#author("2024-01-27T00:08:32+09:00;2023-08-09T14:32:21+09:00","","")
* エルロンド [#jd5adf56]
** 概要 [#j381e1ae]
#contents
** 概要 [#Summary]

|~カテゴリー|人名|
|~カテゴリー|[[人名]]|
|~スペル|Elrond|
|~その他の呼び名|[[半エルフ]]|
|~その他の呼び名|半エルフのエルロンド(Elrond Half-elven)(("Elrond Halfelven", "Elrond the Halfelven"の表記もあり)) &br; 裂け谷の主(Lord of Rivendell)|
|~種族|[[半エルフ]]|
|~性別|男|
|~生没年||
|~親|[[エアレンディル>エアレンディル(トゥオルの息子)]](父)、[[エルウィング]](母)|
|~兄弟|[[エルロス]](弟)|
|~配偶者|[[ケレブリアン]]|
|~子|[[エルラダン]]、[[エルロヒア]](息子)、[[アルウェン]](娘)|
|~生没年|[[第一紀]]~|
|~親|[[エアレンディル>エアレンディル(トゥオルの息子)]](父)、[[エルウィング]](母)、[[マグロール]](養父)|
|~兄弟|[[エルロス]](兄弟)|
|~配偶者|[[ケレブリーアン]]|
|~子|[[エルラダン]](息子)、[[エルロヒル]](息子)、[[アルウェン]](娘)、[[アラゴルン二世]](養子)|

** 解説 [#x01dd5e8]
** 解説 [#Explanation]

名は[[シンダール語]]で「星の館」の意。[[エアレンディル>エアレンディル(トゥオルの息子)]]と[[エルウィング]]の息子。[[エルロス]]の兄。[[ガラドリエル]]の娘[[ケレブリアン]]と結婚し、[[エルラダン]]、[[エルロヒア]]、[[アルウェン]]の三人の子供の父となる。[[半エルフ]]と呼ばれ、[[裂け谷]]([[イムラドリス]])の主人で[[白の会議]]の一員。
名は[[シンダリン]]で「星の&ruby(ドーム){穹窿};(Star-dome)」(([[シンダリン]]のロンド(rond)は、丸天井やアーチ形の屋根、またはそのような屋根を持つ広間や館のこと。そこから転じて天(heavens)の意味もある。つまりエルロンドの名は「星空(star-dome)」の意味にもなる。))の意。[[エアレンディル>エアレンディル(トゥオルの息子)]]と[[エルウィング]]の息子。[[エルロス]]の兄弟((邦訳『[[追補編>指輪物語/追補編]]』の固有名詞便覧では、エルロンドの項で「兄[[エルロス]]」とあるが根拠は不明。邦訳『[[シルマリルの物語]]』では、エルロンドが兄、エルロスが弟と訳されているが、原文は単に'''brother'''。『[[The War of the Jewels>The History of Middle-earth/The War of the Jewels]]』「The Tales of Years」では双子とされている。))。[[ケレボルン]]と[[ガラドリエル]]の娘[[ケレブリーアン]]と結婚し、[[エルラダン]]、[[エルロヒル]]、[[アルウェン]]の父となる。
[[北方王国]]滅亡後はその王家の遺児を代々養育しており、[[アラゴルン二世]]の養父にもあたる。

[[第一紀]]、[[エアレンディル>エアレンディル(トゥオルの息子)]]が西方に航海するときに[[中つ国]]に残ったが、そこで[[フェアノール]]の息子達の攻撃を受けエルロスと共に捕虜になる。しかし2人は[[マグロール]]に養育されて成長した。
[[第二紀]]以降エルロンドは[[エルフ]]として生きる道を選び、[[中つ国]]に留まる。最初は、[[ギル=ガラド]]と共に[[リンドン]]に住まっていた。だが、[[サウロン]]との戦いで[[エレギオン]]が荒廃すると、リンドンの軍勢を率いてエレギオン救援に赴く。エルロンドは、エレギオンのノルドールの残党を率いて、[[イムラドリス(裂け谷)>裂け谷]]の隠れ家を造った。
その後もエルロンドは、ギル=ガラド、[[キーアダン]]と協力して[[サウロン]]と戦う。[[最後の同盟]]の戦いではギル=ガラドの伝令を勤め、ギル=ガラドと[[エレンディル]]の死、そして[[イシルドゥア]]が[[一つの指輪]]を[[サウロン]]から奪う場面を、キーアダンと共に目撃した。またエルロンドはギル=ガラドの死の前に、彼から風の指輪[[ヴィルヤ]]を受け継いでいる。
''[[半エルフ]]''として知られ、[[上古]]から続く[[中つ国]]の歴史を究めた伝承の大家である。また医術の大家でもあり、その癒やしの技は「癒やしの手」を持つアラゴルンを凌ぐ。
[[エルフ]]の隠れ里[[裂け谷(イムラドリス)>裂け谷]]の領主であり、[[サウロン]]に抵抗する賢者達からなる[[白の会議]]の一員。エルフの[[三つの指輪]]の中で最も力のある[[風の指輪ヴィルヤ>ヴィルヤ]]の[[守護者>三つの指輪の守護者]]でもあった。

[[第三紀]]にはエルロンドはイムラドリスに戻り、そこで叡智と伝承を蓄えた。自ら出陣することは以後はなかったようだが、[[アルノール]]援助のためにイムラドリスのエルフを派遣し、北方のサウロンの軍勢([[魔王]])を駆逐するために協力している
アルノール滅亡後は、アルノールの宝である折れた[[ナルシル]]や、[[アンヌーミナスの王笏]]などを預かって守る。また代々のアルノールの王の末裔([[アラゴルン二世]]も含まれる)を養育するようになった。
>エルロンドの顔は、若くもなく、年老いてもおらず、年齢がありません。とはいえそこには、記憶に残る喜びと悲しみの数々が書きこまれていたのです。夕闇の影のようなその黒髪には銀の飾り環がはめられていました。目の色は晴れた夕暮れの灰色、そしてその目に浮かぶ光は、星々の光にまがうほどでした。かれは玉座にあってあまたの齢を重ねた王のように神々しく、同時に、力に満ちあふれた百戦錬磨の戦士のように強健でした。かれは裂け谷の主であり、エルフにも、人間の間にも隠然たる力を持っていました。((『[[指輪物語]] [[旅の仲間>指輪物語/旅の仲間]]』))

エルロンドは『[[ホビットの冒険]]』『[[指輪物語]]』において、共に旅の助言者として登場。『ホビットの冒険』においては、エルロンドはドワーフたちのスマウグへの復讐と[[はなれ山]]の奪還については不本意だったが、[[龍]]をつよく憎み[[谷間の国]]の荒廃を嘆いていたためトーリンたちに協力したとされる。
*** 生い立ち [#kc5d24b4]

>エルロンドは、エルフの殿にふさわしい貴さと美しい顔立ちとをそなえ、英雄戦士らしい強さ、魔法使いらしいかしこさ、小人の王らしい神々しさ、夏の日のような明るいめぐみの心を持っていました。このひとは、昔のさまざまな物語にあらわれますが、ビルボの大冒険をのべるこの物語には、あまり出てきません。おわりまで読めば、たいせつながら早くで出てくるだけだということがわかるでしょう。((ホビットの冒険におけるエルロンドの描写))
>「だが、わたしの記憶は[[上古]]の時代にまでさかのぼる。[[エアレンディル>エアレンディル(トゥオルの息子)]]がわが父である。わが父は没落前の[[ゴンドリン]]で生まれた。わが母は、[[ドリアス]]の[[ルーシエン]]の息子、[[ディオル>ディオル(ベレンの息子)]]の娘、[[エルウィング]]である。わたしは西方世界の三つの時代を見てきた。多くの敗北と、多くの空しい勝利を見てきた。」((『[[指輪物語]] [[旅の仲間>指輪物語/旅の仲間]]』「エルロンドの会議」))

『指輪物語』においては、[[一つの指輪]]を[[オロドルイン]]の[[滅びの罅裂]]に投げ込んで破壊すべきだと最初に提言したのはエルロンドである。実際に[[一つの指輪]]が破壊されて[[第三紀]]が終わると、エルロンドは他の[[指輪所持者]]とともに[[西方>アマン]]へと去った。
[[第一紀]]末に[[シリオンの港]]に生まれる。
父[[エアレンディル>エアレンディル(トゥオルの息子)]]が[[アマン]]を目指す航海に出て留守になると、港は[[シルマリル]]を求める[[フェアノールの息子たち]]の攻撃を受け、母[[エルウィング]]はシルマリルを抱いたまま海に身を投げて行方不明になった。エルロンドと[[エルロス]]の兄弟は捕虜になるが、自らの行為を悔い兄弟を憐れに思った[[マグロール]]に養育されて育ち、兄弟もマグロールを愛した。

** 映画『[[ロード・オブ・ザ・リング]]』における設定 [#zd4bea12]
[[第二紀]]以降、エルロンドは[[エルフ]]として生きる道を選び、[[中つ国]]に留まる。
はじめは[[ギル=ガラド]]、[[キールダン]]と共に[[リンドン]]に住まい、[[サウロン]]が正体を隠して[[エルフ]]に接近を試みた時には、ギル=ガラドと共に彼を訝しみリンドンから締め出した。[[サウロン]]の正体が判明し、[[力の指輪]]を巡る戦いで[[エレギオン]]が荒廃すると、エルロンドはエレギオンの残党を率いて[[イムラドリス(裂け谷)>裂け谷]]の隠れ家を造り、サウロンが[[エリアドール]]を席巻している間それに抵抗し続けた。
サウロンがエリアドールから駆逐されると、エルロンドはギル=ガラドよりエリアドールの[[副摂政>摂政]]に任じられ、風の指輪[[ヴィルヤ]]を託される。
[[最後の同盟]]の戦いではギル=ガラドの伝令使を務め、[[オロドルイン]]山腹で行われた最後の戦いで[[ギル=ガラド]]と[[エレンディル]]が倒れ、[[サウロン]]もまた打ち倒されるのを目撃した。[[イシルドゥル]]が[[折れたナルシル>アンドゥーリル]]の柄本でサウロンの指から[[一つの指輪]]を奪い取ると、それを[[オロドルイン]]の火に投ずるべきだと、[[キールダン]]と共に助言する。だがイシルドゥルはそれを無視して、指輪を「購いの品」として自分のものにした。

[[第三紀]]にはエルロンドは[[裂け谷]]に戻り、密かに[[ヴィルヤ]]の力を使ってそこを守護しつつ、叡智と伝承を蓄えた。エルロンドは[[「最後の憩」館]]の館主として、助けを求めてやってくる[[自由の民]]には誰であれ休息と助言を提供した。また、[[緑森大森林>闇の森]]に影が落ち、[[イスタリ]]が[[西方>アマン]]からやってくると、[[死人占い師]]の脅威に対抗するために結成された[[白の会議]]の一員となる。
[[アングマール]]の脅威にさらされた[[アルノール]]には、援助のために[[グロルフィンデル]]をはじめとした裂け谷のエルフを派遣し、北方からサウロンの配下を駆逐するために協力した。アルノールが滅亡すると、生き残った王家の末裔([[野伏]]の族長達)を裂け谷に引き取って養育するようになり、エルロンドの許には[[折れたる剣ナルシル>アンドゥーリル]]や[[アンヌーミナスの王笏]]といった王家伝来の宝器も預けられた。

2509年、妻の[[ケレブリーアン]]が[[ロスローリエン]]からの帰りの途上、[[赤角山道]]で[[オーク]]に捕えられ、拷問を受けた。ケレブリーアンは[[エルラダン]]と[[エルロヒル]]によって救出され、受けた傷はエルロンドが癒したものの、彼女はもはや[[中つ国]]で生きる望みを失い、翌年[[アマン]]へ去った。

2933年、[[野伏]]の族長[[アラソルン二世]]が[[オーク]]との戦いで戦死すると、その息子[[アラゴルン二世]]を[[裂け谷]]で引き取り、養子として育てた。

*** 旅の助言者 [#sb85c69a]

エルロンドは『[[ホビットの冒険]]』『[[指輪物語]]』において、共に旅の助言者として登場する。

>このひとは、昔のさまざまな物語にあらわれますが、ビルボの大冒険をのべるこの物語には、あまり出てきません。おわりまで読めば、たいせつながら端役で出てくるだけだということがわかるでしょう。((『[[ホビットの冒険]]』「ちょっとひと息」))

『[[ホビットの冒険]]』においては、[[エレボール]]へ遠征する途上の[[ソーリンとその仲間]]を[[「最後の憩」館]]に迎えて、休息と助言を提供した。
エルロンドは[[ソーリン二世]]たちの[[スマウグ]]への復讐と[[山の下の王国>エレボール#Kingdom]]の奪回については不本意だったが、[[龍]]を強く憎んでおり[[谷間の国]]の荒廃を嘆いていたため、彼らに協力。[[スラーイン二世]]が残した[[スロールの地図]]の[[月光文字]]を解読し、また[[グラムドリング]]と[[オルクリスト]]の由来を教えた。

『[[指輪物語]]』においては、[[一つの指輪]]を携えて[[裂け谷]]へ避難しようとする[[フロド・バギンズ]]を助けるため、[[グロルフィンデル]]をはじめとした[[ナズグール]]に対抗できる[[上のエルフ]]を送り出し、フロドが[[ブルイネンの浅瀬]]に到達した時には[[ガンダルフ]]と共に[[ブルイネン]]川の水を氾濫させ、ナズグールを押し流した。そして「医術の大家」として、[[モルグルの刃]]に刺されたフロドを治療し、無事に刃の破片を取り出すことに成功した。
一つの指輪の再発見と時を同じくして、各地の[[自由の民]]が助言を求めて裂け谷に集まってきたことを運命と受け取ったエルロンドは、[[サウロン]]の脅威に対抗すべく「[[エルロンドの会議]]」を開催、見出された一つの指輪の処遇を話し合った。エルロンドは一つの指輪を[[オロドルイン]]の[[滅びの罅裂]]に投じて破壊すべきだと最初に提言し、名乗り出た[[フロド・バギンズ]]を[[指輪所持者]]に任命した。彼と共に行く[[指輪の仲間]]を選んだのもエルロンドである。

>「善きにつけ、悪しきにつけ、[[これ>一つの指輪]]は中つ国に属するものなのだ。これを処分するのは、今なおここに住むわれらの仕事だ。」((『[[指輪物語]] [[旅の仲間>指輪物語/旅の仲間]]』「エルロンドの会議」 [[一つの指輪]]を[[アマン]]へ送ってはどうかという提案に対してのエルロンドの言葉。))

*** 娘との別れ [#f4b16a62]

>『わたしが失うことによって人間の王権が回復されるのかもしれぬ。おそらくそのような定めであったのだろう。それゆえ、わたしはそなたを愛しているにもかかわらず、これだけはいっておく。このことより小さな目的のために[[アルウェン・ウンドーミエル>アルウェン]]にその生が&ruby(う){享};けている恩寵を減じさせはせぬ。[[ゴンドール]]と[[アルノール]]両国を統べる王以上の人間でなければ、&ruby(なんぴと){何人};もアルウェンを花嫁にはできぬ。その時はわれらの勝利でさえ、わたしにもたらされるのはただ悲しみと別れのみである――しかしそなたにはしばしの喜びの望みをもたらそう。』((『指輪物語 [[追補編>指輪物語/追補編]]』「アラゴルンとアルウェンの物語(その一部)」))

また、エルロンドにとって[[指輪戦争]]はもう一つの局面を持った戦いでもあった。

[[第三紀]]2951年、養子の[[アラゴルン二世]]が娘の[[アルウェン]]に恋をし、アルウェンの選択がなされたことを知った時、エルロンドはアラゴルンを呼び出して上に述べた[[統一王国>亡国の民の王国]]再建の難題を課した。このためアラゴルンは諸国を遍歴して修行を積み、王権を回復することを志すようになる。
[[大いなる年]]にエルロンドはアラゴルンを援助するため、集結した[[北方の野伏>野伏]]と共に息子の[[エルラダン]]と[[エルロヒル]]を南方に派遣し、[[アルウェン]]の織った[[王旗>アルウェンの旗印]]と自らの助言を託した。エルロンドの助言には[[死者の道]]のことが言及されており、これがアラゴルンに[[灰色の一行]]を率いて死者の道を経由して[[ゴンドール]]に向かうことを決意させる一助となった。

[[指輪所持者]]の任務と、アラゴルンに課せられた難題とがともに達成されると、エルロンドは[[アルウェン]]および[[裂け谷]]家中の者を引き連れて[[ミナス・ティリス>ミナス・ティリス(ゴンドール)]]に赴き、婚礼の式において[[エレッサール王(アラゴルン)>アラゴルン二世]]に[[アンヌーミナスの王笏]]と共にアルウェンの手を引き渡した。
[[エルフ]]と[[人間]]の運命は分かたれているため、人間の運命を選択したアルウェンとエルフの運命を選択したエルロンドは、世の終わりまで別れることになった。エルロンドは[[エドラス]]でアルウェンと最後の別れを交わし、裂け谷へ戻った。

*** 西方へ去る [#s0be8eb7]

>エルロンドは灰色のマントを羽織り、額に星を一つつけて、手に銀の&ruby(ハープ){竪琴};を持ち、指には[[大きな青い石のついた金の指輪>ヴィルヤ]]をはめていました。((『[[指輪物語]] [[王の帰還>指輪物語/王の帰還]]』「灰色港」))

やがて[[三つの指輪]]の力が失われてゆくと、ついに[[中つ国]]に倦み疲れたエルロンドは、[[第三紀]]3021年([[第三紀最後の年]])9月29日、他の[[指輪の守護者>三つの指輪の守護者]]および[[指輪所持者]]と共に[[灰色港]]に赴き、[[アマン]]へ船出して中つ国を去った。この出来事を以て第三紀は終わり、[[第四紀]]が始まった。

** 映画『[[ロード・オブ・ザ・リング]]』における設定 [#Lotrmovie]

|~俳優|[[ヒューゴ・ウィーヴィング]]|
|~日本語吹き替え|[[菅生隆之]]|

[[アラゴルン>アラゴルン二世]]たちが裂け谷を出発した後、アルウェンを西方へと送り出そうとする。だがアルウェンの言葉を聞いて[[ナルシル>アンドゥリル]]をアンドゥリルに鍛え直し、自ら[[馬鍬砦]]にいたアラゴルンの元に届けた。
[[最後の同盟]]の戦いでは、[[ハザファング]]という剣を持っている。

** コメント [#f087a72d]
[[イシルドゥル]]のせいで[[一つの指輪]]が滅ぼされなかったことから、[[人間]]の弱さに不信感を持ち、指輪を厄介物として扱うといった、原作とは隔たりのある独自のキャラクター付けがなされている。また[[指輪の仲間]]が出立した後、[[アルウェン]]が[[モルドール]]の力の伸長によって衰弱すると、彼女を[[アマン]]に去らせようとした。
だがアルウェンの嘆願を聞いて考え直し、鍛え直された[[ナルシル]]を[[馬鍬砦>やしろ岡]]にいた[[アラゴルン>アラゴルン二世]]に自ら届けに向かった。そして[[死者の軍勢]]を召集するようアラゴルンに直接助言している。

- 経験した苦難は数知れず。エルフとは言え、胃の具合が心配です。 -- 斐水
- ↑映画版では苦難の効果がおでこの生え際に…^^; -- とと屋
- この人から見ると、実の娘と弟の子孫が結婚した…ということになるんですな -- イシリンディル
- この人自身の奥さんも、この人の母の父の母の父の弟の娘の娘の娘、という関係になります。この人の母方の祖父と奥さんのお母さんが又従姉弟、とも言えます。 -- カイト
- 星になった親父をどんな想いで見つめているのでしょう? -- トミー
- マトリックスでエージェント・スミスがでてくるたびに「エージェント・エルロンドだぁー」と頭の中で変換してしまうのは私だけではない…はずだ。 -- エグゼクター
- エルロスが人間の道を選んだ時、一体どのような想いだったんでしょう。 -- Windy
- エルフがホビット並みに系図を書こうと思ったら、冗談じゃなく複雑になりそう。不死って不便かも。 -- roa
- ↑系図、素晴らしく複雑です。指輪物語中に登場するだけなら簡単ですが、シルマリル含めるとすごい人数になるので・・・。血縁も兄妹も多いので(フェアノオルは7人の子供がいますし)試しに書いてみたら、紙が真っ黒になってしまいました^^; -- トレイリア
- HoMEを読んでいくと、実は「シルマリルの物語」に登場したエルフは、筋書き上必要な者たちが中心で、王族クラスでも登場していない方々(特に女性)が他にもいらっしゃる、という設定もあったようです。その方々まで書き込んでたらもっと大変なことになってそうですね。 -- カイト
- 父は海を渡って行ったきりだし、母も父を追いかけて戻ってこず、弟は違う生き方を選択して、妻は先に去ってしまい、娘は若造とくっついてしまう。残るは双子の息子達だけ。こう考えてみると家族運の悪い方ですね。しかもその宿運がそのまま第一紀末から第三紀末までの歴史の主要な部分を構成している。ウルモの思惑の一番の犠牲者のような気がします。 -- カイト
- 戴冠式の撮影で忘れられていた悲しいハゲ。
- 戴冠式でサザエさんみたいな髪型をしたバージョンもあり。激ワラ
- エルロンドとエルロスを双子として扱っているサイトをよく見かけるが、そのような記述は少なくとも邦訳されている資料にはない。(が、双子ではないと断定する記述もない。)
- 伝承の大家、医学の大家などと様々な叡智をお持ちのようだが、映画版初登場の場面ではどうしても噴き出してしまう。フロドはあれを夢に見てうなされていたとしか思えない。
- 中つ国一番の苦労人。死という開放からも見放されて、苦悩と重い責務を背負ったまま生き続ける。イシルドゥアにどうにかして指輪を捨てさせてたら、第三紀に夥しい数の命が失われる事も無かったと思うと、自責・後悔の念が凄かったろうな。ヴァリノールに去った時は心のどこかでほっとした部分もあったかと。 --  &new{2008-03-26 (水) 14:25:12};
- どうしてあそこで捨てさせられなかったかなと思う。まあ歴史を後から見ての言葉になるだろうけれど。殴りつけてでも捨てさせるべきだった。西方王朝の最長老として…… -- 「ど」の字 &new{2008-04-12 (土) 23:00:20};
- あの時点でイシルドゥアはドゥネダインの王ですから、キアダンと二人どう頑張っても対等の相手でしかないエルロンドに問答無用で従わせる権利はありませんし、仮に格下の相手であっても、どんな理由があろうと本人の意思に反して強制させるというのはそれこそモルゴスの所業、よい結果を招くわけがありません。会議での指輪の運び手の決定についてもそれが言えます。助言というのが最善にして限界の策でしょう。また、あの当時は指輪についての知識がまだ十分ではなかった、というのもあると思います。 --  &new{2008-04-16 (水) 01:33:07};
- 本人の意思に反し強制させる、というのが、いずれもモルゴスやサウロンの手段であり、また意思に反してもやめることができない誓言が生んだのは悲劇のみ。もしそのようなことが許されるのであれば、ヴァラールはエルフも人間も強制的に西へ連れて行けばいいし、イスタリは力や正論で中つ国を押さえつけてサウロンを討伐すればよいのです。そのようなことは明確に害悪であるというのがトールキン世界を構成する要素の一つなのです。 --  &new{2008-04-16 (水) 01:44:31};
- 強制による投棄が、さらに別の害悪を生むことを危惧して諦めたのだろうとは思います。マグロールに育てられた彼は、「フェアノールの誓言」が何をもたらしたかを嫌と言うほど見せられていた事もありましょう。がしかし、指輪を捨てさせられなかった事によって、ノルドールのみならずその他全てのエルフまで衰亡させていく事になったと思うと……苦しかった事でしょう。心から同情します。 -- 「ど」の字 &new{2008-04-20 (日) 13:17:02};
- サウロンを打ち倒したときにイシルドゥアに指輪を捨てるよう強く勧めなかったのは、その当時は指輪がそれほど脅威の対象ではなかったからかもしれません。最後の同盟は指輪を持ったサウロンを打倒したのだから、指輪自体は当時それほど重大な懸案ではなかったのでしょう。 -- 冥王 &new{2008-04-21 (月) 23:08:18};
- ホビットの冒険で自分の偉大なる先祖の剣が発見されたというのに、まるで他人の素振りである。 --  &new{2008-08-22 (金) 02:00:06};
- 「父上はどこに行っちゃたの?兄上。」「父上は・・・星になったんだよ、エルロス。」 -- ホビット &new{2008-10-12 (日) 13:41:41};
- ↑↑グラムドリンクは数ある所蔵品のひとつとかその程度の剣だったのかも。もしもそうならエルロンドはなぜ知っている、という疑問は残りますが --  &new{2008-11-27 (木) 18:34:48};
- 誤解があるかも知れませんけど、ちょっとお尋ねします。エルロンドって半エルフというか実質4分の1エルフで、アマンでヴァラの教えも受けてないのに、中つ国のエルフでは重要人物というか大出世というか、とにかく偉いですよね? グロールフィンデルもキアダンも一目置いてるみたいだし。これは血筋? それとも森の奥方くらいしか実力派エルフがいなかったから? 理由はどのへんにあるんでしょう? --  &new{2009-02-16 (月) 19:00:50};
- エダイン三家、フィナルフィンとフィンゴルフィン、シンゴルとメリアンの血を引き、ベレンとルシエンの末裔で、マエズロスとマグロールに育てられた星の息子、となれば相当偉いんじゃ……。でも、ギル=ガラドがいたころはその下についていましたよ。 --  &new{2009-02-17 (火) 07:44:47};
- 忘れてはならないのは、彼の実のお父上が今日もシルマリルを額に飾って夜空でモルゴスを見張り続けている、という事実を、エルダール達は「事実である」として知っているということでしょうか。それを聞いたら、どんな人でもその血筋の偉大さに敬意を払わないわけにはいきますまい。まぁ、第三期末だとガラドリエル夫妻とキアダン以外有力なエルフが全て去っているのもあるでしょうけど。彼は中つ国のエルフの中ではすでに最長老クラスの世代ですし。 --  &new{2009-02-17 (火) 17:58:47};
*** 画像 [#e8c36b77]

#comment
&ref(vlcsnap-00020.jpg,,25%,『ロード・オブ・ザ・リング』におけるエルロンド); &ref(vlcsnap-00041.jpg,,25%,『ロード・オブ・ザ・リング』におけるエルロンド); &ref(vlcsnap-00040.jpg,,25%,『ロード・オブ・ザ・リング』におけるエルロンド);

*** グッズ [#j186b130]

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** 映画『[[ホビット>ホビット(映画)]]』における設定 [#Hobbitmovie]

|~俳優|ヒューゴ・ウィーヴィング|
|~日本語吹き替え|菅生隆之|

『思いがけない冒険』では[[裂け谷]]の近くに出没した[[オーク]]を、自ら兵を率いて掃討した様子が描かれている。
[[エクステンデッド・エディション]]では[[ガンダルフ]]との会話シーンなどが増えており、[[ソーリン>ソーリン二世]]が彼の祖父[[スロール]]と同様に、黄金の魅力に取り憑かれるのではないかという懸念を示す場面もある。

『決戦のゆくえ』では[[サルマン]]とともに、[[ドル・グルドゥル]]にいた[[ガンダルフ]]と[[ガラドリエル]]の救援に現れ、[[ナズグール]]と戦っている。この時[[ハザファング]]を使っているのが確認できる。

*** 画像 [#sb727bde]

&ref(vlcsnap-00036.jpg,,25%,『ホビット』におけるエルロンド); &ref(vlcsnap-00076.jpg,,25%,『ホビット』におけるエルロンド);

*** グッズ [#s24cd0a7]

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** ドラマシリーズ『[[ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪]]』における設定 [#RoP]

|~俳優|[[ロバート・アラマヨ]]|
|~日本語吹き替え|[[清水優譲]]|

[[リンドン]]に暮らし執政官としてエルフ上級王[[ギル=ガラド]]に仕える。[[ガラドリエル]]とは友人であり、打倒[[サウロン]]に異常なまでに執着する彼女を窘めつつ、功績者として[[ヴァリノール]]への帰還を許されたガラドリエル一行の船出を送り出す。
しかし、新たな脅威への懸念は抱いており、ギル=ガラドの命令で高名なエルフ鍛冶[[ケレブリンボール]]の助手となる。
ケレブリンボールから巨大炉建設構想を明かされたエルロンドは、親友であるドワーフ族の[[ドゥリン四世]]の協力を仰ぐことを提案し[[カザド=ドゥーム>モリア]]を訪問するが、けんもほろろな扱いを受け、「永久追放」を賭けてドゥリンに岩砕き勝負を挑むも敗北する。
その実、ドゥリンは自身の即位、結婚、子供の誕生になんの祝いも寄越さなかったエルロンドに腹を立てており、王妃[[ディーサ]]の取りなしで和解に至る。

その後、ギル=ガラドが[[中つ国]]のエルフを救うため、[[霧ふり山脈]]に眠るとされる鉱石、すなわち[[ミスリル]]を求めていることを知ると、全てをドゥリンに打ち明けて協力を仰ぐ。ドゥリンは協力的だったがその父王[[ドゥリン三世]]に拒否され、エルロンドはカザド=ドゥームより追い出される。
エルロンドのもとには、ドゥリンが「友情の証」として渡してくれた僅かなミスリルの破片しか残らず、諦めたエルロンドはエルフを中つ国より待避させようとしたが、エルロンドはギル=ガラドに猶予を求め、ケレブリンボールはエルロンドが持っていた僅かなミスリルをもとに[[三つの指輪]]を作成する。

妻となる[[ケレブリーアン]]は登場しておらず、原作では義理の母に当たるガラドリエルとは友人関係であるとされる。

*** 画像 [#f055b14a]

&ref(220728-elrond.jpg,,10%,『ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪』におけるエルロンド);

** ゲーム『[[ロード・オブ・ザ・リングス オンライン]]』における設定 [#LotRO]

&ref(ScreenShot00654.jpg,,10%,『ロード・オブ・ザ・リングス オンライン』におけるエルロンド); &ref(9ed26c270470639276c847f15e943d9a.jpg,,12%,); &ref(ScreenShot_2020-01-05_230142_0.jpg,,10%,『ロード・オブ・ザ・リングス オンライン』における、バラド=ドゥール包囲戦でのエルロンド);

** コメント [#Comment]

#pcomment(,,,,,,reply)