#author("2021-11-26T22:53:05+09:00;2021-10-04T23:20:34+09:00","","")
* ナウグラミーア [#ac8f0680]
** 概要 [#Summary]

|~カテゴリー|物・品の名前|
|~カテゴリー|[[物・品の名前]]|
|~スペル|Nauglamír|
|~異訳|ナウグラミア|
|~その他の呼び名|ドワーフの頸飾り(Necklace of the Dwarves)|

** 解説 [#Explanation]

[[シンダール語]]で[[ドワーフ]]の首飾りの意。
[[青の山脈]]のドワーフが、[[フィンロド・フェラグンド>フィンロド]]のために作った首飾り。金で作られていて、[[ヴァリノール]]の多数の宝石が埋め込まれ、身につけても重さを感じさせず、さらに誰が身に付けても美しく似合って見えるという魔力があった。
フィンロドは、[[ベレン>ベレン(バラヒアの息子)]]と共に[[ナルゴスロンド]]を出発するとき、ナウグラミーアは置いていく。やがてナルゴスロンドは[[グラウルング]]に占領され、ナウグラミーアも廃墟となったナルゴスロンドに残されたままとなった。
その後、グラウルングが去ったあとのナルゴスロンドから、[[フーリン>フーリン(ガルドールの息子)]]がナウグラミーアを持ち出し、これを[[シンゴル]]に与えた。シンゴルは、[[ベレン>ベレン(バラヒアの息子)]]が持ってきた[[シルマリル]]の一つを、この首飾りに填め込むことを思いつき、[[ノグロド]]のドワーフに仕事を請け負わせた。結果、[[エルフ]]とドワーフの傑作が融合した、素晴らしい首飾りが誕生した。
だがその後、ナウグラミーアの所有権を主張してシルマリルとナウグラミーアを欲するドワーフとの争いが発生し、シンゴルはドワーフに殺された。
[[第一紀]]に[[青の山脈>エレド・ルイン]]の[[ドワーフ]]が、[[ナルゴスロンド]]の王[[フィンロド]]のために作った首飾り。[[上古]]のドワーフが手がけた品物の中でもっとも名高いものであると言われ、フィンロドが[[ヴァリノール]]から持ってきた無数の宝石が嵌め込まれていた。身に付けても重さを感じさせず、誰が帯びても美しく似合って見える魔力があった。

ナウグラミーアはナルゴスロンドの至宝であったが、ナルゴスロンドが[[グラウルング]]に滅ぼされて占拠されると、彼によって他の財宝と共に死蔵された。後に[[フーリン>フーリン(ガルドールの息子)]]がナルゴスロンドの廃墟からこれを持ち出して[[ドリアス]]へ向かい、妻子を保護した返礼及び自身の形見としてドリアスの王[[シンゴル]]に贈った。

*** シルマリルと一つになったナウグラミーア [#wdbd97ce]

>やがて、かれの望みは果たされ、エルフとドワーフのそれぞれの作品の中で最もすぐれたものがここで一つに合わされ、その美しさは比類がなかった。なぜなら、ナウグラミーアの無数の宝石は、中心に填め込まれたシルマリルの光を反射し、驚嘆すべきさまざまな色合いを帯びた光を投げかけていたからである。((『[[シルマリルの物語]]』「ドリアスの滅亡のこと」))

[[ベレン>ベレン(バラヒアの息子)]]と[[ルーシエン]]が取り戻した[[シルマリル]]に魅了されるようになっていた[[シンゴル]]は、その大宝玉をナウグラミーアに嵌め込むことで世に類なき一つの宝として常時手許に置いておくことを考えた。そこでたまたま[[メネグロス]]に滞在していた[[ノグロド]]の[[ドワーフ]]の一団にこの仕事を請け負わせた。
ところがドワーフたちは先祖の宝とシルマリルの輝きに魅了されて、完成した品物の引き渡しを拒否した。彼らの言い分は、ナウグラミーアはもともと彼らの先祖が作って[[フィンロド]]に与えたものであり、[[フーリン>フーリン(ガルドールの息子)]]はそれを盗み出したのであるから、シンゴルに所有権はないはずだというものであった。ドワーフの言葉の裏にシルマリルへの渇望があることを見て取ったシンゴルは激怒して彼らを侮辱し、報酬なしに立ち去るよう命じたため、これに怒ったドワーフはシンゴルを取り囲んで殺し、シルマリルとナウグラミーアを奪った。
このドワーフたちは[[ドリアス]]を逃れることができず[[レギオン]]の森で殺されたが、逃げ延びた二名は[[ノグロド]]の同胞に「シンゴルが報酬を渋って仲間を殺した」と事情を省略して伝えた。このためノグロドのドワーフはドリアスを攻撃し、[[魔法帯]]の守護を失っていたドリアスは彼らの侵攻を許し、[[メネグロス]]は略奪され、シルマリルとナウグラミーアは再びドワーフに奪われた。

このことを知った[[ベレン>ベレン(バラヒアの息子)]]は息子の[[ディオル>ディオル(ベレンの息子)]]と[[緑のエルフ]]を引き連れて、ノグロドへ帰る途上のドワーフを待ち伏せし、シルマリルとナウグラミーアを取り返した([[サルン・アスラドの合戦]])。こうしてナウグラミーアに嵌ったシルマリルは[[トル・ガレン]]に住まうベレンと[[ルーシエン]]の手許に再び保管されることになった。

その後のナウグラミーアの運命については、[[シルマリル]]の項目を参照のこと。

*** 備考 [#ta8425e6]

シルマリルとナウグラミーアを巡る争いは、後の時代に至るまで[[エルフ]]([[シンダール]])と[[ドワーフ]]の間に遺恨を残すことになった。
『[[ホビットの冒険]]』には、このことを指すと思われる記述がある。

>とおい昔このエルフたちは、あるドワーフ族と戦争をしました。エルフたちはそのドワーフたちが自分たちの宝をぬすんだと非難したのですが、ドワーフたちにはちがういい分がありました。エルフの王が、金銀のあら石を細工してくれとたのんだくせに、あとになってその支払いをしなかったのだから、自分のてま賃をとっただけだ、というのでした。((『[[ホビットの冒険]]』「ハエとクモ」))

** 映画『[[ホビット>ホビット(映画)]]』における設定 [#Hobbitmovie]

ナウグラミーアの名は登場しない代わりに、[[ラスガレンの白い宝石]]が登場し、[[スランドゥイル]]と[[ドワーフ]]との確執の原因のひとつとなっている。
ナウグラミーアの名が出ないのは権利の問題のほか、『[[ホビットの冒険]]』の時代では伝説上の存在に過ぎない品の代わりに、現存しており直接画面に見せることができて、登場するキャラクターの性格付けにも利用しやすい設定が採られたためと考えられる。

** コメント [#Comment]

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