* ドルーエダイン [#v5030f5d]
** 概要 [#l2f6ea99]

|~カテゴリー|種族|
|~スペル|Drúedain((単数形ドルーアダン(Drúadan) ))|
|~異訳|ドルエダイン|
|~その他の呼び名|ドルーグ(Drúg)、ウォーゼ(Wose)、[[プーケル人]]、&ruby(やじん){野人};(([[旧版]]では「現地の人」))(Wild Men)、オゴル=ハイ(Oghor-hai)|
|~その他の呼び名|ドルーアス(Drúath)((ドルーアダンの元になった言葉。彼らの本来の名ドルフが[[シンダール語]]に取り入れられて変化したもの))、ドルーグ(Drúg)、ウォーゼ(Wose)、[[プーケル人]]、&ruby(やじん){野人};(([[旧版]]では「現地の人」))(Wild Men)、オゴル=ハイ(Oghor-hai)|

** 解説 [#z23f8f4e]

[[シンダール語]]で「野生の人々」の意。単数形ドルーアダン(([[旧版]]ではドルアダン))。[[人間]]の一種族で、ドルーグ、[[プーケル人]]などとも呼ばれる。[[ローハン語]]ではウォーゼと言われる。オークからはオゴル=ハイと呼ばれ、恐れられていた。

ドルーエダインは[[第一紀]]のころから歴史に存在が記されているが、当時から人口が少なかった。『[[終わらざりし物語]]』によると、第一紀には[[ブレシル]]の[[ハレスの族>ハレス(ハルダドの娘)#h16ba437]]と暮らしており、ハレスの族はドルーアダン自身の言葉でドルーグと呼んでいた。[[第三紀]]末の彼らは[[ドルーアダンの森]]に少数が細々と暮らしていた。ドルーアダンの森に住むドルーエダインの末裔は、自分たちのことを西方語で「野人」と呼んでいたが、彼等自身の言葉で自分たちのことを何と呼んでいるかは判らない。
[[ロヒアリム]]は、ドルーエダイン(ウォーゼ)を狩りの対象として追い回していたことがあるため、ウォーゼとロヒアリムとの関係は良くなかった。だが野人はロヒアリム以上にオークをずっと憎んでいた。そこで[[指輪戦争]]時、野人の酋長である[[ガン=ブリ=ガン]]は、[[モルドール]]と戦おうとする[[セオデン]]に対し、道案内の援助を申し出た。

** 特徴 [#de2c40a6]

:外見|~身長は低くがっしりしていた。頭にはまばらに毛が生えているだけで、横に広い顔に大きく窪んだ目と濃い眉があり、目は瞳があまりにも黒いために瞳孔が識別しがたいほどであった。眉から下には毛が生えていないが、僅かな者には顎の中央に小さな黒い房状の髭が生えており、この特徴は誇りとされた。
普段は表情に乏しく、感情を表に出すことは余り無いが、他の種族なら歌うような時に変わった声でよく笑い、その笑い声には耳にした者を一緒に笑い出させてしまう不思議な魅力があった。
:能力|~優れた狩猟者で、狩りや追跡などの能力では他のどの種族にも勝っていた。彫像のように何日もじっと座っていることができた。一般の[[人間]]より短命。
:文明・文化|~高い文明は持たず、文字も使わない。木や石を掘る優れた細工者で、[[見張り石]]という彫像を作った。[[オーク]]に対しては毒矢で戦った。
:住居|~森林地帯に、原始的な生活を営む。
:歴史|~[[第一紀]]、[[ハレス>ハレス(ハルダドの娘)]]([[ハラディン]])の族と共に暮らしていた。[[ハレス>ハレス(ハルダドの娘)]]の族はドルーアダン自身の言葉でドルーグと呼んでいた。[[第一紀]]の頃からその数は非常に少なかったが、彼らはハレスの族の同盟者として[[オーク]]と戦った。
一説によると彼らの一部は[[ヌーメノール]]の建国と共にかの地に渡ったが、[[ヌーメノール]]の没落の前に(警告を感じたのか)皆その地を去った。
また一部の者は[[白の山脈]]の麓に住み始めた。[[第二紀]]に[[ヌーメノール人]]が沿岸地方にやってくると、アンドラス岬の山地や[[アノリアン]]の東端に生き延びたが、[[第三紀]]の終わりには後者は著しく減少した。[[第三紀]]の[[ガン=ブリ=ガン]]らは彼らの子孫である。
:言語|~彼等自身の言語((ICE設定では[[プーカエル]]))はあるが、彼らなりのやり方で他の[[人間]]と同じ言葉を話した。しかしそれも彼らに固有の単語を多くとどめていた。第三紀には[[西方語]]を話す者もいた。
文字は持たず、象形文字のような記号を使うのみである。
:偏見|~[[ロヒアリム]]はスポーツとしてドルーエダインを狩っていた事があったため確執があるが、ドルーエダイン自身は[[ロヒアリム]]よりも[[ゴルグン(オーク)>オーク]]を遙かに強く憎んでいた。[[オーク]]にはドルーエダインはオゴル=ハイと呼ばれており、恐れられていた。

** コメント [#q9613e00]
- ネアンデルタール人を念頭においたのでは…というのは邪推すぎか? --  &new{2008-08-08 (金) 01:30:24};
- サンカとか、山に住む人ってのは、日本にも居るので、海外にもいるそういう民族のイメージだと思います --   &new{2008-12-01 (月) 23:57:42};
- 終わらざりし物語にも記述が載っていますが、遠野物語の山人伝説のような赴きが感じられます。 --  &new{2009-04-25 (土) 20:46:03};

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