* ニエノール [#wbf8d9cf]
** 概要 [#Summary]

|~カテゴリー|[[人名]]|
|~スペル|Nienor|
|~その他の呼び名|ニーニエル(Níniel)|
|~種族|[[人間]]([[エダイン]])|
|~性別|女|
|~生没年||
|~親|[[フーリン>フーリン(ガルドールの息子)]](父)、[[モルウェン>モルウェン(バラグンドの娘)]](母)|
|~兄弟|[[トゥーリン]](兄)、[[ラライス]](姉)|
|~配偶者|[[トゥーリン]]|
|~子|なし(子を宿すも、出産前に母子共に死亡)|

** 解説 [#Explanation]

名は「哀悼」の意。[[フーリン>フーリン(ガルドールの息子)]]と[[モルウェン>モルウェン(バラグンドの娘)]]の娘で、[[トゥーリン]]と[[ラライス]]の妹にあたる。

*** ドル=ローミンからドリアスへ [#k76a99ee]

父フーリンが行方不明になり、兄トゥーリンが[[ドリアス]]へと去った翌年の初めに[[ドル=ローミン]]に生まれる。母モルウェンはニエノールが成長すると彼女を連れてドリアスに向かったが、その時にはトゥーリンは既にドリアスにいなかった。だがモルウェンとニエノールは、そのまま[[シンゴル]]の客としてドリアスに留まった。

*** グラウルングの呪い、実の兄との出会い [#b07ecaad]

やがて[[ナルゴスロンド]]が陥落し、ナルゴスロンドにいたモルメギルという戦士がトゥーリンその人だったという知らせが[[ドリアス]]に届くと、[[モルウェン>モルウェン(バラグンドの娘)]]は[[シンゴル]]と[[メリアン]]の制止を振り切ってトゥーリンを捜す旅に出る。ニエノールは兵士に変装すると、モルウェンを連れ帰すべく出発した[[マブルング>マブルング(ドリアス)]]達に密かに混じって、モルウェンの後を追った。
マブルングとニエノールはモルウェンに追いつき、ドリアスに戻るよう説得したがモルウェンは聞き入れなかった。やむなく一行は全員でナルゴスロンドの廃墟に向かうが、[[アモン・エシア]]で[[グラウルング]]の襲撃に遭う。一行はちりぢりとなり、ニエノールはグラウルングに呪いをかけられて、記憶と言葉を奪われた。

グラウルングが去った後、戻ってきたマブルング達によってニエノールは発見される。マブルングらはニエノールをドリアスに連れ帰ろうとしたが、ドリアスの[[西境>ニヴリム]]の近くで今度は[[オーク]]の襲撃に遭い、恐怖によって錯乱したニエノールはオークからもマブルング達からも逃げてただ一人北に走り去った。彼女は森に入りこんで[[テイグリン]]の川を渡り、やがて[[ハウズ=エン=エルレス]]にて倒れているところを、トゥランバールと名乗って[[ブレシル]]で暮らしていた[[トゥーリン]]に発見される。ニエノールは記憶を失ったままであり、トゥーリンは彼女が自分の妹だと気づかなかったため、彼によって「涙乙女」の意であるニーニエルの名を与えられた。

***実の兄との結婚、グラウルングの死による真実の露見 [#wb6bc17b]

その後[[ブレシル]]の婦人たちの看護を受け、言葉を習い、[[ブランディア]]の癒しの術によってニエノールは回復する。実の妹とは知らない[[トゥーリン]]から求婚されると彼女は喜んだ。だが不吉な運命を予感したブランディアが彼女を引き止め、ブランディアからトゥランバールの本当の名が[[フーリン>フーリン(ガルドールの息子)]]の息子トゥーリンであることを教えられると、ニエノールもまた不吉な予感を覚えたため、一度は求婚を断った。しかし、トゥーリンは翌年の春になると再度ニエノールに求婚し、彼女を妻に娶ることができれば二度と自分から戦場には赴かないが、それが叶わなければ荒野の戦いに戻っていくつもりだと告げる。今度はニエノールは喜んで求婚を受け入れ、夏至の当日二人は結婚した。

翌年の春、ニエノールはトゥーリンの子を身籠もっていたが、ちょうどその頃[[ナルゴスロンド]]から[[グラウルング]]が再び現れてブレシルを襲おうとしていた。グラウルングを座視できなくなったトゥーリンがこれと戦うために出陣すると、ニエノールはブランディアの制止を振り切ってトゥーリンの後を追った。
彼女が[[カベド=エン=アラス]]に辿りついた時にはグラウルングはトゥーリンに致命傷を与えられて倒れていたが、トゥーリンもグラウルングの血の毒に手を焼かれ、邪眼の力によって気を失っていた。彼女は火傷の手当てをし、目を覚ましてくれるよう呼びかけていたが、その時グラウルングはニエノールに気づくと、死の間際の最後の悪意によって彼女に語りかけ、彼女にかけていた忘却の呪いを解いて、自分がフーリンの娘ニエノールであり、夫であるフーリンの息子トゥーリンは彼女の実の兄であることを思い出させて絶命した。
真実を知って絶望したニエノールは、[[カベド=エン=アラス]]の崖から自分を海まで運んでくれるように願いながら[[テイグリン]]へ身を投げて自殺した。彼女の願い通り、遺体は発見されなかった。

** コメント [#Comment]

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