#author("2023-10-17T14:08:34+09:00","","")
* ドゥーネダイン [#hc36e502]
** 概要 [#zc6caa96]
** 概要 [#Summary]

|~カテゴリー|種族|
|~カテゴリー|[[種族]]|
|~スペル|Dúnedain|
|~その他の呼び名|ヌーメノール人(Númenórean)((Númenoreanと表記されていることもある))|
|~異訳|ドゥネダイン、デュネダイン|
|~その他の呼び名|ヌーメノーレアン、ヌーメノール人(Númenóreans)((Númenoreansと表記されていることもある。)) &br; 西方の人間(たち)、西方の人(Men of the West) &br; 西方の人間たち、西方国の人間(たち)、西方から来た人間たち(Men of Westernesse) &br; 上の人(High Men) &br;人間たちの王、人間の王(たち)(Kings of Men) &br; 海の王たち(Sea-Kings, Lords of the Sea) &br;大海の王たち、海洋王(Sea-kings) &br; 大海の人間たち、海から来た人間たち(Men of the Sea)|

** 解説 [#y6e1fdfe]
** 解説 [#Explanation]

[[シンダール語]]で「西方の[[人間]]」の意。単数形[[ドゥナダン]]。
[[シンダリン]]で「西方のエダイン(Edain of the West)」の意。単数形は[[ドゥーナダン]]。
[[第一紀]]の[[エダイン]]の末裔であり、[[第二紀]]には[[ヌーメノール]]の島に住んだため''ヌーメノール人''とも呼ばれた。[[ヌーメノールの没落>世界の変わる日]]後、その遺民は[[中つ国]]北西部に[[アルノール]]と[[ゴンドール]]からなる[[亡国の民の王国]]を築いた。
ドゥーネダインは[[中つ国]]の[[人間]]をはるかに凌駕する長い寿命と優れた技能を持っていたが、[[第三紀]]を通じて次第に衰退していき、並の人間と近しくなっていった。

[[第一紀]]末に[[モルゴス]]が滅ぼされると、モルゴスと戦っていた[[人間(エダイン)>エダイン]])の受難に報いるため、[[ヴァラール]]はエダインが住まうための[[ヌーメノール]]の島を作った。多くのエダインがそこに移住し、彼等はヌーメノール人、ドゥーネダインと呼ばれた。
彼等は恩寵として、普通の[[人間]]よりも長い寿命を与えられる。またエルフとの交流により、その技術力も[[中つ国]]の人間に比べて卓越していた。だがヌーメノールの島は覆されて没落し、僅かな生き残りは中つ国に打ち上げられた(ヌーメノールの没落の詳細については[[ヌーメノール]]を参照)。
*** ヌーメノール人(ヌーメノーレアン) [#Numenorean]

中つ国に漂着したドゥーネダインは、[[アルノール]]と[[ゴンドール]]という2つの国を作って、中つ国西方の人間の指導者となる。丈高き[[エレンディル]]は中つ国への亡命ドゥーネダインの最初の王であり、[[アラゴルン二世]]はその末裔である。
[[怒りの戦い]]で[[モルゴス]]が滅ぼされると、[[ヴァラール]]は[[エルフの友]]として[[宝玉戦争]]を戦った[[人間]]である[[エダイン]]の受難に報いるため、[[大海]]の只中に[[ヌーメノール]]の島を築いて与えた。[[第二紀]]のはじめ、生き残ったエダインの多くがそこに移住し、ヌーメノール人、ドゥーネダインと呼ばれるようになった。ヌーメノール王家の始祖は[[半エルフ]]の[[エルロス・タル=ミンヤトゥル>エルロス]]だった。
ヌーメノール人には恩寵として、並の人間の3倍に近い[[寿命>死すべき運命]]が与えられ、望むときに生を返上することができるという特権が与えられた。また、[[中つ国]]のエルフだけでなく[[トル・エレッセア]]からやってくる[[上のエルフ]]とも交流を持った。このため、ヌーメノール人の知識と技能は[[中つ国]]の人間のそれをはるかに凌駕するようになる。中でも航海術にかけては'''[[世界が小さくなって>世界の変わる日]]以後は、二度と再びかれらに比肩すべき航海者は出ないと思われる'''((『[[シルマリルの物語]]』「[[アカッラベース]]」))ほど熟達するに至った。
彼らはその技によって西方の[[アマン]]を除く[[アルダ]]の沿岸のほぼ全域を踏破した。

[[第三紀]]末にはドゥーネダインはわずかしか残っていなかった。北方では、[[アルノール]]の滅亡後ドゥーネダインは[[野伏]]の姿に身をやつし、密かに北方の人々を守り続けた。南方[[ゴンドール]]では、貴族階級の中にドゥーネダインの血を受け継ぐものが残っていたが、混血が進みそれも次第に薄まっていく。そのためドゥーネダインの寿命も次第に短くなっていった。
当初、ヌーメノール人は[[エルフの友]]であり、中つ国に留まる[[ノルドール]]の[[上級王]][[ギル=ガラド]]を援助して[[サウロン]]の伸長を阻んだ。また、中つ国の人間に対しては様々な技術を教え、[[冥王]]の影から脱する手助けをした。海の彼方から現れ、驚くべき技と贈り物をもたらして去っていくヌーメノール人を、[[暗黒時代]]の人間達は神と見なした。
しかし、ヌーメノール人は[[ヴァラール]]から禁じられた[[アマン]]の浄福に焦がれていた。それとともに、増大する現世での幸福はますます彼らの心を奪い、[[エル>イルーヴァタール]]の恩寵である[[死すべき運命]]は厭わしいものと感じられるようになっていく。
やがて、多くのヌーメノール人は[[ヴァラールの禁]]に不満を持ち、不死を羨んで[[エルフ]]を憎悪し、また中つ国の人間達の上に過酷な圧制者として君臨するようになっていった。そこをサウロンに付け込まれた[[王党派]]のヌーメノール人は、公然とヴァラールに叛逆し、最後には[[ヌーメノールの没落>世界の変わる日]]を招いた(没落にいたる詳細は[[ヌーメノール]]も参照のこと)。

** コメント [#kae3d981]
そうした中で、あくまでエルフへの親愛とヴァラールへの忠節を失わなかった[[節士派>節士]]は、没落を逃れて[[中つ国]]に漂着し、[[亡国の民の王国]]を築いた。
一方、中つ国で生き延びた邪悪なヌーメノール人は[[黒きヌーメノーレアン]]と呼ばれるようになった。

- ドゥーネダイン王族の寿命の縮み方について。(ヌーメノール歴代の王についてはUT、それ以降については主にHoMEの12巻、The Peoples of Middle-Earthの中のThe Heirs of Elendilの章による。)
 エルロスは500歳で、最長。
 彼の子の代から第14代くらいまでのヌーメノール王達は大体400歳くらい。
 第15代くらいからどんどん縮んで、23代くらいで200歳くらいになった。この時点でタル=パランティアの220歳というのは特別に長い感じ。
 エレンディルはやはり格別で、戦死しているのに320歳を超えている。
 北方王国と南方王国は、北方が早々と6代タルキル(515没)あたりで250歳を割り込んだのに対して南方は15代ヒャルメンダキル一世(1149没)あたりまで250歳くらい。
 北方は代を追うごとに漸減傾向。ただし戦死等が多いのでよくは判らない世代もあり。アルセダイン滅亡(1974)の頃には170歳くらいになっていた模様。
 南方はカリメフタール(1936没)までの直系の家系はかなり長命で、200歳くらいだった。が、エアルニル二世は自然死で160歳、エアルヌアは消息を絶ったとき122歳だが寿命は不明。
 フィリエルの没年はわからないが、この流れからみると、当時(2000年頃)の南北両王朝の中でも(ということは人間族全体の中でも)最も長い寿命だったかもしれない。子供の寿命にはあまり影響を与えられなかったようだが。
 北方の野伏の族長たちは、初代アラナルス(2106没)が168歳、以降代々漸減して、13代アルゴヌイ(2912没)は155歳。この流れから見ると、アラゴルン二世は、その世代にしてはやはり非常な長寿(エルダリオンが何歳まで生きたかちょっと知りたいですね)。
 南方の執政家は、おおむね120歳を平均に100~130歳くらいが寿命で、あまり世代を追った変化は見られない。第7代のハドル(2395没)は150歳と一人だけ特に長寿。また、第22代のソロンディア(2882没)以降はほぼ100歳。そう考えると、ファラミア二世もやはりその世代にしてはやや長寿と言える。
 もっとも、例えば第3紀末のミナス・ティリス市民の平均寿命とか、ブリー村民の平均寿命とかは資料がないと思うので、上述の寿命が一般人と比べてどれくらい長いものであったかは今ひとつ不明。
 ただし、ローハン代々の王達は普通は70~90歳くらいが寿命だったようなので、これが一般人の寿命だとすると、やはりゴンドールの執政家クラスでも1~2割がた長寿、野伏の族長家に至っては倍くらいの長寿であったと言えるでしょう。ちなみに、ホビット族はだいたい執政家と同じくらいの寿命だったことになります。 -- カイト
- 恩寵を受ける前のエダインは、普通の人間の寿命しか持っていなかったはず。長寿が約束された恩寵とは、青年時代が長いものではなく、老化が通常より遅く進行する性質のものだったのではないか。成人になる早さは通常と変わらないようだが。 -- A3
*** 亡国のドゥーネダイン [#Dunedain]

#comment
[[エレンディル]]とその息子[[イシルドゥル]]、[[アナーリオン]]に率いられた[[ヌーメノール]]の遺民は[[中つ国]]北西部の沿岸に漂着し、そこに王国を創建したが、彼らは自らを故国喪失者と見なした。[[亡国の民の王国]]は北の[[アルノール]]と南の[[ゴンドール]]から成った。
エレンディルが亡国のドゥーネダインの最初の[[上級王]]であり、[[アラゴルン二世]]はその末裔である。

[[第二紀]]の終わり、ドゥーネダインは[[エルフ]]と[[最後の同盟]]を結んで[[サウロン]]と戦った。だが[[第三紀]]を通じて両者は疎遠になっていき、第三紀末のドゥーネダインの中にはエルフを怖れる向きすらあった。
ドゥーネダインは中つ国の西方世界の[[人間]]の指導者となったが、その数は少なく、衰退の一途を辿った。[[ヌーメノール]]の島を喪失したことで、彼らに与えられていた恩寵も失われていったためで、そのためドゥーネダインは次第に中つ国の並の人間と等しくなっていった。
南方王国[[ゴンドール]]は一時ヌーメノールを偲ばせるほど繁栄したが、相次ぐ戦乱によってドゥーネダインの数は減少した。[[ゴンドール人]]の貴族階級の中にはドゥーネダインの血を受け継ぐものが残っていたが、混血が進みそれも次第に薄まっていった。
北方王国[[アルノール]]は三国に分裂した上に相次ぐ戦乱で滅亡したが、生き残ったドゥーネダインは[[野伏]]に身をやつして密かに北方の人々の生活を守り続けた。

** [[Iron Crown Enterprises]]による設定 [#ICE]

|[[ハラディン家>ハレスの族]]|ヌーメノール人|>|>|Atalantedain|
|~|~|ドゥーネダイン|[[アルノール人>アルノール]]|[[アルセダイン]]|
|~|~|~|~|[[カルドラン]]|
|~|~|~|~|[[ルーダウア]]|
|~|~|~|>|[[ゴンドール人]]|
|[[ベオル家]]|~|>|>|Eneadurians|
|~|~|>|[[黒きヌーメノーレアン]]|Amazon-Women|
|~|~|>|~|Bellakani|
|~|~|>|~|Ciryadain|
|~|~|>|~|Elornans|
|[[ハドル家]]|~|>|~|Miredorians|
|~|~|>|~|Saruleans|
|~|~|>|~|Umbarean([[ウンバール人>ウンバール]])|
|~|~|>|>|Adúnali (東方の有力氏族,[[ウォマウ]]との混血)|
|~|~|~|~|~|

** コメント [#Comment]

#pcomment(,,,,,,reply)