* ドワーフ [#gb9a2f2c]
** 概要 [#Summary]

|~カテゴリー|[[種族]]|
|~スペル|Dwarf(複数形Dwarves((英語辞典ではDwarfsとなっていることが多い。トールキンが複数形としてDwarvesを用いたのは元々は彼の勘違いが原因で、言語学的には誤りであったと述べている。Dwarfという単語が(manやteethやgooseのごとく)生きた言葉として使われ続けていたならば取ったであろうと言語学的に想定される複数形はDwarrowsだが、これは作中では[[カザド=ドゥーム]]の[[西方語]]名ドワロウデルフ(Dwarrowdelf)の形でしか出てこない(常用的にDwarrowsを使うのは、いくらトールキンでも古めかしすぎると感じたようである)。トールキンがあえてDwarvesを用いたのは、当時一般に流布していたナンセンスストーリーにおける面白おかしい小妖精としてのDwarfs像と区別する目的からだった。)))|
|~その他の呼び名|カザード(Khazâd)、ナウグリム(Naugrim)、ゴンヒアリム(Gonnhirrim)|

** 解説 [#Explanation]

ドワーフ自身は自らのことを、[[クズドゥル]]でカザードと呼んだ。[[シンダール語]]では「発育を阻まれた者達」の意であるナウグリム、「石の名工達」の意であるゴンヒアリムなどと呼ばれる。
ドワーフは、[[ヴァラ]]の[[アウレ]]が独断で創造した7人の父祖を起源とする種族で、それが[[イルーヴァタール]]に召し上げられて改めて[[中つ国]]の住人として認められ、世に送り出されたため、「イルーヴァタールの養い子」とも呼ばれる。

ドワーフは工芸の技術に優れ、特に石の扱いにかけては並ぶものがない名工である。精神的にも肉体的にも頑強・頑固で、優れた戦士でもある。[[エルフ]]や[[人間]]とは古くから交流があるが、財宝をめぐって諍いに発展することも少なくない。しかし基本的には礼儀正しく信義を重んじる種族である。

ドワーフ自身は魂の生まれ変わりを信じ、[[マンドス]]には彼らのために用意されたドワーフのための[[マンドスの館]]があると信じている。

>しかし[[第三紀]]にはまだ、かれらの種族が昔から保持していた性格と力が、すでにいくらか弱められていたとはいえ、多少なりとも瞥見されたのである。かれらは[[上古>第一紀]]の代のナウグリムの子孫であり、心臓には、鍛冶神[[アウレ]]の古の火がなお燃えており、長い間[[エルフ]]族にいだいてきた恨みの燠火がくすぼっていたのである。そしてかれらの手には、何人もこれを凌駕することのできない石工の技が変わらず生き続けていたのである。((『[[指輪物語]] [[追補編]]』「F I 第三紀の諸言語と諸種族」))

** 特徴 [#t351f65b]

:外見|~[[人間]]より背は低く、平均身長120cm~150cm程度で非常にがっしりとしている。肌は比較的色白で、髪の色は赤、黒、焦げ茶など。男女共に髭を伸ばしており(((一部を除いて)鬚がない[[エルフ]]達は、ドワーフの鬚をからかう))、編み込んでいることも多い。ドワーフ以外の種族には、外見や声からドワーフの男女を判別することは非常に困難である。
:能力|~[[メルコール]]の支配する[[中つ国]]の暗黒の時代を生き抜くようにと[[アウレ]]が考えて作ったため、肉体的にも精神的にも非常に頑強で、耐久力も持久力も非常に高い。
恩も仇も簡単に忘れることがなく、他人をなかなか信用しようとしないが、本質的には誠実である。
寿命は250歳前後で、長ければ300歳を越える者もいる。地下の洞窟など暗闇でも目が利き、方角を見失うことがなく、またそれに倦むこともない。
:文明・文化|~採掘と工芸の技術に非常に長け、多くの見事な武具や美しい装飾品を作り出し、時にはその品に魔法の力を込めることもある。その技術のなかには[[エルフ]]を凌駕するものもあり、特に石の扱いにかけては並ぶものがない。[[ミスリル]]はドワーフ達が[[モリア]]で見つけ出し、その扱いに熟達した金属である。他にも特定の条件下でのみ目に見えるようになる[[イシルディン]]や[[月光文字]]のようなものも考案している。また、火起こしの名手でもあるようである。
ドワーフの女性は、全ドワーフの1/3以下と言われ、さらに表に出ることも少ない。ドワーフの男は自らの仕事に没頭し、またドワーフの女は意中の相手以外と添い遂げるよりは独身を貫くことが多いため、ドワーフの婚姻率は低いという。
生まれ変わりを信じており、死者を石で築いた墓の中に葬る習慣を持つ。そのため死体を放置したり、火葬にすることを好まない(ただし例外もある。[[火葬にされたドワーフ>ナンドゥヒリオンの合戦#c5c0b231]]を参照のこと)。
秘密主義者であり、自分達について他の種族に語ることはめったにない。
:住居|~坑道と仕事場を兼ねる、地下や山岳をくり貫いて造った住居に住むことを好む。それは「洞穴」などというものではなく、その内部は非常に雄大で都市の様相を呈することがあり、また大変美しい装飾が凝らされる。よく知られたものに[[霧ふり山脈]]の[[カザド=ドゥーム(モリア)>モリア]]、[[青の山脈]]の[[ノグロド]]と[[ベレグオスト]]、[[エレボールの山の下の王国>エレボール]]などがある。
ドワーフの住居の扉は閉まっていると目に見えず、秘密を知らなければドワーフ自身ですら発見することも開けることもできない。[[モリア西門(モリアの壁)>モリアの壁]]の扉は[[イシルディン]]で紋様が施されており普段は岩壁にしか見えず、外側から開くには合言葉を唱える必要があった。[[エレボール]]の秘密の通路も普段は岩壁にしか見えず、特定の日の特定のタイミングでのみ鍵穴が出現するという厳重な仕掛けになっていた。
:歴史|~[[アルダ]]に[[エルフ]]や[[人間]]が誕生するのを待ちきれなかった[[アウレ]]によって、ドワーフの7人の父祖が作り出された。だが、[[ヴァラール]]の権能を超えたその行為は[[イルーヴァタール]]に直ちに見咎められ、アウレは許しを請いながらドワーフ達を槌で打ち殺そうとする。アウレの恭順と、ドワーフ達が恐れて身をすくませる様子に哀れさを見たイルーヴァタールは、ドワーフが既に命を得ていることを告げてアウレを赦し、アルダの住人とすべくドワーフを召し上げた。ただしアルダに最初に生まれるのはエルフであると定められていたため、エルフが誕生するまでドワーフの父祖達は眠りにつかせられた。
ドワーフがいつ眠りから目覚めたのかははっきりしないが、[[クイヴィエーネン]]にてエルフが誕生した後、[[星々の時代]]の[[ベレリアンド]]でエルフとドワーフが遭遇していることが、エルフの歴史に記録されている。また『[[The Peoples of Middle-Earth]]』によると、ドワーフのうち[[長鬚族]]の父祖は[[グンダバド]]、他の氏族の二人の父祖が[[エレド・ルイン]]にて目覚めたという。他の氏族がどこで目覚めたかは人間やエルフには知られておらず、中つ国のはるか東方の[[赤の山脈>オロカルニ]]であるという。
ドゥリンの一族は、[[霧ふり山脈]]に[[カザド=ドゥーム(モリア)>モリア]]を築き、そこが最大の拠点となった。[[エレド・ルイン]]には[[ノグロド]]と[[ベレグオスト]]が築かれ、そこのドワーフは[[ベレリアンド]]の[[シンダール・エルフ>シンダール]]の王[[シンゴル]]と友好関係を結び、シンゴルの王宮[[メネグロス]]の建造に手を貸すなど活発に交流した。
[[第一紀]]には中つ国に帰還してきた[[ノルドール]]とも非常に親密な友好関係を結び、[[カランシア]]とは交易関係を結んだほか、[[フィンロド]]と親密な関係を築いて彼の王宮[[ナルゴスロンド]]の建造にも手を貸した。また、[[ニアナイス・アルノイディアド]]では[[マイズロス]]の[[同盟軍(マイズロスの連合)>マイズロスの連合]]として[[モルゴス]]の軍勢と戦い、ドワーフ王[[アザガール]]の部隊が[[龍]]の[[グラウルング]]を撃退するなど、優れた戦士として名を挙げた。
このように[[エルフ]]と友好関係を構築していたドワーフだが、[[シルマリル]]を巡ってシンゴルと諍いを起こした末に彼を殺害してしまったことから[[ドリアス]]との戦争に発展し、これが原因となって以後[[シンダール]]との関係は非常に険悪なものとなった。一方でノルドールとの友情は維持し続けた。
ベレリアンドの崩壊後、エレド・ルインのドワーフは大部分がカザド=ドゥームに移住する。[[第二紀]]にカザド=ドゥームは[[エリアドール]]のノルドールの国である[[エレギオン]]と交易関係を結んで非常に栄えた。しかし[[サウロン]]との戦争でエレギオンが荒廃すると、門を閉ざして抵抗し、[[最後の同盟]]ではドゥリンの一族はサウロンを敵として戦った。一方、[[七つの指輪]]を受け取ったドワーフ達はその力によって「ドワーフの七大財宝」と呼ばれる莫大な富を築き上げるものの、やがて指輪に込められたサウロンの悪意のために富を失って不幸な末路をたどることとなった。
[[第三紀]]には、他の妖精的種族と同様に次第に衰退していった。[[ドゥリン六世]]の代にドゥリンの一族は[[ミスリル]]を求めすぎて[[バルログ]]を呼び覚ましてしまい、カザド=ドゥームは荒廃して[[モリア]]と呼ばれるようになった。モリアを逃れた[[スライン一世]]らのドワーフは[[エレボール]]に移住して[[山の下の王国>エレボール#kingdom]]を築き、[[北方人>北方の自由の民]]や[[くろがね連山]]のドワーフ達と交易を結んで栄えた。さらにスライン一世の子の[[トーリン一世]]は[[灰色山脈]]にも居住地を立てて富を築いたものの、やがて[[ダイン一世]]の代に[[冷血竜]]に襲われ、その子[[スロール]]はエレボールに戻った。しかしエレボールも2770年に[[黄金竜スマウグ>スマウグ]]に襲撃されて滅亡し、スロールとその子[[スライン二世]]、スライン二世の子[[トーリン二世]]らは[[褐色人の国]]に逃れて放浪の生活を余儀なくされる。
その上[[スロール]]は2790年に無謀にもモリア帰還を果たそうとして[[オーク]]の[[アゾグ]]に殺されて侮辱される。ドワーフの長と見なされるドゥリン一族の王に加えられたこの侮辱に全ドワーフは激怒し、[[霧ふり山脈]]のオークとの間で6年に及ぶ、熾烈な[[ドワーフとオークの戦争]]が起こった。[[アザヌルビザールの合戦>ナンドゥヒリオンの合戦]]でドワーフはアゾグへの復讐を果たしたものの、モリア奪還は果たせず、ドワーフの連合軍も解散した。さらに[[青の山脈]]に一旦落ち着いた[[スライン二世]]は、2841年にエレボールに戻ろうとして[[死人占い師]]の罠にはまり、その地下牢で非業の死を遂げる。だがその間際にスラインは地下牢を訪れた[[灰色のガンダルフ>ガンダルフ]]にエレボールの秘密の地図と鍵を手渡していた。
スマウグへの復讐と、エレボールへの帰還を切望していた[[トーリン二世]]は、2941年に[[ブリー村]]でガンダルフと出会い、彼の助力によってエレボールへの遠征が計画され実行に移される。この遠征によって[[エレボールの山の下の王国>エレボール#kingdom]]は再興された。(『[[ホビットの冒険]]』)
[[指輪戦争]]では、はなれ山の[[グローイン>グローイン(グローインの息子)]]の息子[[ギムリ]]が[[指輪の仲間]]として活躍した他、はなれ山もサウロンとその同盟軍の攻撃を受けた。(『[[指輪物語]]』)
:氏族|~すべてのドワーフは、アウレによって直接生み出された7人の父祖を先祖としていると彼らは信じている。7人の最長老は[[長鬚族]]([[ドゥリン]]の一族)と呼ばれ、その子孫の長は全ドワーフ達の長と見なされている。『[[The Peoples of Middle-Earth]]』では他の一族に、Firebeards(火の鬚族)、Broadbeams(広腰族)、Ironfists(鉄拳族)、Stiffbeards(堅鬚族)、Blacklocks(黒巻毛族)、Stonefoots(石足族)の名が出ている。7人の父祖は4つの場所で目覚めたが、そのうち人間やエルフに知られているのは[[グンダバド]]と[[エレド・ルイン]]だけである。『[[シルマリルの物語]]』では、[[小ドワーフ]]と呼ばれる一族も描かれているが、滅亡している。
:言語|~ドワーフ自身の言語([[クズドゥル]])を持っているが、その言語はドワーフの秘密として他の種族にはほとんど明かそうとしない。ドワーフ個人の「内向き」の名前、つまりクズドゥルによる真の名は決して他の種族に明かそうとはせず、墓にすら刻まれなかった。
ドワーフは言語の習得にも秀で、他の種族と話をするときは、その種族の言葉を使った。記録に残る個人名もほとんどが他種族の言語によって付けられた「外向き」の名前であり、作中に登場する主なドワーフたちの名は、[[谷間の国]]など[[北方の人間>北方の自由の民]]が用いていた言葉の名前である。
書記法は特に[[アンゲアサス・ダイロン(キアス)>キアス]]を好んで使用した。
:偏見|~[[オーク]]と[[龍]]を強く憎んでいる、ただ『[[ホビットの冒険]]』によると、邪悪なドワーフは[[ゴブリン]]と同盟を組むものもいたとある。他の種族にはあまり関心を持とうとはせず、[[ドリアス]]滅亡の経緯で[[シンダール]]と確執がある。しかし他の種族とよく交易を行い、[[ノルドール]]とは、共に工人としての共通点もあり比較的親しい。東方で目覚めた[[人間]]ともはやくから関係を結び、工芸の面で彼らの師となったが、やはり財宝を巡って争うこともあった。
生命あるものよりも工芸の品を好む傾向にあったという。

*** 登場するドワーフの一覧 [#l8bf3483]

長鬚族の王については[[長鬚族]]の項も参照。

|~スペル|~邦訳名|~人物説明|
|Balin|''[[バーリン]]''|13人のドワーフの一人。後に[[モリア]]へ入植する|
|Bifur|''[[ビフール]]''|13人のドワーフの一人|
|Bofur|''[[ボフール]]''|13人のドワーフの一人|
|Bombur|''[[ボンブール]]''|13人のドワーフの一人|
|Borin|[[ボーリン]]|[[ダイン一世]]の弟。[[灰色山脈]]から[[はなれ山]]へ戻った|
|Dáin I|[[ダイン一世]]|[[灰色山脈]]で[[冷血竜]]に殺された長鬚族の王|
|Dáin II|''[[ダイン二世]]''|''鉄の足''。[[ナイン]]の息子。[[くろがね連山]]の指導者で、後に[[はなれ山]]の長鬚族の王|
|Dís|[[ディース]]|[[トーリン二世]]の妹。記録に登場する唯一の女性|
|Dori|''[[ドーリ]]''|13人のドワーフの一人|
|Durin|''[[ドゥリン]]''|''不死のドゥリン''。[[第一紀]]に目覚めた長鬚族の父祖&br;[[ホビットの冒険]]での表記は「デューリン」|
|Durin III|[[ドゥリン三世]]|[[七つの指輪]]の一つを手にした長鬚族の王|
|Durin VI|[[ドゥリン六世]]|目覚めた[[バルログ]]に殺された長鬚族の王|
|Durin VII|[[ドゥリン七世]]|記録に残る最後の長鬚族の王|
|Dwalin|''[[ドワーリン]]''|13人のドワーフの一人|
|Farin|[[ファリン]]|[[ボーリン]]の息子|
|Fíli|''[[フィーリ]]''|13人のドワーフの一人。[[トーリン二世]]の甥|
|Frár|[[フラール]]|[[バーリン]]の入植者の一人|
|Frerin|[[フレリン]]|[[トーリン二世]]の弟|
|Frór|[[フロール]]|[[ダイン一世]]の次男|
|Fundin|[[フンディン]]|[[バーリン]]と[[ドワーリン]]の父|
|Gimli|''[[ギムリ]]''|[[指輪の仲間]]の一人。13人の[[グローイン>グローイン(グローインの息子)]]の息子|
|Glóin|[[グローイン>グローイン(トーリン一世の息子)]]|長鬚族の王|
|~|''[[グローイン>グローイン(グローインの息子)]]''|13人のドワーフの一人。[[ギムリ]]の父|
|Gróin|[[グローイン>グローイン(ファリンの息子)]]|13人の[[グローイン>グローイン(グローインの息子)]]の父|
|Grór|[[グロール]]|[[ダイン一世]]の三男。[[灰色山脈]]から[[くろがね連山]]へ移住する|
|Kíli|''[[キーリ]]''|13人のドワーフの一人。[[トーリン二世]]の甥|
|Lóni|[[ローニ]]|[[バーリン]]の入植者の一人|
|Náin|''[[ナイン]]''|[[グロール]]の息子で[[くろがね連山]]の指導者。[[アゾグ]]に殺された|
|Náin I|[[ナイン一世]]|[[ドゥリン六世]]の息子。父と同じく[[バルログ]]に殺された長鬚族の王|
|Náin II|[[ナイン二世]]|長鬚族の王|
|Náli|[[ナーリ]]|[[バーリン]]の入植者の一人|
|Nár|[[ナル]]|[[スロール]]の従者|
|Narvi|[[ナルヴィ]]|かつての[[モリア]]の名工|
|Nori|''[[ノーリ]]''|13人のドワーフの一人|
|Óin|[[オイン>オイン(トーリン一世の息子グローインの息子)]]|長鬚族の王|
|~|''[[オイン>オイン(ファリンの息子グローインの息子)]]''|13人のドワーフの一人。後に[[バーリン]]と共に[[モリア]]へ入植する|
|Ori|''[[オーリ]]''|13人のドワーフの一人。後に[[バーリン]]と共に[[モリア]]へ入植する|
|Thorin I|[[トーリン一世]]|[[スライン一世]]の息子で長鬚族の王。[[はなれ山]]から[[灰色山脈]]へ移住した|
|Thorin II|''[[トーリン二世]]''|''オーケンシールド''。[[スライン二世]]の息子で長鬚族の王。13人のドワーフの筆頭|
|Thorin III|[[トーリン三世]]|石兜。[[ダイン二世]]の息子で長鬚族の王|
|Thráin I|[[スライン一世]]|[[モリア]]から[[はなれ山]]へ移住し、[[アーケン石]]を発見した長鬚族の王|
|Thráin II|''[[スライン二世]]''|[[スロール]]の息子で長鬚族の王。[[死人占い師]]に捕えられ、獄死した|
|Thrór|''[[スロール]]''|[[ダイン一世]]の長男で長鬚族の王。[[スマウグ]]によって[[はなれ山]]を追われ、[[アゾグ]]に殺された|
||||
|Azaghâl|[[アザガール]]|[[第一紀]]の[[ベレグオスト]]の王。[[ドワーフ語>クズドゥル]]の名前|
|Telchar|[[テルハール]]|第一紀の[[ノグロド]]の名工。恐らく[[シンダール語]]の名前|
|Gamil Zirak|[[ガミル・ジラク]]|[[テルハール]]の師。ドワーフ語の名前|
|Mîm|[[ミーム]]|[[小ドワーフ]]。ドワーフ語の名前|
|Ibun|[[イブン]]|[[ミーム]]の息子。ドワーフ語の名前|
|Khîm|[[キーム]]|[[ミーム]]の息子。ドワーフ語の名前|

作中に登場する名前の多くが、『古エッダ』の「巫女の予言」に登場するドワーフの名前の一覧から取られている((Bifur, Bofur, Bombur, Dáin, Dori, Durin, Dwalin, Fíli, Frár, Fundin, Glóin, Kíli, Lóni, Náin, Náli, Nár, Nori, Ori, Thorin, Thráin, Thrór. またこの一覧には[[「魔法の杖の妖精(エルフ)」のガンダールヴル(Gandálfr)>ガンダルフ#o82e2c47]]や、[[「オークの盾を持つ者」のエイキンスキャルディ(Eikinskjaldi)>トーリン二世]]という名もある))。設定では[[トールキン]]が[[西境の赤表紙本]]を「翻訳」する際に、登場するドワーフたちの「外向き」の名前には中つ国[[北方の人間>北方の自由の民]]の言葉が使われていたので、北欧風の名前をあてたことになっている。
『[[ホビット ゆきてかえりし物語]]』での邦訳名に関しては[[小説『The Hobbit』の訳語対応表]]を参照のこと。

** 映画『[[ホビット>ホビット(映画)]]』における設定 [#Hobbitmovie]

トーリンに付き従ったドワーフは全部で12人いるが、原作ではキャラクターが細かく描写されているのはその一部のみで、多くは行間にしか存在をうかがえなかった。映画ではそうした存在感の薄いドワーフにもスポットを当て、性格、年齢、社会的身分、職業、旅に参加した背景などの細かな設定を付随させて、物語の密度を高めている。ビルボがエレボールの繁栄と滅亡を語る冒頭のシーンには、女性、子どものドワーフが多数登場した。女性ドワーフは、外見は一目で女性と分かる者から、男と変わらない量の髭を持つ者まで様々で、服装を含めて男性よりも個人差が大きくなっている。全体的に口髭・顎鬚が薄く、頰髯が長く伸びた者が多い

** [[Iron Crown Enterprises]]による設定 [#yfe0afe4]
[[ICE>Iron Crown Enterprises]]設定では、ドワーフと[[人間]]のハーフとされる[[ウムリ]]という種族が登場する。

** 『[[ロード・オブ・ザ・リングス オンライン]]』における設定 [#Lotro]

敏捷性などにペナルティがつくが、耐久力や斧による攻撃などにボーナスを得ることができる。
NPCに、[[ドルハンド]]という氏族が登場する。

** コメント [#Comment]

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