#author("2019-08-06T00:30:51+09:00","","")
#author("2020-01-24T00:54:25+09:00;2019-08-06T00:43:08+09:00","","")
* ニムロデルの歌 [#jfd3c093]
** 概要 [#Summary]

|~カテゴリー|[[詩・歌]]|
|~スペル|Song of Nimrodel|

** 解説 [#Explanation]

[[ニムロデル>ニムロデル(地名)]]川を渡り終えた[[指輪の仲間]]に[[レゴラス]]が歌って聞かせた[[ニムロデル]]の歌。レゴラスの[[国>闇の森#Realm]]では[[森エルフの言葉>シルヴァン語]]で歌われるとのことだが、仲間の前では[[西方語]]で歌ってみせた。
[[ニムロデル>ニムロデル(地名)]]川を渡り終えた[[指輪の仲間]]に[[レゴラス]]が歌って聞かせた[[ニムロデル]]の歌。[[闇の森の王国>闇の森#Realm]]では[[森エルフの言葉>シルヴァン語]]で歌われるとのことだが、仲間の前では[[西方語]]で歌ってみせた。
本当はもっと長い歌なのだが、レゴラスはその多くを忘れてしまったという。

***『[[指輪物語]]』における邦訳((『[[旅の仲間>指輪物語/旅の仲間]]』「ロスロリアン」)) [#r30f359b]
*** 邦訳 [#r30f359b]

>そのかみエルフのおとめがいた。
>そのかみ[[エルフ]]のおとめがいた。
 光まばゆい昼の星よ、
白いマントに金のふちどり、
 はく靴の色は銀ねずみだった。
>おとめの額に星が結ばれ、
 おとめの髪に光がさした。
美しいロリアンの森の
美しい[[ロリアン>ロスローリエン]]の森の
 黄金の枝に日がさすように。
>おとめの髪は長く、四肢は白く、
 おとめは美しく、自由だった。
風の中をゆく身の軽さは
 菩提樹の葉のそよぎだった。
>ニムロデルの滝つ瀬に近く
>[[ニムロデル>ニムロデル(地名)]]の滝つ瀬に近く
 冷たく澄んだ水のほとり
おとめの声は銀の滝のように
 きらめく&ruby(ふち){淵};にこぼれおちた。
>おとめはいずこか、光か陰か、
 さまよう場所をだれも知らない。
かつてニムロデルは山に迷って、
かつて[[ニムロデル]]は[[山>エレド・ニムライス]]に迷って、
 行方しれずになってしまった。
>山陰の&ruby(お){小};&ruby(ぐら){暗};い港に
>山陰の&ruby(お){小};&ruby(ぐら){暗};い[[港>エゼルロンド]]に
 エルフの船がおとめを待った。
荒れさわぐ海のかたえで、
 いたずらに日ごと夜ごとを。
>北の地に夜半の嵐が吹き起こって、
>[[北の地>北方荒地]]に夜半の嵐が吹き起こって、
 ごうごうとたけり叫び、
エルフの岸から船を追い、
 &ruby(しお){汐};&ruby(じ){路};のかなたに押しやった。
>ほの暗く夜が明ければ、
 山はなく陸地は見えず、
大波がよせてくだけて、
 目にしぶく&ruby(みなわ){水沫};をのこすばかり。
>波間に低くうすれてゆく
 岸を望んで、アムロスは
 岸を望んで、[[アムロス]]は
ニムロデルから自分をひき離した
 頼みがたい船をのろった。
>そのかみ、アムロスはエルフの王で、
 美しいロスロリアンに春が来れば、
 美しい[[ロスロリアン>ロスローリエン]]に春が来れば、
枝々に金色の花の咲く
 木々と園とを&ruby(す){統};べていた。
>人々は見た、へさきから海へ、
 &ruby(つる){弦};を離れた矢のようにアムロスが
跳びおりて、はばたく&ruby(かもめ){鷗};のように
跳びおりて、はばたく[[&ruby(かもめ){鷗};>鷗]]のように
 深く水をかずくのを。
>風はアムロスの髪をなびかせ
 泡はアムロスのまわりにきらめいた。
人々は見た、白鳥のように波にのって、
 強く美しいアムロスの進むのを。
>けれど西方から便りはとどかなかった。
 また此岸に住まうエルフのもとに
>けれど[[西方>アマン]]から便りはとどかなかった。
 また[[此岸>中つ国]]に住まうエルフのもとに
アムロスの消息がわかったことも
 そのさきたえてありはしなかった。
 そのさきたえてありはしなかった。((『[[旅の仲間>指輪物語/旅の仲間]]』「ロスロリアン」))

***英語原文 [#kd8e18d0]
*** 原文 [#kd8e18d0]

>An Elven-maid there was of old,
 A shining star by day:
Her mantle white was hemmed with gold,
 Her shoes of silver-grey.
>A star was bound upon her brows,
 A light was on her hair
As sun upon the golden boughs
 In Lórien the fair.
 In [[Lórien>ロスローリエン]] the fair.
>Her hair was long, her limbs were white,
 And fair she was and free;
And in the wind she went as light
 As leaf of linden-tree.
>Beside the falls of Nimrodel,
>Beside the falls of [[Nimrodel>ニムロデル(地名)]],
 By water clear and cool,
Her voice as falling silver fell
 Into the shining pool.
>Where now she wanders none can tell,
 In sunlight or in shade;
For lost of yore was Nimrodel
 And in the mountains strayed.
>The elven-ship in haven grey
For lost of yore was [[Nimrodel>ニムロデル]]
 And in the [[mountains>エレド・ニムライス]] strayed.
>The elven-ship in [[haven>エゼルロンド]] grey
 Beneath the mountain-lee
Awaited her for many a day
 Beside the roaring sea.
>A wind by night in Northern lands
>A wind by night in [[Northern lands>北方荒地]]
 Arose, and loud it cried,
And drove the ship from elven-strands
 Across the streaming tide.
>When dawn came dim the land was lost,
 The mountains sinking grey 
Beyond the heaving waves that tossed
 Their plumes of blinding spray.
>Amroth beheld the fading shore
>[[Amroth>アムロス]] beheld the fading shore
 Now low beyond the swell,
And cursed the faithless ship that bore
 Him far from Nimrodel.
>Of old he was an Elven-king,
 A lord of tree and glen,
When golden were the boughs in spring
 In fair Lothlórien.
 In fair [[Lothlórien>ロスローリエン]].
>From helm to sea they saw him leap,
 As arrow from the string,
And dive into the water deep,
 As mew upon the wing.
 As [[mew>鷗]] upon the wing.
>The wind was in his flowing hair,
 The foam about him shone;
Afar they saw him strong and fair
 Go riding like a swan.
>But from the West has come no word,
 And on the Hither Shore
>But from the [[West>アマン]] has come no word,
 And on the [[Hither Shore>中つ国]]
No tidings Elven-folk have heard
 Of Amroth evermore.

** コメント [#COmment]

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