* グラウルング [#x07cf5a0]
** 概要 [#va885d01]

|~カテゴリー|人名|
|~スペル|Glaurung|
|~その他の呼び名|竜たちの祖(Father of Dragons)、巨大なる長虫(Great Worm)、モルゴスの長虫(Worm of Morgoth)|
|~種族|[[龍]]|
|~種族|[[龍]]([[ウルローキ]]の祖)|
|~性別|不明|
|~生没年|〜[[第一紀]]|
|~生没年|~[[第一紀]]|
|~親||
|~兄弟||
|~配偶者|不明|
|~子|多数|

** 解説 [#u63188a5]

[[モルゴス]]によって生み出され、[[第一紀]]に[[エルフ]]や[[人間]]に対して猛威を振るった[[龍]]で、龍の祖と言われる。翼は持たず空は飛ばないが、口からは炎を吐き、呪いの力も持っていた。外見は硬い黄金色の鱗に被われているが、下腹は柔らかい蛇腹であり、宿命的な弱点となっていた。

*** グラウルング最初の襲撃 [#fc60ac78]

最初にグラウルングが現れたときは[[アルド=ガレン]]を襲ったが、その時にはグラウルングはまだ成長しきっておらず、体をよろう鱗が完全ではなかった。そのため[[フィンゴン]]の率いる弓兵によって矢を射掛けられ、傷ついたグラウルングは[[アングバンド]]に逃げ戻った。

*** ダゴール・ブラゴルラハとニアナイス・アルノイディアドでの来襲 [#a81dc757]

その後グラウルングは、生長してから[[ダゴール・ブラゴルラハ]]で再び現れ、東[[ベレリアンド]]の[[フェアノール]]の息子達の領土を蹂躙した。

[[ニアナイス・アルノイディアド]]では[[マイズロス]]と[[フィンゴン]]の軍勢の間に突入して多大な被害を与えたが、[[ベレグオスト]]の[[ドワーフ]]に取り囲まれて戦斧で攻撃される。さらにドワーフの王[[アザガール]]の今際の短剣を腹に受け、グラウルングは傷付いて逃げ帰った。

*** ナルゴスロンド襲撃とトゥーリンとの因縁の戦い [#q64e0ad9]

その後は[[ナルゴスロンド]]襲撃に現れる。グラウルングは、[[フィンドゥイラス>フィンドゥイラス(オロドレスの娘)]]を救出するためにナルゴスロンドに駆けつけた[[トゥーリン]]に、トゥーリンの母[[モルウェン>モルウェン(バラグンドの娘)]]と妹[[ニエノール]]が危険だと思い込ませる暗示をかけた。結果トゥーリンは、捕虜として連れ去られていくフィンドゥイラスが目の前にいたにもかかわらず、母と妹を助けようと[[ドル=ローミン]]に向かってしまう。その結果、フィンドゥラスは[[テイグリンの渡り瀬]]で[[オーク]]に殺されてしまった。

グラウルングは、ナルゴスロンドを滅ぼした後はそこに住み着き、トゥーリンを捜しに来たモルウェンとニエノールの一行を襲い、ニエノールに忘却の呪いを掛けた。

やがてグラウルングはナルゴスロンドから出て[[ブレシル]]を襲撃したが、[[トゥーリン]]に腹を刺され致命傷を負う。しかしグラウルングの邪眼はトゥーリンを気絶させた。
その直後、トゥーリンを捜しにやって来た[[ニーニエル(ニエノール)>ニエノール]]に対し、最後の悪意によって彼女にかけていた忘却の呪いを解き、彼女が[[フーリン>フーリン(ガルドールの息子)]]の娘ニエノールであり、夫であるトゥーリンは彼女の実の兄であることを思い出させて絶命した。
絶望したニエノールは[[カベド=エン=アラス]]の崖から身を投げて自殺することになった。

** コメント [#cca95e04]

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