#author("2022-09-10T20:43:09+09:00;2021-10-29T10:40:58+09:00","","")
* ウトゥムノ [#f540d546]
** 概要 [#Summary]

|~カテゴリー|[[地名]]|
|~スペル|Utumno|
|~異訳|ウツムノ|
|~その他の呼び名||
|~その他の呼び名|ウドゥーン (Udûn)((ウトゥムノの[[シンダリン]]形。[[モルドール]]には[[同名の地名>ウドゥーン]]があった。))|

** 解説 [#Explanation]

「否定の谷の父」の意。
[[灯火の時代]]に[[中つ国]]北方に作られた[[メルコール]]最初の地下要塞。[[エレド・エングリン]]の山脈を防壁としていたが、[[二本の木の時代]]に[[クイヴィエーネン]]にて[[エルフ]]が目覚めると、[[ヴァラール]]の軍勢がエルフを守るためにウトゥムノを攻撃してきて陥落した。後に、中つ国に舞い戻ったメルコール(モルゴス)は、[[アングバンド]]を根拠地とするようになったため、[[第一紀]]の歴史にはウトゥムノは登場しない。
『[[終わらざりし物語]]』の[[オーク]]起源によると、ヴァラールの加護がなく、メルコールに抗するすべを知らなかったエルフ達はウトゥムノでおぞましい拷問を受け、オークへと変貌していった。メルコールは自分の仕事に満足したが、一方でオーク達のほうは自分たちを歪めたメルコールを嫌悪しきっていたという。
>生身の命を持つ者の中で、ウトゥムノの地下深く降りていった者がどこにいるというのだろう。あるいは、メルコールの暗い意図を探った者が、どこにいるというのだろう。((『[[シルマリルの物語]]』「エルフたちの到来と虜囚となったメルコールのこと」))

[[クウェンヤ]]で「地獄(Underworld)」の意。
[[上古]]のはじめに[[中つ国]]北方にあった[[メルコール(モルゴス)>モルゴス]]の最初の地下大城砦。[[灯火の時代]]に[[鉄山脈]]を防壁としてその背後に築かれた。メルコールはここに拠って長いあいだ暗闇の[[中つ国]]を支配していた。

[[二つの木の時代]]に[[クイヴィエーネン]]で[[エルフ]]族が目覚めると、メルコールは彼らに害をなした。[[エレッセア>トル・エレッセア]]の賢者達に信じられているところによると、メルコールに捕らえられたエルフはウトゥムノの地下牢でおぞましい拷問を受け、[[オーク]]へと変貌させられたという。
そのことを知った[[ヴァラール]]はエルフを守るために[[力の戦い]]を起こした。ウトゥムノは長い戦いの末に陥落し、徹底的に破壊された。

後に中つ国に舞い戻ったモルゴスは、ウトゥムノの前哨基地であった[[アングバンド]]を新たに根拠地とするようになったため、[[第一紀]]以後の歴史にはウトゥムノは登場しない。

** コメント [#Comment]

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