#author("2019-01-18T22:02:11+09:00","","")
#author("2023-08-03T10:45:34+09:00;2017-10-28T21:08:54+09:00","","")
* スロール [#oc2c4090]
** 概要 [#Summary]

|~カテゴリー|[[人名]]|
|~スペル|Thrór|
|~その他の呼び名|山の下の王(King under the Mountain)|
|~その他の呼び名|[[山の下の王]](King under the Mountain)|
|~種族|[[ドワーフ]]([[長鬚族]])|
|~性別|男|
|~生没年|[[第三紀]]2542~†2790(享年248)。在位2589~2790(201年間)|
|~親|[[ダイン一世]](父)|
|~生没年|[[第三紀]]2542~†2790年(享年248)|
|~親|[[ダーイン一世]](父)|
|~兄弟|[[フロール]](弟)、[[グロール]](弟)|
|~子|[[スライン二世]](息子)|
|~子|[[スラーイン二世]](息子)|

** 解説 [#Explanation]

|>|>|~[[長鬚族]]の王|h
|CENTER:先代&br;[[ダイン一世]]&br;2585~2589|CENTER:''スロール''&br;[[第三紀]]2589~2790|CENTER:次代&br;[[スライン二世]]&br;2790~2850|
|CENTER:先代&br;[[ダーイン一世]]&br;2585~2589|CENTER:''スロール''&br;[[第三紀]]2589~2790年(201年間)|CENTER:次代&br;[[スラーイン二世]]&br;2790~2850|

[[ダイン一世]]の息子で[[スライン二世]]の父。[[トーリン・オーケンシールド>トーリン二世]]の祖父。トーリンと[[ダイン二世]]によって復位がなされるまで、[[エレボール(はなれ山)>エレボール]]の[[山の下の王国]]に君臨した最後の''山の下の王''であった。
[[ダーイン一世]]の息子で[[スラーイン二世]]の父。[[ソーリン・オーケンシールド>ソーリン二世]]の祖父。
ソーリンと[[ダーイン二世]]によって復位がなされるまで、[[エレボール(はなれ山)>エレボール]]の[[山の下の王国>エレボール#Kingdom]]に君臨した最後の''[[山の下の王]]''であった。

当時[[ドゥリンの一族]]は[[灰色山脈]]を本拠としていたが、2589年に[[冷血竜]]によって父[[ダイン一世]]と弟[[フロール]]が殺されると、スロールは叔父の[[ボーリン]]と共に脱出して父祖の地である[[エレボール]]に戻った。スロールの治世に[[山の下の王国]]は歌に歌われる大きな繁栄を迎えた。
だがその繁栄を聞きつけた[[スマウグ]]によって2770年に王国は滅ぼされ、スロールはまたも父祖の地を追われることになった。彼は息子[[スライン>スライン二世]]と孫[[トーリン>トーリン二世]]、そして少数の縁者と忠実な従者と共に放浪し、[[褐色人の国]]に一時住まった。
当時[[ドゥリンの一族]]は[[灰色山脈]]を本拠としていたが、2589年に[[冷血竜]]によって父[[ダーイン一世]]と弟[[フロール]]が殺されると、スロールは叔父の[[ボリン]]と共に脱出して父祖の地である[[エレボール]]に戻った。スロールの治世に[[山の下の王国>エレボール#Kingdom]]は歌に歌われる大きな繁栄を迎えた。
だがその繁栄を聞きつけた[[スマウグ]]によって2770年に王国は滅ぼされ、スロールはまたも父祖の地を追われることになった。彼は息子[[スラーイン>スラーイン二世]]と孫[[ソーリン>ソーリン二世]]、そして少数の縁者と忠実な従者と共に放浪し、[[&ruby(ダンランド){褐色国};>褐色国]]に一時住まった。

やがてスロールは、エレボールの秘密の入り口を示した[[地図>スロールの地図]]とその鍵、そして自分が持つ最後の宝である[[七つの指輪]]の一つを息子の[[スライン>スライン二世]]に譲り渡すと、自らは従者の[[ナル]]だけを連れて一族のもとを離れ、無謀にも遠祖の地である[[モリア]]に帰還しようとした。これは悲運と放浪生活のために頭がおかしくなっていたとも、指輪に込められた[[サウロン]]の悪意の影響とも言われている。
スロールは、[[霧ふり山脈]]を[[赤角山道]]より東に越えて[[ナンドゥヒリオン]]にやってくると、引き止めるナルを置いて単身でモリアの東門から中に入っていった。だが彼は[[アゾグ]]に殺された上、その遺体は[[オーク]]たちによって切り刻まれ、烏の餌にされた。
やがて老齢と貧困に苦しめられたスロールは、スラーインにエレボールの秘密の入り口を示した[[地図>スロールの地図]]とその鍵、そして最後の宝である[[七つの指輪]]の一つを譲り渡すと、自分は従者の[[ナール]]だけを連れて一族のもとを去り、無謀にも遠祖の地である[[モリア]]に単身帰還しようとした。これは悲運と放浪のために頭がおかしくなっていたとも、指輪に込められた[[サウロン]]の悪意の影響とも言われている。
[[ナンドゥヒリオン]]にやってきたスロールは、引き止めるナールを置いてモリアの東門から中に入っていった。だが彼は[[アゾグ]]に殺され、その首は切断されて烙印を押され、遺体は烏の餌食にされた。

[[ナル]]によって[[スライン>スライン二世]]にもたらされたこの知らせ、すなわち[[ドゥリン]]の世継ぎである[[長鬚族]]の王に対する侮辱が、他の氏族の[[ドワーフ]]達をも激怒させ、[[ドワーフとオークの戦争]]([[ナンドゥヒリオンの合戦]])の発端になった。
ナールによって届けられたこの非業の死の知らせはスラーインのみならず全[[ドワーフ]]を激怒させ、[[ドワーフとオークの戦争]]の発端になった。

** 映画『[[ホビット>ホビット(映画)]]』における設定 [#Hobbitmovie]

|~俳優|ジェフリー・トーマス|
|~日本語吹き替え|不明|
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[[エレボール]]の[[山の下の王国]]の王として登場。原作とは異なり、エレボールの財宝や[[アーケン石]]に執着して正気を失っている暗君のように描かれている。かつて[[ラスガレンの白い宝石]]の取引で[[スランドゥイル]]と交渉が決裂し、彼が[[ドワーフ]]に悪感情を抱く原因の一つとなった。

[[エレボール]]の[[山の下の王国>エレボール#Kingdom]]の王として登場。原作とは異なり、エレボールの財宝や[[アーケン石]]に執着して正気を失っている暗君のように描かれている。かつて[[ラスガレンの白い宝石]]の取引で[[スランドゥイル]]と交渉が決裂し、彼が[[ドワーフ]]に悪感情を抱く原因の一つとなった。
[[スマウグ]]襲来でエレボールを追われた後、[[モリア]]に向かってその地の再興をしようとするが、そこにはすでに[[オーク]]に占拠されており、[[ナンドゥヒリオンの合戦]]が発生。その場で[[アゾグ]]に斬首されて殺された。

*** 画像 [#s3d3de99]

&ref(vlcsnap-00037.jpg,,25%,『ホビット』におけるスロール);

** コメント [#Comment]

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