* エルフのマント [#ueb9817a]
** 概要 [#Summary]

|~カテゴリー|[[物・品の名前]]|
|~スペル|elven-cloak|
|~その他の呼び名||

** 解説 [#Explanation]

[[指輪の仲間]]が[[ロスローリエン]]を出発するとき、一行に与えられたマント。[[ガラドリエル]]とその侍女たちが手ずから織ったものだという。
軽くて暖かい絹のような布でできている。色は一見灰色だが、光の加減で保護色のように周囲の風景に同化して見え、姿を隠すのに役立てることができた。襟元は、緑の葉を象ったブローチで止められていた。
軽くて暖かい絹のような布でできている。色は一見灰色だが、光の加減で保護色のように周囲の風景に同化して見え、姿を隠すのに役立てることができた。襟元は橅の葉のような形状に銀の葉脈が入った、緑の葉のブローチで留めた。

>「 …… これはたしかにエルフの長衣です、あなたがそういう意味でおっしゃったとすればね。葉と枝、水と石、われらの愛するロリアンの薄明りの下でのこういったものの色と美しさがこの衣裳にはあるのです。というのは、われらは愛するすべてのものの思いを、作るものの中に吹き込むからです。 …… 」((『[[指輪物語]] [[旅の仲間]] 下』「八 さらば、ロリアン」 ロリアンのエルフの言葉))

指輪の仲間は、[[アンドゥイン]]を船で下っているときに[[オーク]]の矢による攻撃を受けるが、十分な星明りがあったにもかかわらず、矢はほとんど当たらず一行は被害を受けなかった。また[[ローハン]]で、[[アラゴルン二世]]、[[レゴラス]]、[[ギムリ]]は身を隠すものがない平原にいたにもかかわらず、[[エオメル]]たち[[ロヒアリム]]の騎士一行は、声を掛けられるまでアラゴルン達の存在に気がつかず通り過ぎるところだった。そしてエオメルらは[[ウグルク]]や[[グリシュナッハ]]ら[[オーク]]を包囲して全滅させたが、オークに捕らえられていてその場にいた[[ペレグリン・トゥック]]と[[メリアドク・ブランディバック]]の存在に気がつかなかった点などで、このマントの効果が示唆されている。

またペレグリンはウグルクらに捕らえられ連行されていたとき、このマントのブローチをわざと地面に捨てて、自分たちの生存の証を追跡者のために残している(このブローチは、意思に反して勝手に落ちたりすることはないため)。実際にこのブローチは、アラゴルンによって発見され、一行が[[アイゼンガルド]]で再会したときペレグリンに返却されている。

[[フロド>フロド・バギンズ]]のマントは、フロドが[[キリス・ウンゴルの塔]]で捕らえられたときに[[オーク]]に奪われ、[[シャグラト]]が[[ミスリルの胴着]]や[[塚山出土の剣]]と共に[[バラド=ドゥーア]]に持って行って、その後[[黒門]]にて[[サウロンの口]]が[[ガンダルフ]]たちを脅迫するときに見せつけた。その時ガンダルフはマントなどの品々をサウロンの口から奪う。その後補修され汚れも取り除かれて、[[コルマルレン]]にてフロドに返却された。

** 映画『[[ロード・オブ・ザ・リング]]』における設定 [#gafca1c8]
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普段の色は緑に近い。
普段の色は緑に近い。ブローチの形状は原作と異なり三裂の分裂葉。
『[[二つの塔]]』で、[[サムワイズ・ギャムジー]]が[[黒門]]前の[[燃えかすの山]]から転げ落ちたとき、音を聞いた[[東夷]]が近づいてきており、サムを引き上げるのが間に合わないと判断した[[フロド・バギンズ]]は、とっさに自分とサムをこのマントで覆った。マントは周囲の岩肌の色と完全に同化して、東夷はフロド達に気がつかず去って行くという、はっきりとした描写がある。

** コメント [#Comment]

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