#author("2017-02-16T20:32:38+09:00","","")
* ナウグラミーア [#ac8f0680]
** 概要 [#Summary]

|~カテゴリー|[[物・品の名前]]|
|~スペル|Nauglamír|
|~異訳|ナウグラミア|
|~その他の呼び名|ドワーフの頸飾り(Necklace of the Dwarves)|

** 解説 [#Explanation]

[[第一紀]]に[[青の山脈]]の[[ドワーフ]]が、[[フィンロド・フェラグンド>フィンロド]]のために作った首飾り。[[上古]]のドワーフが手がけた品物の中でもっとも名高いものであると言われ、フィンロドが[[ヴァリノール]]から持ってきた無数の宝石が嵌め込まれていた。身につけても重さを感じさせず、誰が身に付けても美しく似合って見えるという魔力があった。

ナウグラミーアは[[ナルゴスロンド]]の至宝であったが、ナルゴスロンドが龍の[[グラウルング]]に占領された時に他の財宝と共に奪われる。後に[[フーリン>フーリン(ガルドールの息子)]]が廃墟の暗闇の中からこれを持ち出し、妻子を保護した返礼として[[シンゴル]]に贈った。

*** シルマリルと一つになったナウグラミーア [#wdbd97ce]

>やがて、かれの望みは果たされ、エルフとドワーフのそれぞれの作品の中で最もすぐれたものがここで一つに合わされ、その美しさは比類がなかった。なぜなら、ナウグラミーアの無数の宝石は、中心に填め込まれたシルマリルの光を反射し、驚嘆すべきさまざまな色合いを帯びた光を投げかけていたからである。((『[[シルマリルの物語]]』「ドリアスの滅亡のこと」))

[[シルマリル]]に魅了されるようになっていた[[シンゴル]]は、その大宝玉をナウグラミーアに嵌め込むことで、世に類なき一つの宝として常時手許に置いておくことを考える。そこでたまたま[[メネグロス]]に滞在していた[[ノグロド]]の[[ドワーフ]]の一団にこの仕事を請け負わせた。

ところがドワーフ達は先祖の宝とシルマリルの輝きに魅了されて、完成した品物の引き渡しを拒否する。彼らの言い分は、ナウグラミーアはもともと彼らの先祖が作って[[フィンロド]]に与えたものであり、[[フーリン>フーリン(ガルドールの息子)]]はそれを盗み出したのであるから、シンゴルに所有権はないはずだというものであった。
ドワーフの言葉の裏にシルマリルへの渇望があることを見て取ったシンゴルは激怒して彼らを侮辱し、報酬なしに立ち去るよう命じる。これに怒ったドワーフはシンゴルを取り囲んで殺し、シルマリルとナウグラミーアを奪った。
このドワーフ達は[[ドリアス]]を逃れることができず[[レギオン]]の森で殺されたが、わずかに逃げ延びた者達は[[ノグロド]]の同胞に「シンゴルが報酬を渋って仲間を殺した」と事情を省略して伝えた。このためノグロドとドリアスの間で戦いとなり、[[魔法帯]]の守護を失ったドリアスは蹂躙され、シルマリルとナウグラミーアは再びドワーフに奪われた。

このことを知った[[ベレン>ベレン(バラヒアの息子)]]は息子の[[ディオル>ディオル(ベレンの息子)]]と[[緑のエルフ]]を引き連れて、ノグロドへ帰る途上のドワーフを待ち伏せし、シルマリルとナウグラミーアを取り返した([[サルン・アスラドの合戦]])。
こうしてナウグラミーアに嵌ったシルマリルは[[トル・ガレン]]に住まう[[ベレン>ベレン(バラヒアの息子)]]と[[ルーシエン]]の手許に再び保管されることになった。

その後のナウグラミーアの運命については、[[シルマリル]]の項目を参照のこと。

*** 備考 [#ta8425e6]

シルマリルとナウグラミーアを巡る諍いは、後の時代に至るまで[[エルフ]]([[シンダール]])と[[ドワーフ]]の間に遺恨を残すことになった。
『[[ホビットの冒険]]』には、このことを指すと思われる記述がある。

>とおい昔このエルフたちは、あるドワーフ族と戦争をしました。エルフたちはそのドワーフたちが自分たちの宝をぬすんだと非難したのですが、ドワーフたちにはちがういい分がありました。エルフの王が、金銀のあら石を細工してくれとたのんだくせに、あとになってその支払いをしなかったのだから、自分のてま賃をとっただけだ、というのでした。((『[[ホビットの冒険]]』「ハエとクモ」))

** 映画『[[ホビット>ホビット(映画)]]』における設定 [#Hobbitmovie]

ナウグラミーアの名は登場しない代わりに、[[ラスガレンの白い宝石]]が登場し、[[スランドゥイル]]とドワーフとの確執の原因のひとつとなっている。
ナウグラミーアの名が出ないのは権利の問題のほか、『[[ホビットの冒険]]』の時代では伝説上の存在に過ぎない品の代わりに、現存しており直接画面に見せることができて、登場するキャラクターの性格付けにも利用しやすい設定が採られたためと考えられる。

** コメント [#Comment]

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