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* オルサンク [#z1342c70] ** 概要 [#Summary] |~カテゴリー|[[地名]]| |~スペル|Orthanc| |~その他の呼び名|| ** 解説 [#Explanation] >そこには驚くべき形を持った塔が立っていました。これは古の工匠たちの手によって作られたもので、アイゼンガルドの環状の岩壁を滑らかな城壁に仕上げたのもかれらでした。しかしこれは人間業で作られたものとは見えず、その昔山々が苦しみ悶えた時大地の骨からもぎ取られてできたもののように見えました。これは岩の峰であり、岩の小島であって、黒々と硬い輝きを放っていました。多面の石を用いた四本の巨大な脚が一つに合わされているのですが、頂上近くでその脚はそれぞれ大きく口を開けた角笛の形に開き、尖塔はどれも槍の穂先のように鋭く、短剣の刃のように鋭利でした。尖塔の間に狭い空間があって、奇妙な記号を記したそこの磨かれた石の床に立つと、広場から五百フィート上になるのでした。これがサルマンの城塞、オルサンクでした。((『[[指輪物語]] [[二つの塔]] 上』「八 アイゼンガルドへの道」)) [[シンダール語]]で牙の山の意([[ロヒアリム]]の古語では狡猾な心を意味する)。流謫の[[ヌーメノール人]]が[[アイゼンガルド]]の中心に、要塞の拠点とすべく建てた塔で、高さは500フィート(約150メートル)。塔には[[パランティーア]]の一つが置かれた。だが[[ゴンドール]]の国力の衰微によって放棄されていたのを、ゴンドールの[[執政]]の許可を得てオルサンクの鍵を受け取った[[サルマン]]が租借し、自らの居城とした。だが、やがてサルマンはオルサンクとアイゼンガルドの領有を宣言し、ゴンドールと[[ローハン]]に敵対するようになった。 [[指輪戦争]]では、アイゼンガルドは[[エント]]によって攻撃され廃墟と化す。だがオルサンクはヌーメノール人の高度な技術で堅固に建築されていたため、エントの力でも破壊することはできなかった。そのためエントは、アイゼンガルドを水没させてオルサンクを包囲。サルマンをこの中に閉じこめた。 [[角笛城]]の戦いが終わると、[[ガンダルフ]]たちは[[セオデン]]、[[エオメル]]、[[アラゴルン二世]]たちをつれてこの地を訪問、サルマンと話をする。その時、サルマンと共にいた[[蛇の舌]]が、サルマンが使っていた[[パランティーア]]を(恐らくその価値を知らないまま)ガンダルフたちに向かって投げつけた。 指輪戦争終結後、(恐らくサルマンはエントを懐柔して)サルマンと蛇の舌はオルサンクから解放され、[[ホビット庄]]へと向かう。その時サルマンからオルサンクの鍵はエントによって取り上げられ、後に[[エレスサール王>アラゴルン二世]]に返却された。 さらに後、『[[終わらざりし物語]]』によると、残ったパランティーアをオルサンクに置くことを考えていたエレスサール王によって、復興が行われることになった。その時の塔内捜索中に[[ギムリ]]によって隠し部屋が発見され、[[イシルドゥア]]が[[一つの指輪]]を首にかけるために使っていた金の鎖と、イシルドゥアが身に付けていた[[北方王国]]の王権の証である[[エレンディルミア]]が安置されているのが見いだされた。これらは、サルマンが自分自身のために[[一つの指輪]]を手に入れるため、[[あやめ野]]を捜索していたときに発見したのであろう。((『[[終わらざりし物語]]』「あやめ野の凶事」)) ** コメント [#Comment] #pcomment_nospam(,,noname,,,,reply)