* ドゥーネダイン
** 概要

|~カテゴリー|種族|
|~スペル|Dúnedain|
|~その他の呼び名|(未入力です。協力をお願いします)|

** 解説

[[シンダール語]]で西方の[[人間]]の意。単数形[[ドゥナダン]]。[[モルゴス]]が滅ぼされると、[[エルフ]]と共に[[モルゴス]]と戦った[[人間]]の受けた苦しみに報いるため、[[ヴァラール]]は彼等が住まうための島を作った。多くの[[人間]]がそこに移住し、彼等は[[ヌーメノール人]]、ドゥーネダインと呼ばれた。
彼等は恩寵として、普通の[[人間]]よりも長い寿命を与えられる。またその技術力も卓越していた。だがヌーメノールの島は覆されて没落し、僅かな生き残りは[[中つ国]]に打ち上げられた(ヌーメノールの没落の詳細については[[ヌーメノール]]を参照)。丈高き[[エレンディル]]は[[中つ国]]への亡命ドゥーネダインの最初の王であり、[[アラゴルン二世]]はその末裔である。

** コメント

- ドゥーネダイン王族の寿命の縮み方について。(ヌーメノール歴代の王についてはUT、それ以降については主にHoMEの12巻、The Peoples of Middle-Earthの中のThe Heirs of Elendilの章による。)
 エルロスは500歳で、最長。
 彼の子の代から第14代くらいまでのヌーメノール王達は大体400歳くらい。
 第15代くらいからどんどん縮んで、23代くらいで200歳くらいになった。この時点でタル=パランティアの220歳というのは特別に長い感じ。
 エレンディルはやはり格別で、戦死しているのに320歳を超えている。
 北方王国と南方王国は、北方が早々と6代タルキル(515没)あたりで250歳を割り込んだのに対して南方は15代ヒャルメンダキル一世(1149没)あたりまで250歳くらい。
 北方は代を追うごとに漸減傾向。ただし戦死等が多いのでよくは判らない世代もあり。アルセダイン滅亡(1974)の頃には170歳くらいになっていた模様。
 南方はカリメフタール(1936没)までの直系の家系はかなり長命で、200歳くらいだった。が、エアルニル二世は自然死で160歳、エアルヌアは消息を絶ったとき122歳だが寿命は不明。
 フィリエルの没年はわからないが、この流れからみると、当時(2000年頃)の南北両王朝の中でも(ということは人間族全体の中でも)最も長い寿命だったかもしれない。子供の寿命にはあまり影響を与えられなかったようだが。
 北方の野伏の族長たちは、初代アラナルス(2106没)が168歳、以降代々漸減して、13代アルゴヌイ(2912没)は155歳。この流れから見ると、アラゴルン二世は、その世代にしてはやはり非常な長寿(エルダリオンが何歳まで生きたかちょっと知りたいですね)。
 南方の執政家は、おおむね120歳を平均に100~130歳くらいが寿命で、あまり世代を追った変化は見られない。第7代のハドル(2395没)は150歳と一人だけ特に長寿。また、第22代のソロンディア(2882没)以降はほぼ100歳。そう考えると、ファラミア二世もやはりその世代にしてはやや長寿と言える。
 もっとも、例えば第3紀末のミナス・ティリス市民の平均寿命とか、ブリー村民の平均寿命とかは資料がないと思うので、上述の寿命が一般人と比べてどれくらい長いものであったかは今ひとつ不明。
 ただし、ローハン代々の王達は普通は70~90歳くらいが寿命だったようなので、これが一般人の寿命だとすると、やはりゴンドールの執政家クラスでも1~2割がた長寿、野伏の族長家に至っては倍くらいの長寿であったと言えるでしょう。ちなみに、ホビット族はだいたい執政家と同じくらいの寿命だったことになります。 -- カイト
- 恩寵を受ける前のエダインは、普通の人間の寿命しか持っていなかったはず。長寿が約束された恩寵とは、青年時代が長いものではなく、老化が通常より遅く進行する性質のものだったのではないか。成人になる早さは通常と変わらないようだが。 -- A3

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