* グウィンドール [#c7fd5fb2]
** 概要 [#Summary]

|~カテゴリー|[[人名]]|
|~スペル|Gwindor|
|~その他の呼び名||
|~種族|[[エルフ]]([[ノルドール]])|
|~性別|男|
|~生没年|~[[第一紀]]495|
|~親|[[グイリン]](父)|
|~兄弟|[[ゲルミア>ゲルミア(グイリンの息子)]]|
|~配偶者|なし|
|~子|なし|

** 解説 [#Explanation]

[[ナルゴスロンド]]の[[エルフ]]の貴族。[[グイリン]]の息子、[[ゲルミア>ゲルミア(グイリンの息子)]]の兄弟。
[[ダゴール・ブラゴルラハ]]でゲルミアを失ったことを哀しむ。そのため、[[フェアノールの誓言>フェアノール#Oath]]に縛られていた[[マイズロス]]に加勢するのをよしとしない[[オロドレス>オロドレス(フィナルフィンの息子)]]の意に反して、義勇兵となったナルゴスロンドの少数の[[エルフ]]を率い、[[ニアナイス・アルノイディアド]]に参戦する。
そのさなか、[[フィンゴン]]の軍をおびき出そうとした[[モルゴス]]軍は、捕虜にしていたゲルミアを連れ出し、手足、首を切断して惨殺した。これを見て激怒したグウィンドールは誘いに乗って、[[アングバンド]]の城門まで一気に進撃してしまう。彼は城門の兵士を薙ぎ倒したが、結局モルゴスの軍に捕らえられる事になった。

その後グウィンドールは、モルゴスの北方の鉱山で奴隷として働かせられていた。過酷な労働によって、グウィンドールは人間の老人と見間違うくらいにやつれてしまった。その後脱走には成功したが、[[タウア=ヌ=フイン]]の中で力尽きかけていた時、[[オーク]]に拉致された[[トゥーリン]]を探しにやって来た[[ベレグ>ベレグ(ドリアス)]]に助けられる。ベレグの旅の目的を聞いたグウィンドールは、追跡を続けてもトゥーリンを待ちうける悲劇的な運命に、ベレグも巻き込まれるだけだと忠告した。だがベレグはトゥーリンを見捨てようとはせず、グウィンドールが回復すると、二人はトゥーリン追跡を再開した。
二人はオークの夜営地から[[トゥーリン]]を救出することに成功したが、トゥーリンはベレグを敵と見誤って殺害してしまった。グウィンドールは、自分の過ちに気づいて茫然自失したトゥーリンを促してベレグを埋葬すると、彼を連れて[[ナルゴスロンド]]へ向かう。その途中[[エイセル・イヴリン]]の水で、トゥーリンを癒して正気を取り戻させた。

トゥーリンを連れてナルゴスロンドに帰還したグウィンドールは、恋人だった[[フィンドゥイラス>フィンドゥイラス(オロドレスの娘)]]に再会する。ところがフィンドゥイラスの心は、やがてトゥーリンの方に向かってしまう。一方のトゥーリンはフィンドゥイラスに死んだ妹[[ラライス]]の面影を重ねるばかりで、彼女の思いにも、グウィンドールの苦悩の理由にも気づかなかった。グウィンドールはフィンドゥイラスに対して、彼女自身の愛が導くところへ行くようにと言い、同時にトゥーリンの本当の素性と名前を教え、彼の背負う不吉な運命について忠告した。だがトゥーリンはグウィンドールの真意に気づかぬまま、彼がフィンドゥイラスに自分の本当の素性と名前を教えたことに抗議した。
またグウィンドールの意に反して、トゥーリンの影響によりナルゴスロンドの軍勢は表だって戦いに出て行くようになり、ナルゴスロンドは秘密の都市ではなくなった。
その結果、[[グラウルング]]に率いられた[[モルゴス]]の軍勢によってナルゴスロンドは攻撃され、グウィンドールも[[トゥムハラド]]の合戦で致命傷を負う。彼はトゥーリンによって救出されたが、フィンドゥイラスのみがトゥーリンを凶運による破滅から救うことができると予言し、フィンドゥイラスを助けるようトゥーリンに頼んで息絶えた。だが結局トゥーリンはフィンドゥイラスを救うことに失敗し、グウィンドールの予言通り、トゥーリンは凶運によって身を滅ぼすことになった。

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