランテ|

** 解説 [#Explanation]

「[[西方国]]」の意((「ヌーメノール(Númenor)」はおそらく[[クウェンヤ]]と[[シンダール語]]の混合形である。))。[[クウェンヤ]]での完全な語形はヌーメノーレ。[[中つ国]]で[[エルフの友]]として[[モルゴス]]と戦った[[人間]]である[[エダイン]]の三家のために、水没した[[ベレリアンド]]の代わりに[[ヴァラール]]から褒美として与えられた、[[大海]]に浮かぶ島国。五つの岬がある星形の形状をしていたため、星の国とも言われた。
最初[[クウェンヤ]]で「贈り物の地」の意であるアンドールと呼ばれ、[[エダイン]]は[[エアレンディルの星]]に導かれて航海しこの地を見出したため、「星に向かう国」の意であるエレンナと呼んだ。[[アドゥーナイク]]ではアンドールと同じ意味であるヨーザーヤン、ヌーメノールと同じく[[西方国]]の意であるアナドゥーネーとも呼ばれた。
ヌーメノールが滅びた後は、アドゥーナイクで「没落せる国」の意である[[アカルラベース]]、「波間に没したる国」の意であるマル=ヌ=ファルマール、クウェンヤで「滅亡せる国」の意であるアタランテとも呼ばれた。
「[[西方国]]」の意。[[中つ国]]で[[エルフの友]]として[[モルゴス]]と戦った[[人間]]である[[エダイン]]の三家のために、水没した[[ベレリアンド]]の代わりに[[ヴァラール]]から褒美として与えられた、[[大海]]に浮かぶ島国。初代の国王は[[エルロンド]]の弟[[エルロス・タル=ミンヤトゥア>エルロス]]。ヌーメノールに住んだ人々は、ヌーメノール人もしくは[[ドゥーネダイン]]と呼ばれた。

初代の国王は[[エルロンド]]の弟、[[エルロス・タル=ミンヤトゥア>エルロス]]であった。ヌーメノールに住んだ人々は、ヌーメノール人もしくは[[ドゥーネダイン]]と呼ばれた。

ヌーメノールは[[第二紀]]において非常に繁栄する。[[至福の国(アマン)>アマン]]の[[エルフ]]と交易を行って彼らから様々な教えを受け、中つ国に残った人間達の技術力を大きく引き離して成長した。ヌーメノール人は中つ国の人間や、中つ国で[[サウロン]]と戦う[[ギル=ガラド]]を援助した。
ヌーメノールは[[第二紀]]32年に建国され、その後非常に繁栄する。[[至福の国(アマン)>アマン]]の[[エルフ]]と交易を行って彼らから様々な教えを受け、中つ国に残った人間達の技術力を大きく引き離して成長した。ヌーメノール人は中つ国の人間や、中つ国で[[サウロン]]と戦う[[ギル=ガラド]]を援助した。
しかし、やがてヌーメノールの主流となった[[王党派]]のドゥーネダインは、[[ヴァラールの禁]]を不服に思い、人間には禁じられた「不老不死」を崇めるようになる。そのためエルフを妬んで次第に彼らと疎遠になっていった。さらに王党派のヌーメノール人は、中つ国の植民地支配を行なうようになる。

[[アル=ファラゾーン]]の時代になると、彼らは中つ国の覇権を巡って[[サウロン]]に挑戦。ヌーメノール軍は[[ウンバール]]に上陸して、サウロンを降伏せしめた。サウロンは捕虜としてヌーメノールに連れ帰られたのだが、ヌーメノール人はサウロンの口車に乗せられ、ついには[[至福の国>アマン]]へと「不老不死」を勝ち取るために攻め入った。その結果、全能の神[[イルーヴァタール]]によってヌーメノールは滅ぼされ、海中に沈められた。そのことは[[アカルラベース]]に語られている。
[[アル=ファラゾーン]]の時代になると、彼らは中つ国の覇権を巡って[[サウロン]]に挑戦。ヌーメノール軍は[[ウンバール]]に上陸して、サウロンを降伏せしめた。サウロンは捕虜としてヌーメノールに連れ帰られたのだが、ヌーメノール人はサウロンの口車に乗せられ、ついには[[至福の国>アマン]]へと「不老不死」を勝ち取るために攻め入った。その結果、全能の神[[イルーヴァタール]]によってヌーメノールは滅ぼされ、[[第二紀]]3319年に海中に沈められた。そのことは[[アカルラベース]]に語られている。

ドゥーネダインのうち、[[エレンディル]]とその息子の[[イシルドゥア]]および[[アナーリオン]]をはじめとする、最後までエルフに友好的だった[[忠実なる者]]たちはこの破局から逃れ、水没したヌーメノールから中つ国に漂着する。
彼らは人数も多くなく亡国の身ではあったが、それでも中つ国の人間よりは知識も身体能力もはるかに優れていた。そのため彼らは中つ国西方の人間達の指導者となり、[[ドゥーネダイン]]として[[アルノール]]と[[ゴンドール]]の国を築いた。

** 地形 [#o3b2e8f2]
*** 地形 [#o3b2e8f2]

ヌーメノールは星形をした島であり、中央部は[[ミッタルマール]]、北の半島は[[フォロスタール]]、東の半島は[[オルロスタール]]、南東の半島は[[ヒャルロスタール]]、南西の半島は[[ヒャルヌスタール]]、西の半島は[[アンドゥスタール]]と呼ばれていた。ヌーメノールの中心には聖なる山[[メネルタルマ]]がそびえていた。
王都[[アルメネロス]]は[[ミッタルマール]]の東部[[アランドール]]にあった。

** ヌーメノールの歴代の王 [#mcf6aed1]
*** ヌーメノールの歴代の王 [#mcf6aed1]

||名前|在位|h
|初代|[[エルロス・タル=ミンヤトゥア>エルロス]]|(未入力)|
|2代|[[ヴァルダミア・ノーリモン>ヴァルダミア]]|(未入力)|
|3代|[[タル=アマンディル]]|(未入力)|
|4代|[[タル=エレンディル]]|(未入力)|
|5代|[[タル=メネルドゥア]]|(未入力)|
|6代|[[タル=アルダリオン]]|(未入力)|
|7代|[[タル=アンカリメ]]|(未入力)|
|8代|[[タル=アナーリオン]]|(未入力)|
|9代|[[タル=スーリオン]]|(未入力)|
|10代|[[タル=テルペリエン]]|(未入力)|
|11代|[[タル=ミナスティア]]|(未入力)|
|12代|[[タル=キアヤタン]]|(未入力)|
|13代|[[タル=アタナミア]]|(未入力)|
|14代|[[タル=アンカリモン]]|(未入力)|
|15代|[[タル=テレムマイテ]]|(未入力)|
|16代|[[タル=ヴァニメルデ]]|(未入力)|
|17代|[[タル=アルカリン]]|(未入力)|
|18代|[[タル=カルマキル(アル=ベルザガール)>タル=カルマキル]]|(未入力)|
|19代|[[タル=アルダミン(アル=アバッターリク)>タル=アルダミン]]|(未入力)|
|20代|[[アル=アドゥーナホール(タル=ヘルヌーメン)>アル=アドゥーナホール]]|(未入力)|
|21代|[[アル=ジムラソン(タル=ホスタミア)>アル=ジムラソン]]|(未入力)|
|22代|[[アル=サカルソール(タル=ファラッション)>アル=サカルソール]]|(未入力)|
|23代|[[アル=ギミルゾール(タル=テレムナール)>アル=ギミルゾール]]|(未入力)|
|24代|[[タル=パランティア(アル=インジラドゥーン)>タル=パランティア]]|(未入力)|
|25代|[[アル=ファラゾーン(タル=カリオン)>アル=ファラゾーン]]|(未入力)|
|初代|[[エルロス・タル=ミンヤトゥア>エルロス]]|[[第二紀]]32~442|
|2代|[[ヴァルダミア・ノーリモン>ヴァルダミア]]|442((歴史上では在位1年とされているが、王位は息子のアマンディルに譲り、実際に統治は行っていない))|
|3代|[[タル=アマンディル]]|442~590|
|4代|[[タル=エレンディル]]|590~740|
|5代|[[タル=メネルドゥア]]|740~883|
|6代|[[タル=アルダリオン]]|883~1075|
|7代|[[タル=アンカリメ]]|1075~1280|
|8代|[[タル=アナーリオン]]|1280~1394|
|9代|[[タル=スーリオン]]|1394~1556|
|10代|[[タル=テルペリエン]]|1556~1731|
|11代|[[タル=ミナスティア]]|1731~1869|
|12代|[[タル=キアヤタン]]|1869~2029|
|13代|[[タル=アタナミア]]|2029~2221|
|14代|[[タル=アンカリモン]]|2221~2386|
|15代|[[タル=テレムマイテ]]|2386~2526|
|16代|[[タル=ヴァニメルデ]]|2526~2637((ヴァニデルメの死後、ヴァニデルメの夫[[ヘルカルモ]]がタル=アンドゥルカルとして2657年に死ぬまでヌーメノールの実権を握っていたため、タル=アルカリンの即位は2657年となっている))|
|17代|[[タル=アルカリン]]|2657~2737|
|18代|[[タル=カルマキル(アル=ベルザガール)>タル=カルマキル]]|2737~2825|
|19代|[[タル=アルダミン(アル=アバッターリク)>タル=アルダミン]]|2825~2899|
|20代|[[アル=アドゥーナホール(タル=ヘルヌーメン)>アル=アドゥーナホール]]|2899~2962|
|21代|[[アル=ジムラソン(タル=ホスタミア)>アル=ジムラソン]]|2962~3033|
|22代|[[アル=サカルソール(タル=ファラッション)>アル=サカルソール]]|3033~3102|
|23代|[[アル=ギミルゾール(タル=テレムナール)>アル=ギミルゾール]]|3102~3177|
|24代|[[タル=パランティア(アル=インジラドゥーン)>タル=パランティア]]|3177~3255|
|25代|[[アル=ファラゾーン(タル=カリオン)>アル=ファラゾーン]]|3255~3319|

*** 名前の意味 [#bfd1f843]

:ヌーメノール(Númenor)|西方国の意。おそらく[[クウェンヤ]]と[[シンダール語]]の混合形
:ヌーメノーレ(Númenórë)|ヌーメノールの、[[クウェンヤ]]での完全な語形
:星の国(Land of the Star)|五つの岬がある星形の形状をしていたため
:アンドール(Andor)|[[クウェンヤ]]で「贈り物の地」の意。最初の呼び名
:エレンナ(Elenna)|「星に向かう国」の意。[[エダイン]]が[[エアレンディルの星]]に導かれて航海しこの地を見出したため
:ヨーザーヤン(Yôzâyan)|[[アドゥーナイク]]でアンドールと同義
:アナドゥーネー(Anadûnê)|アドゥーナイクで西方国と同義
:[[アカルラベース(Akallabêth)>アカルラベース]]|滅亡後の呼び名。アドゥーナイクで「没落せる国」の意
:マル=ヌ=ファルマール(Mar-nu-Falmar)|滅亡後の呼び名。「波間に没したる国」の意
:アタランテ(Atalantë)|滅亡後の呼び名。クウェンヤで「滅亡せる国」の意

** トールキンの悪夢 [#ca983025]

アトランティス伝説の[[トールキン>ジョン・ロナルド・ロウエル・トールキン]]的解釈。トールキンが水没する都市の悪夢を何度も見たことが、彼の神話にアトランティス伝説が組み込まれるきっかけとなった。この話を作ってから、トールキンはその悪夢を見なくなったという。

** コメント [#Comment]

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