#author("2018-09-23T01:25:39+09:00","","")
* エルウィング [#l5be9acc]
** 概要 [#Summary]

|~カテゴリー|[[人名]]|
|~スペル|Elwing|
|~その他の呼び名|白きエルウィング(Elwing the White)、金髪のエルウィング(Elwing the fair)((邦訳通りの金髪であるかは不明))|
|~種族|[[半エルフ]]([[エダイン]]と[[シンダール]]、[[マイア]]の血を引く)|
|~性別|女|
|~生没年|[[第一紀]](503)〜|
|~親|[[ディオル>ディオル(ベレンの息子)]](父)、[[ニムロス>ニムロス(ガラシルの娘)]](母)|
|~兄弟|[[エルレード]]、[[エルリーン]](兄)|
|~配偶者|[[エアレンディル>エアレンディル(トゥオルの息子)]]|
|~子|[[エルロンド]]、[[エルロス]](息子)|

** 解説 [#Explanation]

名は「星しぶき(Star-spray)」の意((彼女が生まれた星月夜に、[[ディオル>ディオル(ベレンの息子)]]の館に近い[[ランシア・ラマス]]の滝の水飛沫に星の光が煌めいていたため。))。[[ディオル>ディオル(ベレンの息子)]]と[[ニムロス>ニムロス(ガラシルの娘)]]の娘。[[ベレン>ベレン(バラヒアの息子)]]と[[ルーシエン]]の孫にあたる。

*** シルマリルを持っての、フェアノールの息子たちからの逃走 [#rb9248f5]

曽祖父である[[シンゴル]]が死に、父ディオルがその跡を継ぐことになった時、一家で[[ランシア・ラマス]]の館を離れて[[ドリアス]]に移る。その後[[フェアノールの息子たち]]によって[[メネグロス]]が襲撃された時にディオルとニムロスは殺され、兄である[[エルレード]]と[[エルリーン]]は行方不明になるが、エルウィングを含むドリアスの生存者は[[シルマリル]]を持って逃れ、[[シリオンの港]]に辿り着く。

この地でエルウィングは、[[トゥオル]]と[[イドリル]]の息子である[[エアレンディル>エアレンディル(トゥオルの息子)]]と結婚し、二人の間には[[エルロンド]]と[[エルロス]]が生まれた。だがエアレンディルが西方に航海している時に、またもフェアノールの息子たちに襲撃され、エルウィングはシルマリルを持ったまま海中に身を投じた。

*** アマンへの船旅 [#v5876a84]

[[ウルモ]]の力によって救われたエルウィングは、白い鳥の姿となって、シルマリルを持ったまま[[エアレンディル>エアレンディル(トゥオルの息子)]]の船である[[ヴィンギロト]]に辿り着き、元の姿に戻った。
ヴィンギロトはシルマリルの力で[[ヴァリノール隠し>ヌアタレ・ヴァリノーレヴァ]]を通り抜け、エルウィングはエアレンディルと共に[[アマン]]に上陸した。エアレンディルが[[ヴァラール]]の許に行っている間に、エルウィングは[[アルクウァロンデ]]で[[テレリ]]([[ファルマリ]])と出会い、彼らに[[モルゴス]]によって苦しめられている[[ベレリアンド]]の民のことを話した。彼女の言葉にテレリたちは深く同情した。

*** アマンでエルフとして生きる [#zc596cd3]

[[ヴァリノール]]に呼び出されたエルウィングと[[エアレンディル>エアレンディル(トゥオルの息子)]]は、[[ヴァラール]]から[[人間]]として生きるか、[[エルフ]]として生きるかの選択を問われ、エルウィングは[[ルーシエン]]のことを踏まえてエルフとしての生を選び、その後[[中つ国]]に戻ることはなかった。夫のエアレンディルもまたエルウィングの選択に倣ってエルフの生を選んだ。
エアレンディルは[[明星>エアレンディルの星]]として世の終わりまで天空を[[ヴィンギロト]]で航海し続けることとなったが、エルウィングは虚空の船旅には耐えられるかわからなかったため、同行することはできなかった。その代わり[[アマン]]の北、[[大海]]の縁に、エルウィングのために白い塔が建てられた。そこには時々、地上のあらゆる鳥たちが集まったという。エルウィングは鳥たちの言葉を学び、飛翔の術を教えてもらった。エアレンディルの船が虚空から戻ってくる時、よく彼を迎えるために飛び立って行ったという。

** コメント [#Comment]

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