#author("2019-01-22T16:38:40+09:00","","")
* ウトゥムノ [#f540d546]
** 概要 [#Summary]

|~カテゴリー|[[地名]]|
|~スペル|Utumno|
|~異訳|ウツムノ|
|~その他の呼び名|[[ウドゥン]] (Udûn)|

** 解説 [#Explanation]

>生身の命を持つ者の中で、ウトゥムノの地下深く降りていった者がどこにいるというのだろう。あるいは、メルコールの暗い意図を探った者が、どこにいるというのだろう。((『[[シルマリルの物語]]』「エルフたちの到来と虜囚となったメルコールのこと」))

[[クウェンヤ]]で「地獄 (hell, underworld)」の意。[[シンダール語]]では[[ウドゥン]]。
[[灯火の時代]]に[[中つ国]]北方に作られた[[メルコール>モルゴス]]の最初の地下大城砦。[[エレド・エングリン(鉄山脈)>鉄山脈]]を防壁としてその背後に築かれた。メルコールはここに拠って長い間[[中つ国]]を支配していたが、[[二つの木の時代]]に[[クイヴィエーネン]]にて[[エルフ]]が目覚めると、[[ヴァラール]]の軍勢がエルフを守るためにウトゥムノを攻撃してきて陥落し、徹底的に破壊された。([[力の戦い]])
後に中つ国に舞い戻ったメルコール(モルゴス)は、ウトゥムノの前哨基地であった[[アングバンド]]を新たに根拠地とするようになったため、[[第一紀]]以後の歴史にはウトゥムノは登場しない。

『[[シルマリルの物語]]』や『[[終わらざりし物語]]』で語られている[[オーク]]の起源によると、ヴァラールの加護がなく、メルコールに抗するすべを知らなかったエルフ達はウトゥムノでおぞましい拷問を受け、オークへと変貌していった。メルコールは自分の仕事に満足したが、一方でオーク達のほうは自分たちを歪めたメルコールを嫌悪しきっていたという。
オークの他にも、メルコールはこのウトゥムノ時代に後の世を悩ませる数多くの怪物や害悪を生み出し、[[中つ国]]を浸食していた。

** コメント [#Comment]

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