* ゴンドールの角笛 [#m63f04ca]
** 概要 [#Summary]

|~カテゴリー|[[物・品の名前]]|
|~スペル|horn of Gondor|

** 解説 [#Explanation]

[[ボロミア]]が持っていた大きな角笛。銀の口金が巻かれ、古代の文字が刻まれていた。
[[ヴォロンディル]]が[[リューン]]で狩った白い野牛(([[リューンの湖]]の近くに生息する牛の一種。この種は伝説では[[アラウ]]の牛の子孫とされる))の角から作られ、以来、[[執政]]家の長子に代々受け継がれてきた。危急の際、[[ゴンドール]]の版図の及んだ領域内でこの角笛が吹き鳴らされれば、どこであろうと注意を引かないことはないと言われる。

>「ボロミア殿がいつも帯びておられた角笛です!」と、ピピンは叫びました。&br;「その通りだ。」と、デネソールはいいました。「予の時には、予が持っておった。わが家の長子がみな順にこれを持っておってな、王家の滅亡以前の今は遠くかき消えた時代にまでさかのぼる。マルディルの父ヴォロンディルがリューンの遠い野にアラウの野牛を狩った時以来だ。」((『[[指輪物語]] [[王の帰還]] 上』「一 ミナス・ティリス」二つに割れた角笛を前にしての会話。))

[[指輪戦争]]においては第26代執政[[デネソール二世]]の長子[[ボロミア]]が受け継いで所有していたが、彼が死んだときに真っ二つに割れてしまった。
割れた角笛は、ボロミアを葬った[[アラゴルン二世]]たちの手により、棺台となった[[ロスローリエン]]の小舟にボロミアの遺体と共に乗せられて[[アンドゥイン]]に流された。だが[[オスギリアス]]近辺で[[ファラミア]]が小舟を目撃した時に、角笛は無かった。片方は[[エント川]]との合流点の川下、ゴンドールの見張りが置かれた蘆の中で発見された。もう片方は河に流されているところを発見された。回収された角笛は、両方ともデネソールの許に届けられた。

ボロミアは死の直前、[[パルス・ガレン]]において[[ペレグリン・トゥック]]と[[メリアドク・ブランディバック]]が[[ウルク=ハイ]]の襲撃を受けて連れ去られようとした時、この角笛を高々と吹き鳴らした。
この時近くには直ちに援助に駆けつけられる者がおらず、ボロミアは単身命を落としたが、角笛の音はアラゴルン二世らの耳に達し、また遥かに遠く[[ゴンドール]]領内にいたデネソールと[[ファラミア]]もこの音を耳にしたように思ったという。

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