#author("2016-05-14T17:29:43+09:00","","")
* クウェンヤ [#z23a7999]
** 概要 [#Summary]

|~カテゴリー|[[言語]]|
|~スペル|Quenya|
|~異訳|クゥエンヤ|
|~その他の呼び名|&ruby(かみ){上};のエルフ語(High-elven) &br; 上のエルフの言葉(High-elven speech) &br;古エルダール語(High Eldarin tongue) &br; 西方の正統語(High Speech of the West) &br; タルクウェスタ(tarquesta)((「上の言葉」の意)) &br; パルマランベ(parmalambe)((「綴り言葉」の意))|

** 解説 [#Explanation]

[[エルフ語]]の一つ、[[上のエルフ]]の言葉。クウェンヤは元来「言葉」の意。

元々クウェンヤは全ての[[エルダール]]が使う言語であったが、[[至福の国>アマン]]に渡らず[[中つ国]]に残ったエルダールは次第に言語が変化し、[[シンダール語]]を使うようになった。そのためクウェンヤは、至福の国に渡った[[上のエルフ]]([[ノルドール]]、[[ヴァンヤール]])の言葉となった。

>エレン シラ ルメン オメンティエルボ &br; Elen síla lúmenn' omentielvo
>(われらのあい出会う時、一つ星が輝く) &br; (A star shines on the hour of our meeting)((『[[指輪物語]] [[旅の仲間]] 上』「三 三人寄れば」))

*** 中つ国でのクウェンヤ [#c72e6fcc]

アマンより帰還した[[ノルドール]]によって、中つ国にクウェンヤが再びもたらされる。だがノルドールも[[シンダール語]]をすぐに習得して使うようになり、また[[シンゴル]]が[[同族殺害]]を犯したノルドールを忌避してクウェンヤの使用を禁止したため、中つ国においてクウェンヤはほとんど使われなかった。ただし、ノルドールが儀礼などにおいてクウェンヤを使用することはあった。『[[指輪物語]]』劇中では、[[旅の仲間]]出立時に[[ガラドリエル]]が歌った歌([[ナマリエ]])が、クウェンヤの歌である。

*** ヌーメノールでのクウェンヤ [#t196a9aa]

[[ヌーメノール]]の公用語は[[アドゥーナイク]]だったが、固有名詞などにクウェンヤが使用され、賢者はクウェンヤで伝承を語り継ぎ、歴代の王はクウェンヤでの名で即位していた。ただヌーメノール人がエルフと疎遠になるにつれクウェンヤは忌避され、王は[[アドゥーナイク]]の名で即位するようになる([[アル=アドゥーナホール]]が初めてアドゥーナイクの名で即位した王である)。その一方で古来の慣習を破ることが恐れられ、アドゥーナホール以後の王もアドゥーナイクの他にクウェンヤでの名を持っていた。

*** 備考 [#e78dae67]

日本語の資料として『[[指輪物語 エルフ語を読む]]』がある。
[[トールキン>ジョン・ロナルド・ロウエル・トールキン]]は「エルフにとって(日常では使用されないが、日常言語の元になり、儀礼などでは使用され続けている)[[ラテン語>Wikipedia:ラテン語]]に相当するもの」としてこの言葉を位置づけた。言葉自体は[[フィンランド語>Wikipedia:フィンランド語]]が元にされている。

** 外部リンク [#Links]

- [[Quenya - the Ancient Tongue:http://folk.uib.no/hnohf/quenya.htm]]

** コメント [#Comment]

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