* エレンディス [#bef48dd4]
** 概要 [#j9af4bd5]

|~カテゴリー|人名|
|~スペル|Erendis|
|~その他の呼び名|ウイネーニエル(Uinéniel)、タル=エレスティアネ(Tar-Elestirnë)、西地方の貴婦人(The Lady of Westland)、エメリエの白い貴婦人(The white Lady of Emerië)|
|~種族|[[人間]]([[ヌーメノール人]])|
|~性別|女|
|~生没年|~[[第二紀]]985年|
|~親|[[ベレガール]](父)、[[ヌーメス]](母)|
|~兄弟||
|~配偶者|[[タル=アルダリオン]]|
|~子|[[タル=アンカリメ]](娘)|

** 解説 [#of033c92]

[[タル=アルダリオン]]の妻。[[ブレゴラス]]の娘[[ベレス]]の子孫にあたる[[ベレガール]]と、その妻[[ヌーメス]]の娘。
結婚前は彼女の出身地から「西地方の貴婦人」と呼ばれた。後に離別するまではアルダリオンから贈られた白い宝石を婚約の証しとして額につけていたことから「星の額の貴婦人」の意であるタル=エレスティアネとして広く知られ、王冠をかぶらずに額に星のような白い宝石を一つ帯びるという後の王と王妃の慣わしはこれから起こったものだとされる。アルダリオンと不仲になってからは[[エメリエ]]に住まったため「エメリエの白い貴婦人」として知られた。[[ヴァランディル>ヴァランディル(シルマリエンの息子)]]には「[[ウイネン]]の娘」の意であるウイネーニエルと呼ばれたが、「アルダリオンを海に奪われる」と思っていたエレンディスは、この名に反発したということがある。

彼女は[[エルロス]]の家系の出身ではなく、寿命の短い自分は王の世継ぎの妻には相応しくないと思っていたが、結局はアルダリオンの求婚を受け入れ、二人の間には一人娘の[[アンカリメ>タル=アンカリメ]]が生まれた。だがエレンディスは航海のため不在の多かったアルダリオンに耐え切れず、世継ぎとなる男子が生まれないまま二人は別れ、後にアルダリオンが法を改正したことでアンカリメは[[ヌーメノール]]で最初の女王となった。この顛末は『[[終わらざりし物語]]』収録の「アルダリオンとエレンディス」の中で語られている。

晩年にはもう一度アルダリオンに会いたいと思うようになり、最後の航海に出ていた彼の帰りを待つため[[ローメンナ]]の港に赴いたらしいが、そこで水死したらしいという以外は彼女の最期については何も伝わっていない。

** コメント [#i336d0e6]

- 彼女がアルダリオンの求婚を受け入れた時のエピソードを「終わらざりし物語」で読んだ時、とても感動した。が、後の不幸はここから始まったかと思うとそれはそれで胸が詰まるというか何というか。

#pcomment_nospam(,6,,,,,reply)