#author("2016-12-03T13:50:06+09:00","","")
* クルフィン [#zaf97cd3]
** 概要 [#Summary]

|~カテゴリー|[[人名]]|
|~スペル|Curufin|
|~その他の呼び名|[[フェアノールの息子たち]] &br; 巧みのクルフィン(Curufin the crafty) &br; クルフィンウェ(Curufinwë) &br; アタリンケ(Atarincë)|
|~種族|[[エルフ]]([[ノルドール]])|
|~性別|男|
|~生没年|~[[第一紀]]|
|~親|[[フェアノール]](父)、[[ネアダネル]](母)|
|~兄弟|[[マイズロス]]、[[マグロール]]、[[ケレゴルム]]、[[カランシア]](兄)、[[アムロド]]、[[アムラス]](弟)|
|~配偶者|不明|
|~子|[[ケレブリンボール]](息子)|

** 解説 [#Explanation]

[[フェアノール]]の五男で[[ケレブリンボール]]の父。''巧みのクルフィン''と呼ばれ、父親の手の技を最も多く受け継いでいたが、危険な怒りっぽい性格の持ち主でもあった。
クルフィンの名は、父フェアノールがつけた[[クウェンヤ]]名''クルフィンウェ''を[[シンダール語]]化したもので「技に優れた[[フィンウェ]]」を意味し、フェアノールが自らの父[[フィンウェ]]から呼ばれたのと同じ名であった。母[[ネアダネル]]は「小さき父(フェアノール)」を意味する''アタリンケ''と名づけていたという。(([[HoME]]12巻『[[The Peoples of Middle-Earth]]』「The Shibboleth of Fëanor」より))
クルフィンの名は、父フェアノールがつけた[[クウェンヤ]]名''クルフィンウェ''を[[シンダール語]]化したもので「技に優れた[[フィンウェ]]」を意味し、フェアノールが自らの父[[フィンウェ]]から呼ばれたのと同じ名であった。母[[ネアダネル]]は「小さき父(フェアノール)」を意味する''アタリンケ''と名づけていたという。(([[HoME]]12巻『[[The Peoples of Middle-earth]]』「The Shibboleth of Fëanor」より))

フェアノールと[[他の兄弟達>フェアノールの息子たち]]と共に[[シルマリル]]奪回の[[誓言>フェアノール#Oath]]を立てて[[中つ国]]に上陸。[[ベレリアンド]]では兄の[[ケレゴルム]]と行動を共にして[[アグロン]]と[[ヒムラド]]地方を防衛し、力ある領主として知られた。だが[[ダゴール・ブラゴルラハ]]で敗北し、領土を失う。

>ケレゴルムのあとには、クルフィンが話した。話し方はもっと穏やかであったが、力がこもっていることは同じで、[[エルフ]]たちの心に、戦いと、廃墟となった[[ナルゴスロンド]]の想像図を現出せしめた。この時、かれによって心の中に植えつけられた恐怖があまりにも大きかったために、この国のエルフたちは誰一人、[[トゥーリン]]の時代に至るまで、合戦場に出て行こうとはしなかった。((『[[シルマリルの物語]]』「[[クウェンタ・シルマリルリオン]]第十九章 ベレンとルーシエンのこと」))

*** [[レイシアンの歌>レイシアン]]におけるクルフィン [#jde20184]

[[ダゴール・ブラゴルラハ]]で領土を失った[[ケレゴルム]]とクルフィンは、[[ナルゴスロンド]]に避難した。

その後シルマリル奪取の誓言を立てた[[ベレン>ベレン(バラヒアの息子)]]がやってきて、[[フィンロド]]に助力を請う。すると[[フェアノールの誓言>フェアノール#Oath]]に駆られたケレゴルムとクルフィンは、ベレンの探求行を妨害。さらに自分たちがシルマリルを奪回する足がかりとするためにナルゴスロンドの王位を狙った。
二人はナルゴスロンドの民心を支配してフィンロドとベレンを見捨てさせ、王位を継いだ[[オロドレス]]から実権を奪う。さらにベレンを捜しにやってきた[[ルーシエン]]を騙して幽閉し、[[ケレゴルム]]と政略結婚させることで[[ベレリアンド]]における自分たちの権力を増大しようと目論んだ。

だがルーシエンは[[フアン]]の助けを得て脱出し、[[トル=イン=ガウアホス]]を陥としてそこに囚われていたベレンを救出する。これにより囚われていた他の[[エルフ]]たちもナルゴスロンドに戻ってきてフィンロドの非業の死を伝えたため、兄弟は民心を失って追放された。
兄弟に[[マンドスの呪い]]がつきまとっていることが誰の目にも明らかであったため、追放される二人に従おうとする者は彼らの民の中にすらおらず、この時[[ケレブリンボール]]は父を見限ってナルゴスロンドに留まった。

そこで二人は兄[[マイズロス]]がいる[[ヒムリング]]へ向かう。だがその道中、偶然[[ベレン>ベレン(バラヒアの息子)]]と[[ルーシエン]]の姿を目撃した二人はベレンを殺してルーシエンを奪い取ろうとした。
クルフィンは馬上にルーシエンを抱え上げたが、ベレンに跳びかかられて落馬し、喉首を締め上げられる。ルーシエンのとりなしで一命は取り留めたものの、短剣[[アングリスト]]と馬をベレンに取り上げられた。これを恨みに思ったクルフィンは去り際にケレゴルムの弓を取って矢を放ち、ルーシエンを庇ったベレンが傷を負う。兄弟は[[フアン]]に追い立てられて逃げ去った。

*** クルフィンの最期 [#b4fa7f40]

[[ニアナイス・アルノイディアド]]の敗北の後は、他の[[兄弟達>フェアノールの息子たち]]と共に[[エレド・リンドン]]に山麓に逃れて[[緑のエルフ]]と交わり、森で放浪の暮らしを行うようになる。

だがベレンの奪回した[[シルマリル]]が[[ドリアス]]の[[ディオル・エルヒール>ディオル(ベレンの息子)]]のものになっていることが知れると、再び[[フェアノールの誓言>フェアノール#Oath]]に縛られる。兄弟は集結してドリアスを襲撃したが、クルフィンは[[メネグロス]]の戦いで戦死した(他に[[ケレゴルム]]、[[カランシア]]も戦死した)。

** コメント [#Comment]

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