#author("2018-03-19T00:52:36+09:00","","")
#author("2023-11-14T23:51:10+09:00;2020-09-26T02:10:57+09:00","","")
* ウルガス [#u273cd51]
** 概要 [#cc1f244f]

|~カテゴリー|[[種族]]|
|~スペル|Urgath|

** 解説 [#md538904]

[[ICE>Iron Crown Enterprises]]設定に登場する[[東夷]]の一派。リューンの湖の東岸一帯の土地を支配し、母系部族による緩やかな連合体を築いている。北岸に住む[[ロガス]]、西岸に住む[[サガス]]とは、[[第二紀]]の東方から移住してきた民ウガス(Ulgath)を共通の祖先に持つ。また一部の者たちは、沿岸部に住む[[ガスマリグ]]と[[エレド・リスイ]]付近に住む[[ブライガス]]という別個の独立した氏族を形成している。周辺勢力の動向に影響を受けやすく、時代によって所属する陣営を度々変えている。
[[ICE>Iron Crown Enterprises]]設定に登場する[[東夷]]の一派。リューンの湖の東岸一帯の土地を支配し、母系部族による緩やかな連合体を築いている。北岸に住む[[ロガス]]、西岸に住む[[サガス]]とは、[[第二紀]]の東方から移住してきた民ウガス(Ulgath)を共通の祖先に持つ。また一部の者たちは、沿岸部に住む[[ガスマリグ]]と[[エレド・リスイ]]付近に住む[[ブライガス]]という別個の独立した氏族を形成している。周辺勢力の動向に影響を受けやすく、時代によって所属する陣営を度々変えている。

***歴史 [#ab797462]

第二紀の頃、ウガスの民は東方の大河タラスラント(Talathrant)の流域に住み、[[ヴァリアグ]]の祖先であるイオリアグ(Ioriag)と連合体を築いていた。
第二紀の頃、ウガスの民は東方の大河タラスラント(Talathrant)の流域に住み、[[ヴァリアグ]]の祖先であるイオリアグ(Ioriag)と連合体を築いていた。
第二紀596年から、川の上流に住む南ウガスはイオリアグと同盟を組み、730年頃には同胞の北ウガスを川の下流から追い出して土地を奪った。
だが1000年頃には彼らもイオリアグによってその地を追われ、やむなく西方へ向かい、リューンの湖の南東に位置する[[スルベキ]]川(Surubeki)の流域を中心に住むようになった.
この頃から、彼らは放浪の民(Wandering People)を意味するウルガスを名乗るようになった。

ウルガスの信奉する神々の中には[[モルゴス]]も含まれていた。そのため[[モルドール]]を本拠とした[[サウロン]]は彼らを味方に引き入れようと、ロクソール(Lokuthor)という名のウルガスの高僧に接近し、[[力の弱い指輪]]の一つである束縛の指輪(Binding Ring)を授けた。ロクソールは東夷の民をサウロンの影響下に置くために活動する召使となった。
ウルガスの信奉する神々の中には[[モルゴス]]も含まれていた。そのため[[モルドール]]を本拠とした[[サウロン]]は彼らを味方に引き入れようと、ロクソール(Lokuthor)という名のウルガスの高僧に接近し、[[力の弱い指輪]]の一つである束縛の指輪(Binding Ring)を授けた。ロクソールは東夷の民をサウロンの影響下に置くために活動する召使となった。

第二紀の末期、モルドールと最後の同盟との間で戦いが起きるとウルガスも冥王の陣営に加わり戦った。
だが[[ダゴラルド]]の戦いでサウロンが敗れ、モルドールの勢力が瓦解すると、諸部族は全ウルガスの支配権を握ろうと互いに激しく争い、第三紀の最初の四世紀の間それが続いた。一部の部族は土着の民である[[ドナス]]の部族と同盟を結んだり、湖の北側にある[[ドルイニオン]]と交易を行うものが現れた。そうした部族はやがて西方の民と同化し、湾岸の人々(People of the Bay)を意味するガスマリグ(Gathmarig)という名の別の氏族になった。
だが[[ダゴラルド]]の戦いでサウロンが敗れ、モルドールの勢力が瓦解すると、諸部族は全ウルガスの支配権を握ろうと互いに激しく争い、第三紀の最初の四世紀の間それが続いた。一部の部族は土着の民である[[ドナス]]の部族と同盟を結んだり、湖の北側にある[[ドルイニオン]]と交易を行うものが現れた。そうした部族はやがて西方の民と同化し、湾岸の人々(People of the Bay)を意味するガスマリグ(Gathmarig)という名の別の氏族になった。

480年頃、東から虫害がウルガスを襲い、多くの部族が貧窮した。ある族長の夫アテョリ・サフド(Atyoli Sahd)という男は妻の後継者となる自分の娘を追放し、族長の座に収まった。サフドに率いられた部族はより良い土地を求めて同胞と決別し、西方に移動した。
サフドの一党は[[オドリアグ]]の土地を抜け、[[北国人]]の町ブルフ・アルメンリク(Burh Armenrik)を略奪した後、[[ロヴァニオン]]に住んでいた別の氏族[[サガス]]の縄張りに侵入して土地と家畜を奪った。しかし、その土地[[タラス・ハルロク]]も貧しく、西に追いやられたサガスは北国人からの略奪でむしろ豊かになった。そこでサフドの一党はサガスの首長カロスと同盟を組み、大挙して[[ゴンドール]]に侵入し、[[ローメンダキル一世]]を殺した。しかし、その後継者の[[トゥランバール]]との戦いに敗れ、サフドの族長は討ち死にした。
北国人の追撃を逃れ、東まで逃れた一党はウルガスの領地に帰還したが、同胞には合流せず、自らを男によって率いられる人々を意味する[[ブライガス]](Brygath)と名乗り、別の氏族となった。
480年頃、東から虫害がウルガスを襲い、多くの部族が貧窮した。ある族長の夫アテョリ・サフド(Atyoli Sahd)という男は妻の後継者となる自分の娘を追放し、族長の座に収まった。サフドに率いられた部族はより良い土地を求めて同胞と決別し、西方に移動した。
サフドの一党は[[オドリアグ]]の土地を抜け、[[北国人]]の町ブルフ・アルメンリク(Burh Armenrik)を略奪した後、[[リョヴァニオン]]に住んでいた別の氏族[[サガス]]の縄張りに侵入して土地と家畜を奪った。しかし、その土地[[タラス・ハルロク]]も貧しく、西に追いやられたサガスは北国人からの略奪でむしろ豊かになった。そこでサフドの一党はサガスの首長カロスと同盟を組み、大挙して[[ゴンドール]]に侵入し、[[ローメンダキル一世]]を殺した。しかし、その後継者の[[トゥランバール]]との戦いに敗れ、サフドの族長は討ち死にした。
北国人の追撃を逃れ、東まで逃れた一党はウルガスの領地に帰還したが、同胞には合流せず、自らを男によって率いられる人々を意味する[[ブライガス]](Brygath)と名乗り、別の氏族となった。

1250年頃、リューンで頻発する紛争の沈静化を名目に、[[ミナルカール]]と[[ヴィドゥガヴィア]]率いる[[ゴンドール]]と[[ロヴァニオン]]の連合軍がリューン南部に侵攻し、ウルガスも攻撃を受けた。一連の遠征により、東夷の殆どの民が西方に対する憎しみを抱いた。
1250年頃、リューンで頻発する紛争の沈静化を名目に、[[ミナルカール]]と[[ヴィドゥガヴィア]]率いる[[ゴンドール]]と[[リョヴァニオン]]の連合軍がリューン南部に侵攻し、ウルガスも攻撃を受けた。一連の遠征により、東夷の殆どの民が西方に対する憎しみを抱いた。

その後、十三世紀頃から、平原の神ケルカッスク(Kerkassk)の化身を名乗る人物が東夷の民の元に現れるようになった。その正体はサウロンの召使の一人であるネモル(Nemol)という魔術師だった。彼はケルカッスクを強欲な西方人から平原の民を庇護する守護神と騙り、布教活動を続けた。多くの者がその教えに耳を傾け、アングマールで行われている聖戦に参加するべく、Kharg Huka(。「PlainsWarriors」)の傭兵団に参加し、西方に向かった。
その後、十三世紀頃から、平原の神ケルカッスク(Kerkassk)の化身を名乗る人物が東夷の民の元に現れるようになった。その正体はサウロンの召使の一人であるネモル(Nemol)という魔術師だった。彼はケルカッスクを強欲な西方人から平原の民を庇護する守護神と騙り、布教活動を続けた。多くの者がその教えに耳を傾け、アングマールで行われている聖戦に参加するべく、Kharg Huka(PlainsWarriors)の傭兵団に参加し、西方に向かった。

リューンの湖の南岸に面した都市ミストランド(Mistrand)を中心にケルカッスクの信仰は徐々にリューン全域に広がり、ウルガスの民も教化されていった。首長たちの中にはドルウィンリムの商人たちから貢物を受け取っている者たちがおり、中には彼らに味方する者もいた。しかし、1650年頃までにドルウィンリムの入植地ケレパール(Kelepar)が陥落し、交流は途絶した。
やがて、ウルガスを含むリューンの東夷はミストランドを首都とする[[馬車族]]の連合イガス(Igath)として統一され、[[ゴンドール]]へ侵攻を開始した。
リューンの湖の南岸に面した都市ミストランド(Mistrand)を中心にケルカッスクの信仰は徐々にリューン全域に広がり、ウルガスの民も教化されていった。首長たちの中にはドルウィンリムの商人たちから貢物を受け取っている者たちがおり、中には彼らに味方する者もいた。しかし、1650年頃までにドルウィンリムの入植地ケレパール(Kelepar)が陥落し、交流は途絶した。
やがて、ウルガスを含むリューンの東夷はミストランドを首都とする[[馬車族]]の連合イガス(Igath)として統一され、[[ゴンドール]]へ侵攻を開始した。

***出典 [#vf7aa0f2]

-『Perils on the Sea of Rhûn』
-『The Inland Sea』

** コメント [#wa8da1f2]

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