#author("2017-04-05T03:39:37+09:00","","")
* エスガロス [#p7bc42d6]

|~カテゴリー|[[地名]]|
|~スペル|Esgaroth((エスガロス(Esgaroth)の意味は正確には不明。『[[ホビット ゆきてかえりし物語]]』の解説によると、[[トールキン]]が1930年代に書いた『語源集』では「葦の湖」(Reedlake)の意味とされている(西岸は葦が生えた土手であったため)。))|
|~その他の呼び名|湖の町(Lake-town, Lake Town)|

** 解説 [#Explanation]

[[たての湖]]の西岸、[[森の川]]の河口付近にある湾に作られた、[[人間]]の水上都市の古名。[[トーリンの一行>トーリンとその仲間]]が訪れた頃には単に''湖の町''と呼ばれていた。
[[闇の森]]の[[森エルフ>シルヴァン・エルフ]]と、[[荒れ地の国]]の[[人間]]との交易の中心地。水上に町を築いたのは外敵に対する防衛のためであるという。この町の民は[[湖の人]]と呼ばれ、住民の中から選出された[[湖の町の統領]]を首長とした。((統領の他に相談役たち(councillors)がいた。))

*** 構造 [#ld5460cf]

町は大部分が木造で、湖底に打ち込まれたいくつもの杭の上に家々が建てられている。町の市場は高い杭の上に築かれた大きな家々に囲まれて丸い池のようになっている場所で、そこから船で町の外へ漕ぎ出していくこともできた。
湖岸と町とは一本の大きな木の橋によって繫がれており、周辺の陸地には住民の畑や牧草地、森が存在する。

[[山の下の王国>エレボール#kingdom]]と[[谷間の国]]が健在の頃は交易によってさらに繁栄し、武力でも名が知れた、より大きな町だった。湖の水が引いた時には、その時代の名残である残骸の杭が町の外側に立ち並んでいるのが見えた。

*** 『[[ホビットの冒険]]』でのエスガロス [#m94f6af7]

[[第三紀]]2941年、[[はなれ山]]に向かう[[トーリンの一行>トーリンとその仲間]]は、[[エルフ王の岩屋>闇の森#Halls]]を脱出してエスガロスに辿り着いた。当時のエスガロスには2770年に[[スマウグ]]が襲来した時のことを覚えている人間は生き残っていなかったが、[[龍]]のことや、いつかはなれ山に[[山の下の王>エレボール#kingdom]]が戻ってきて湖の町も繁栄を取り戻すといった予言が歌に語り継がれていたため、住民は一行を盛大に歓迎し、山へ送り出した。
後に町は[[スマウグ]]の襲撃によって炎で焼かれ、[[バルド]]が射落としたスマウグが落下してきたことで完全に破壊された。
その後、[[闇の森]]のエルフの援助もあり、スマウグの死骸を避けて元あった場所よりも北の湖面に、より大きな町として復興した。また住民の一部は再建された[[谷間の国]]へ移住した([[バルドの一党]])。

*** 画像 [#ofbf7619]

&ref(Esgaroth.jpg,,20%,トールキン作画「湖の町」);

** 映画『[[ホビット>ホビット(映画)]]』における設定 [#Hobbitmovie]

[[トールキン]]が具体的な町の面積について述べた資料は無いが、トールキン直筆の挿絵と比べると遥かに広大かつ複雑な町並みになっている。原作で言及されていた農地の描写はない。劇中ではほぼ“湖の町”と呼ばれているが、[[闇の森]]の[[エルフ]]には“エスガロス”と呼ばれている。
[[トーリン>トーリン二世]]たちが訪れた時には[[エレボール]]滅亡の影響で貿易が衰退しており、食糧供給などの生活事情は厳しく、政治に対する住民の不満がくすぶっていた。

[[スマウグ]]の襲撃で町自体はほぼ完全に壊滅したように描かれているが、生き残った住民は([[統領>湖の町の統領]]がスマウグ襲撃の中で行方不明になっていたこともあり)[[バルド]]の指揮の下、冬を越すため[[デイル(谷間の国)>谷間の国]]の廃墟へと向かっている。

**『[[The One Ring Roleplaying Game]]』における設定 [#ib464b71]

[[五軍の合戦]]後に再建された町並みが登場する([[ピーター・ジャクソン]]の映画との世界観の繋がりは無いため、映画版のエスガロスが再建された姿ではない)。

&ref(tumblr_mcbn4uaOCn1qdy86vo1_1280.jpg,,25%);

** コメント [#Comment]

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