#author("2017-02-04T21:22:15+09:00","","")
#author("2017-02-07T00:29:15+09:00","","")
* エスガロス [#p7bc42d6]

|~カテゴリー|[[地名]]|
|~スペル|Esgaroth|
|~その他の呼び名|湖の町(Lake-town, Laketown)|
|~その他の呼び名|湖の町(Lake-town, Lake Town)|

** 解説 [#Explanation]

[[シンダール語]]で「とばりのかかった泡」の意と思われる。[[たての湖]]の西岸、[[森の川]]の河口付近の湖上に作られた水上都市の古名。[[トーリン一行>トーリンとその仲間]]が訪れた頃にはただ単に''湖の町''と呼ばれていた。
[[闇の森]]の[[エルフ]]と、[[荒れ地の国]]の[[人間]]との流通の中心地。商人たちが、[[湖の町の統領]]を中心に自治を行っていた。
[[シンダール語]]で「とばりのかかった泡」の意と思われる。[[たての湖]]の西岸、[[森の川]]の河口付近にある入り江の湖上に作られた、[[人間]]の水上都市の古名。[[トーリン一行>トーリンとその仲間]]が訪れた頃には単に''湖の町''と呼ばれていた。
[[闇の森]]の[[森エルフ>シルヴァン・エルフ]]と、[[荒れ地の国]]の[[人間]]との交易の中心地。水上に町を築いたのは外敵に対する防衛のためであるという。この町の民は[[湖の人]]と呼ばれ、住民の中から選出された[[湖の町の統領]]を首長とした。((統領の他に彼の相談役たち(councillors)がいた。))

町は大部分が木で築かれており、湖底に打ち込まれたいくつもの杭の上に家々が建てられている。市の立つ町の中央部は静かな池のようになっており、そこから船で町の外へ漕ぎ出していくこともできた。湖岸と町とは一本の大きな木の橋によって繫がれている。
[[エレボール]]と[[谷間の国]]が健在で、湖の町がエスガロスと呼ばれていた頃は、交易によって繁栄していたさらに大きな町であり、湖の水が引いた時にはその残骸の杭が町の外側に立ち並んでいるのを見ることができた。
[[トーリンたち>トーリンとその仲間]]が訪れた頃には、[[スマウグ]]が襲来した当時のことを覚えている[[人間]]は生き残ってはいなかったが、竜のことや、いつか[[ドワーフ]]がエレボールに戻ってきて、湖の町も繁栄を取り戻すといったことが、歌に語り継がれていた。
町は大部分が木造で、湖底に打ち込まれたいくつもの杭の上に家々が建てられている。町の市場は高い杭の上に築かれた大きな家々に囲まれて丸い池のようになっている場所で、そこから船で町の外へ漕ぎ出していくこともできた。
湖岸と町とは一本の大きな木の橋によって繫がれており、周辺の陸地には住民の畑や牧草地、森が存在する。
[[山の下の王国>エレボール#kingdom]]と[[谷間の国]]が健在で、湖の町がエスガロスと呼ばれていた頃は、交易によってさらに繁栄し、武力でも名が知れた、より大きな町だった。湖の水が引いた時にはその残骸の杭が町の外側に立ち並んでいるのを見ることができた。
[[トーリンの一行>トーリンとその仲間]]が訪れた頃には、[[スマウグ]]が襲来した当時のことを覚えている[[人間]]は生き残ってはいなかったが、[[竜>龍]]のことや、いつか[[山の下の王>エレボール#kingdom]]がエレボールに戻ってきて、湖の町も繁栄を取り戻すといったことが、歌に語り継がれていた。

『[[ホビットの冒険]]』で[[はなれ山]]に向かう[[ビルボ・バギンズ]]と[[トーリン二世]]らの一行は、[[エルフ王の岩屋>闇の森#Halls]]を脱出してこの町に辿り着き、ドワーフたちの手によって繁栄が取り戻されると信じる住民によって歓迎を受けた。ドワーフたちとビルボがはなれ山に向かって去った後、湖の町は[[スマウグ]]に襲撃され潰滅するが、スマウグは[[バルド]]によって討ち取られる。
その後、闇の森のエルフの援助と、[[エレボール]]の[[ドワーフ]]の財産によってより大きな町として復興されたが、スマウグの死骸を避けて元あった町よりも北に移った。
『[[ホビットの冒険]]』で[[はなれ山]]に向かう[[トーリンの一行>トーリンとその仲間]]は、[[エルフ王の岩屋>闇の森#Halls]]を脱出してこの町に辿り着き、[[ドワーフ]]たちの手によって繁栄が取り戻されると信じる住民によって歓迎を受けた。ドワーフたちと[[ビルボ]]がはなれ山に向かって去った後、湖の町は[[スマウグ]]に襲撃されるが、スマウグは[[バルド]]の[[黒い矢]]によって射落とされる。だがスマウグが落下してきたことで、町は完全に破壊された。
その後、闇の森のエルフの援助と、エレボールのドワーフの財産によってより大きな町として復興されたが、スマウグの死骸を避けて元あった場所よりも北の湖面に移り、住人の一部は再興された[[谷間の国]]へ移住した([[バルドの一党]])。

湖の町の住民のうち[[バルド]]に従った[[一党>バルドの一党]]は、再建された[[谷間の国]]へと移住した。

*** 画像 [#ofbf7619]

&ref(Esgaroth.jpg,,20%,トールキン直筆による湖の町);
&ref(Esgaroth.jpg,,20%,トールキン作画「湖の町」);

**『[[The One Ring Roleplaying Game]]』における設定 [#ib464b71]

[[五軍の合戦]]後に再建された町並みが登場する([[ピーター・ジャクソン]]の映画との世界観の繋がりは無いため、映画版のエスガロスが再建された姿ではない)。

&ref(tumblr_mcbn4uaOCn1qdy86vo1_1280.jpg,,25%);

** 映画『[[ホビット>ホビット(映画)]]』における設定 [#Hobbitmovie]

トールキンが具体的な町の面積について述べた資料は無いが、トールキン直筆の挿絵と比べると遥かに広大かつ複雑な町並みになっている。劇中ではほぼ“湖の町”と呼ばれているが、[[闇の森]]のエルフには“エスガロス”と呼ばれている。
交易で栄えた都市らしく、[[東夷]]・[[ハラドリム]]からと思われる来訪者や移住者が見られる。だがトーリンたちが訪れた時には[[エレボール]]滅亡の影響で貿易が衰退しており、食糧供給などの生活事情は厳しく、政治に対する住民の不満がくすぶっていた。
[[トールキン]]が具体的な町の面積について述べた資料は無いが、トールキン直筆の挿絵と比べると遥かに広大かつ複雑な町並みになっている。原作で言及されていた農地は存在しない。劇中ではほぼ“湖の町”と呼ばれているが、[[闇の森]]の[[エルフ]]には“エスガロス”と呼ばれている。
[[トーリン>トーリン二世]]たちが訪れた時には[[エレボール]]滅亡の影響で貿易が衰退しており、食糧供給などの生活事情は厳しく、政治に対する住民の不満がくすぶっていた。

スマウグの襲撃で町自体はほぼ完全に壊滅したように描かれているが、生き残った住民は([[統領>湖の町の統領]]がスマウグ襲撃の中で行方不明になっていたこともあり)[[バルド]]の指揮の下、冬を越すため[[デイル(谷間の国)>谷間の国]]の廃墟へと向かっている。
[[スマウグ]]の襲撃で町自体はほぼ完全に壊滅したように描かれているが、生き残った住民は([[統領>湖の町の統領]]がスマウグ襲撃の中で行方不明になっていたこともあり)[[バルド]]の指揮の下、冬を越すため[[デイル(谷間の国)>谷間の国]]の廃墟へと向かっている。

映画オリジナルの登場人物として、[[アルフリド]]、[[ブラガ]]、[[パーシー]]、[[ヒルダ]]、[[シグリッド]]、[[ティルダ]]などがいる。

** コメント [#Comment]

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