#author("2024-02-18T04:09:10+09:00;2019-07-14T00:38:07+09:00","","")
* エネドワイス [#a9b47bbf]
** 概要 [#Summary]

|~カテゴリー|[[地名]]|
|~スペル|Enedwaith|
|~その他の呼び名||
|~スペル|Enedwaith(([[トールキン>ジョン・ロナルド・ロウエル・トールキン]]は'''Enedhwaith(エネズワイス)'''とも表記し、本来はこちらが正しい。『[[The Peoples of Middle-earth>The History of Middle-earth/The Peoples of Middle-earth]]』によると、『[[終わらざりし物語]]』に収録された原稿の抜粋では出版された作品の表記に合わせてEnedhwaithはEnedwaithに変更されている。))|

** 解説 [#Explanation]

[[シンダール語]]で「中の民」(Middle-folk)、「中の地」(middle region)の意((ワイス(-waith)は民の名だけでなく、その民の住む地域名にもなる。例:[[ハラドワイス]]))。[[エリアドール]]の南の地域。南を[[アイゼン]]川、北を[[グランドゥイン]]、[[グワスロ(灰色川)>グワスロ]]に挟まれた土地。グワスロを挟んで北西は[[ミンヒリアス]]。グランドゥインの北は[[エレギオン]]。[[サルバド]]から南へと延びる[[旧南街道]]を挟んで東側は[[褐色人の国]]と[[霧ふり山脈]]。
[[シンダリン]]で「中の民(Middle-folk)」、「中の地(middle region)」の意味。北を[[グランドゥイン]]川と[[グワスロー(灰色川)>グワスロー]]、南を[[アイゼン]]川に挟まれた土地。グワスローを挟んで北西は[[ミンヒリアス]]。グランドゥイン川を挟んで北は[[エレギオン]]。
東側には[[霧ふり山脈]]があり、山脈の麓に[[&ruby(ダンランド){褐色国};>褐色国]]がある。北の[[グワスロー(灰色川)>グワスロー]]の[[サルバド]]から南の[[アイゼンの浅瀬]]へは[[南北街道]]([[旧南街道]])が延びている。[[ミンヒリアス]]と同じく、大部分は開けた平原だった。

『[[終わらざりし物語]]』によると[[第二紀]]初期まで、ここと[[ミンヒリアス]]は中央の大沼沢地を除き、果てしなく続く森だった。だが[[ヌーメノール]]の王[[タル=アルダリオン]]の事業による伐採によって大量に木が刈られて[[ロンド・ダイア]]の港から運ばれていき、荒廃していく。結果、現地人と[[ヌーメノール人]]は対立し、現地人は[[霧ふり山脈]]方面(後の[[褐色人の国]])へと逃げ込んだ。[[エリアドール]]で[[ギル=ガラド]]、[[ヌーメノール]]と[[サウロン]]の戦いが起こると、現地人はサウロンを崇拝し、サウロンの指示のもとヌーメノール人に対する破壊活動を行った。
[[第三紀]]、この地域は[[アルノール]]にも[[ゴンドール]]にも属していなかったが、街道や[[サルバド]]の橋は両国によって共同で管理されていた。だが1636年の疫病の大流行以来、この土地の大部分は荒れ果てた沼沢地と化し、森にはわずかな狩人達が人目を避けて住むのみとなった(『[[指輪物語]]』[[追補編]]年表によると2912年にも大洪水に見舞われ、荒廃したとある)。
[[指輪戦争]]の年である第三紀3018年、[[ボロミア]]はこの地域を通って[[ゴンドール]]から[[裂け谷]]への旅を行ったが、[[クリストファー・トールキン]]によるとボロミアは、街道の残骸と廃墟しか見なかったであろうとしている。
『[[終わらざりし物語]]』の「ロンド・ダエルの港」によると、[[第二紀]]初期までエネドワイスと[[ミンヒリアス]]は中央の大沼沢地([[ニーン=イン=エイルフ]])を除き、果てしなく続く森だった。だが[[ヌーメノール]]の王[[タル=アルダリオン]]の事業による伐採によって大量に木が刈られて[[ロンド・ダエル]]の港から運ばれていき、荒廃していく。結果、森に住む土着の民は[[ヌーメノール人]]と対立し、彼らを攻撃したが、そのせいでより一層ヌーメノール人が森の伐採を進めると、土着の民は[[霧ふり山脈]]方面(後の[[&ruby(ダンランド){褐色国};>褐色国]])へと逃げ込んだ((南の[[アイゼン]]川を越えた先の地(後の[[ドルーワイス・ヤウル]])には[[プーケル人]]([[ドルーエダイン]])がいたため、そちらへ行くことはできなかった。))。[[エリアドール]]で[[ギル=ガラド]]、[[ヌーメノール]]と[[サウロン]]の戦いが起こると、土着の民はサウロンを歓迎し、サウロンは彼らをヌーメノール人への破壊活動を行う襲撃者のための密偵や道案内として利用した。この戦争の結果、森の多くが破壊された。
[[第三紀]]、この地域は[[アルノール]]にも[[ゴンドール]]にも属していなかった(([[ゴンドール]]領に属した時代もあったとする記述もある([[ゴンドールの領土>ゴンドール#ve0ee103]])。だがいずれにせよ、[[ドゥーネダイン]]が定住することはなかったとされる。))が、[[南北街道]]や[[サルバド]]の橋は両国によって共同で管理されていた。1150~1630年頃には[[ホビット]]の[[ストゥア]]族もサルバドと[[&ruby(ダンランド){褐色国};>褐色国]]の間に住んでいた。だが1636年の[[悪疫]]の大流行以来、この土地の大部分は荒れ果てた地と化し、[[凶年の冬]]の翌年の2912年にも大洪水に見舞われ、荒廃した。しかし[[指輪戦争]]の時代には南東部にまだ木が多く生えている場所があり、[[霧ふり山脈]]の麓の[[&ruby(ダンランド){褐色国};>褐色国]]には[[&ruby(ダンレンデイング){褐色国人};>褐色国人]]が、[[グワスロー(灰色川)>グワスロー]]と[[アイゼン]]川の河口の間には多くの未開の漁民((『[[終わらざりし物語]]』の「アイゼンの浅瀬の合戦」の註によると、[[グワスロー(灰色川)>グワスロー]]と[[アイゼン]]川の河口の湿地帯には、漁夫や鳥さしである「野人(Wild Men)」のニ、三の部族が住んでおり、彼らは[[ドルーアダンの森]]の[[ドルーエダイン]]と人種的にも言語的にも同族だったという。))が住んでいた。
3018年([[大いなる年>大いなる年#year3018]])、[[ボロミル]]は[[ゴンドール]]からこの地域を通り、[[サルバド]]を経由して[[裂け谷]]へ向かったが、彼は[[南北街道]]の残骸と[[サルバド]]の廃墟しか見なかったであろうとされる。

** ゲーム『[[ロード・オブ・ザ・リングス オンライン]]』における設定 [#Lotro]
** ゲーム『[[ロード・オブ・ザ・リングス オンライン]]』における設定 [#LotRO]

[[霧ふり山脈]]の西沿いの、[[エレギオン]]の南、[[褐色人の国]]の北の地域がエネドワイスに設定されている(これは[[「中つ国」歴史地図 トールキン世界のすべて]]の影響があると思われる)。[[サルバド]]はエリアに入っていない。
エネドワイスには、[[アルノール]]の廃墟、[[サルマン]]とは距離を置く[[褐色人]]の集落、かつて北方に移動する途中で分かれてこの地に住み着いた[[ストゥア]]族の[[ホビット]]の村のほか、[[霧ふり山脈]]麓にはスロールの谷間(Thrór's Coomb)と呼ばれる場所があり、かつて[[はなれ山]]を追われた[[スロール]]たち[[ドワーフ]]が一時住んでいた廃墟などがある。このあたりの設定の一部は、原作における[[褐色人の国]]から取られている。
[[霧ふり山脈]]の西沿いの、[[エレギオン]]の南、[[&ruby(ダンランド){褐色国};>褐色国]]の北の地域がエネドワイスに設定されている(これは[[「中つ国」歴史地図 トールキン世界のすべて]]の影響があると思われる)。[[サルバド]]はエリアに入っていない。
エネドワイスには、[[アルノール]]の廃墟、[[サルマン]]とは距離を置く[[&ruby(ダンレンデイング){褐色国人};>褐色国人]]の集落、かつて北方に移動する途中で分かれてこの地に住み着いた[[ストゥア]]族の[[ホビット]]の村Maur Tulhauのほか、[[霧ふり山脈]]麓にはスロールの谷間(Thrór's Coomb)と呼ばれる場所があり、かつて[[はなれ山>エレボール]]を追われた[[スロール]]たち[[ドワーフ]]が一時住んでいた廃墟などがある(この廃墟には[[ナール]]がいる)。このあたりの設定の一部は、原作における[[&ruby(ダンランド){褐色国};>褐色国]]から取られている。

***領域 [#s496995d]

-Fordirith 
-Gloomglens 
-Lich Bluffs 
-Mournshaws 
-Nan Laeglin 
-Thrór's Coomb 
-Windfells

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