* エネドワイス [#a9b47bbf]
** 概要 [#Summary]

|~カテゴリー|[[地名]]|
|~スペル|Enedwaith|
|~その他の呼び名||

** 解説 [#Explanation]

[[シンダール語]]で「中の民」(Middle-folk)、「中の地」(middle region)の意((ワイス(-waith)は民の名だけでなく、その民の住む地域名にもなる。例:[[ハラドワイス]]))。北を[[グランドゥイン]]と[[スロ(灰色川)>グワスロ]]、南を[[アイゼン]]川に挟まれた土地。グワスロを挟んで北西は[[ミンヒリアス]]。グランドゥインの北は[[エレギオン]]。東側には[[霧ふり山脈]]があり、山脈の麓に[[褐色人の国]]がある。[[サルバド]]から南の[[ローハン谷]]へ[[旧南街道]]が延びている。

『[[終わらざりし物語]]』によると[[第二紀]]初期まで、ここと[[ミンヒリアス]]は中央の大沼沢地([[ニーン=イン=エイルフ]])を除き、果てしなく続く森だった。だが[[ヌーメノール]]の王[[タル=アルダリオン]]の事業による伐採によって大量に木が刈られて[[ロンド・ダイア]]の港から運ばれていき、荒廃していく。結果、現地人と[[ヌーメノール人]]は対立し、現地人は[[霧ふり山脈]]方面(後の[[褐色人の国]])へと逃げ込んだ((南の[[アイゼン]]川を越えた先の地(後の[[ドルーワイス・ヤウア]])には[[プーケル人]]([[ドルーエダイン]])がいたため、そちらへ行くことはできなかった))。[[エリアドール]]で[[ギル=ガラド]]、[[ヌーメノール]]と[[サウロン]]の戦いが起こると、現地人はサウロンを歓迎し、サウロンの指示のもとヌーメノール人に対する破壊活動を行った。
[[第三紀]]、この地域は[[アルノール]]にも[[ゴンドール]]にも属していなかったが、街道や[[サルバド]]の橋は両国によって共同で管理されていた。だが1636年の疫病の大流行以来、この土地の大部分は荒れ果てた地と化した(『[[指輪物語]]』[[追補編]]年表によると2912年にも大洪水に見舞われ、荒廃したとある)。だが[[褐色人の国]]には[[褐色人]]の生き残りが、[[グワスロ(灰色川)>グワスロ]]と[[アイゼン]]川の河口の間にはかなりの数の未開の漁民が住んでいた。
[[指輪戦争]]の年である第三紀3018年、[[ボロミア]]はこの地域を通って[[ゴンドール]]から[[裂け谷]]への旅を行ったが、[[クリストファー・トールキン]]によるとボロミアは、街道の残骸と廃墟しか見なかったであろうとしている。

** ゲーム『[[ロード・オブ・ザ・リングス オンライン]]』における設定 [#Lotro]

[[霧ふり山脈]]の西沿いの、[[エレギオン]]の南、[[褐色人の国]]の北の地域がエネドワイスに設定されている(これは[[「中つ国」歴史地図 トールキン世界のすべて]]の影響があると思われる)。[[サルバド]]はエリアに入っていない。
エネドワイスには、[[アルノール]]の廃墟、[[サルマン]]とは距離を置く[[褐色人]]の集落、かつて北方に移動する途中で分かれてこの地に住み着いた[[ストゥア]]族の[[ホビット]]の村のほか、[[霧ふり山脈]]麓にはスロールの谷間(Thrór's Coomb)と呼ばれる場所があり、かつて[[はなれ山]]を追われた[[スロール]]たち[[ドワーフ]]が一時住んでいた廃墟などがある。このあたりの設定の一部は、原作における[[褐色人の国]]から取られている。

** コメント [#Comment]

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