#author("2016-06-08T14:10:27+09:00","","")
#author("2022-08-25T12:05:58+09:00;2022-06-18T22:18:48+09:00","","")
* ウォマワス・ドラス [#gf4f5d02]
** 概要 [#ne8cc7c7]

|~カテゴリー|[[地名]]|
|~スペル|Wômawas Drûs|
|~その他の呼び名|ウォマウ国(Wômaw Realm)|

** 解説 [#qe427a34]

 [[ICE>Iron Crown Enterprises]]設定に登場する、[[中つ国]]の遥か東方、[[赤の山脈>オロカルニ]]の東側に位置する大国。名前は「恵まれし民の領域」(Dominion of the gifted People)を意味する。[[ハムール]]の出身地で、[[第二紀]]にこの地に飛来した[[龍]]を崇拝する教団によって、四つの部族が統合されて生まれた国であり、竜ウトゥムコードル(Utumkodur)の庇護の下、勢力を拡大。一時は[[ヌーメノール]]に対抗する東方世界の最強国となったが、君主であるコムール一世(後の[[ハムール]])がサウロンの配下の[[ナズグール]]と化して以降、モルドールへの恭順と離反を繰り返すようになり、第三紀の中頃には幾つもの勢力に分裂した。
[[ICE>Iron Crown Enterprises]]設定に登場する、[[中つ国]]の遥か東方、[[赤の山脈>オロカルニ]]の東側に位置する大国。[[ハムール]]の出身地で、[[第二紀]]にこの地に飛来した[[龍]]を崇拝する教団によって生まれた国であり、竜ウトゥムコドゥール(Utumkodur)の庇護の下、勢力を拡大。一時は[[ヌーメノール]]に対抗する東方世界の最強国となったが、君主であるコムール一世(後の[[ハムール]])がサウロンの配下の[[ナズグール]]と化して以降、モルドールへの恭順と離反を繰り返すようになり、第三紀の中頃には分裂した。

***領土 [#cfdfa867]
主要な地名 

-The core-Lands
--Cuivac Wômaw
--Góak
--Móak
--Wôm Shryac
-Aegan
-V'shrang
-Islands of Romenear
--Kosth Leer
--Rôlfandas
--Thuriac Codya
--Uiven
-Haen
-Helcar Sael
-Kael
-Karn Ord

**歴史 [#xac7a0fc]
**第二紀 [#xac7a0fc]

***建国 [#m1588914]
[[第二紀]]の初頭、[[第一紀]]の大戦を戦った[[竜]]の生き残りであるウトゥムコドゥール(Utumkodur)が[[オロカルニ]]の北に飛来した。この竜は元々、[[モルゴス]]が[[アヴァリ]]を牽制するために東方へと差し向けたとされるが、モルゴスの敗北によってその意志から自由の身となった彼女は、やがてアヴァラダン(Avarandan)と総称される極東の人間たちの信仰を集め、その見返りとして彼らに知恵や秘術を授けるようになった。
龍を崇拝する人々は間もなく[[ウォマウ]]と呼ばれる民として統一された。彼らを束ねる皇帝はヒオンヴァラ(Hionvara)、別名を龍の王(Dragon Lord)と呼ばれ、その国家ウォマワス・ドラスは中つ国の北東地域の大半を支配する巨大な帝国へと成長した。
最終的にウトゥムコドゥールは[[エルフ]]の女王モルミレスール(Mormiresûl)に殺されるが、ウォマウは東岸地域における覇権を確立させ、以後何千年にも渡ってその覇権を保持し続けることになった。

 第二紀の初頭、第一紀の大戦を戦った[[竜]]の生き残りであるウトゥムコドゥール(Utumkodur)が[[オロカルニ]]の北に飛来した。この竜は元々、[[モルゴス]が[[アヴァリ]]を牽制するために東方へと差し向けたとされるが、モルゴスの敗北によってその意思から自由の身となった彼女は、やがてアヴァラダン(Avarandan)と総称される極東の人間たちの信仰を集めるようになった。やがて創設されたウトゥムコドゥールを奉る竜の教団の下にはウォマク(Wômac)、ウォム(Wôm)、カラワーン(Krawaan)、ナリグ(Narig)の四氏族が集い、一つの連合体を形成。[[ウォマウ]]と呼ばれる民を形成した。竜から秘術を授けられた教団の指導の下、ウォマウの信奉者たちは近隣の諸部族を征服、同化することで勢力を拡大していき、やがてムール(Mûl)と呼ばれるウトゥムコドゥールの神官を王に頂く国家、ウォマワス・ドラスを建設するに至った。
 時を追うごとに竜の力はますます強大になっていったが、最終的には[[エルフ]]の女王モルミレスール(Mormiresûl)に率いられた[[アヴァリ]]の軍勢がウトゥムコドゥールの寺院を攻撃、黄金の竜神は殺された。これにより、新たなヒオン(Hion、東方世界の首長の称号)がウォマワス=ドラスのムールに即位し、彼はエルフの友となった初めての君主となった。
同じ頃、ウォマワス・ドラスの勢力に対抗しうる力を持っていたのは遥か西方の国の民である[[ヌーメノール人]]だけであった。第二紀900年の初め、西方より訪れた[[ドゥーネダイン]]の航海者たちはウォマウ領内に初めて交易の拠点を築いた。その後650年の間に、東方における彼らの影響は増大し続け、南東の島々に築いた植民地を要塞化し、ウォマウの支配を脅かした。

***エルフの友として [#c8d85825]
第二紀1140年頃、[[バルログ]]の生き残りであるムアール(Muar)が風の山脈に飛来し、[[ドワーフ]]の国ルーリーク(Ruuriik)を滅ぼした。時の王コルスール四世(Corthul IV)はムアールの怒りが自国に向けられるのを恐れ、大量の朝貢品を贈って友好を示した。

 西方で[[エダイン]]にその血が受け継がれたように、ウォマウのヒオンの家系にはエルフの血が濃く受け継がれており、それが他の氏族から一歩抜きんでた長命をもたらしていた。アヴァリから大きな影響を受けたウォマウは多くの魔法や秘術を学び、それによる文化の進歩は彼らに多大なる恩恵をもたらす事になった。また、政治及び軍事上の発展は中つ国の東岸地域における彼らの覇権を確立させ、ウォマウは以後1000年以上に渡ってその覇権を保持し続けることになった。
***コムール一世の没落 [#y5d386f7]

***ヌーメノールとの衝突 [#y5d386f7]
1844年、コムール一世が父王タヌール(Tanul)の後を継ぎ即位した。
第二紀1744年にウォマワス・ドラスの都ラエグ・ゴアク(Laeg Goak)に生まれたコムールは7歳の時に母クレア・シェイ(Klea-shay)を亡くしており、父王の側近のエルフ、ダルダリアン(Dardarian)の養育を受けていた。当初はエルフの魔術を積極的に学び、政治や軍事の強化に努めたコムールだったが、次第にダルダリアンの讒言を受けて暴政を敷くようになり、人心が離れていった。

ウォマワス・ドラスの勢力に対抗しうる力を持っていたのは遥か西方の国の民である[[ヌーメノール人]]だけであった。第二紀900年の初め、西方より訪れた[[ドゥーネダイン]]の航海者たちはウォマウ領内に初めて交易の拠点を築いた。その後650年の間に、東方における彼らの影響は増大続け、南東の島々に築いた植民地を要塞化、ウォマウ領南部の諸部族を動揺させるなど、その姿勢は次第に支配的かつ攻撃的なものになっていく。そして最終的には、当初は交易の為に築かれた筈の彼らの居留地は奴隷狩りと略奪のための拠点と化していった。
事態を重く見たムール・タヌール(Tanûl)はモルミレスールとその評議会の助力を求めた。その時、女王の下には[[アンナタール]]と名乗る男が訪れており、女王の調停によって彼はムールの信頼できる友となった。アンナタールが何者なのかは知られていなかったが、彼の持つ強大な力は明らかに、彼が[[マイア]]、特に[[アウレ]]の眷属であることを示していた。この謎めいた人物の動向がやがて、タヌールの後を継いだ息子、コムール一世(Kómul)と帝国を数奇な運命へと導くことになる。
ヌーメノールの脅威が迫っていた事もあり、在位150年目の1994年頃には王への忠誠心を捨てて離反しようとするヒオン(諸侯)が相次いだ。
これに怒り、同時に恐れをなしたコムールは古い同盟者であるダルダリアンに助けを求めた。[[オロカルニ]]西麓の湖に浮かぶ日の出の島(Isle of Sunrises)でダルダリアンと再会したコムールは、彼女の治める国ヘルカルス(Helkanen)との盟約を結ぶのに同意。この連合はヌーメノール側にも承認され、あからさまな侵略行為は止んだ。ドゥーネダインはしばらくの間は交易に専念した。

***竜王コムールの堕落 [#q2216d3e]
しかし、この行動がコムールの没落を招く結果となった。第二紀1996年、密かに[[サウロン]]に仕えていたダルダリアンから、コムールは恋人の証として贈り物を受け取った。これは人間に与えられるべく作られた[[九つの指輪]]のうちの一つであり、コムールは[[指輪の王>サウロン]]の不滅の奴隷と化してしまった。

第二紀1744年にウォマワス・ドラスの都ラエグ・ゴアク(Laeg Goak)にタヌールの長男として生まれたコムールは7歳の時に母クレア・シェイ(Klea-shay)を亡くしており、父王の側近のエルフ、ダルダリアン(Dardarian )の養育を受けていた。そのため、コムールは1844年にムールに即位して以降もダルダリアンの言いなりとなって人格を退廃させた上、不死に対する絶え間ない羨望の念を植え付けられていた。コムールの治世中には数多くの魔術が学ばれたが、その軍国主義的支配体制によって人心は離れていき、在位150年を迎える1994年頃にはヒオン(諸侯)の多くが王への忠誠心を捨て去り、外界からの干渉に甘んじるようになっていた。これに怒り、同時に恐れをなしたコムールは古い同盟者であるダルダリアンに助けを求めた。[[オロカルニ]]の西麓にある湖の日の出の島(Isle of Sunrises)でダルダリアンと再会したコムールは、彼女の治める国ヘルカルス(Helkanen)との盟約を結ぶのに同意。この連合はヌーメノール側からも譲歩され、彼らのあからさまな侵略行為を食い止めるのに成功。ドゥーネダインの関心を戦略的価値から交易に向けさせることに成功した。
しかし、この行動がヒオンヴォール(ヒオンを束ねる大首長の称号)の堕落を招く結果となった。第二紀1996年、密かに[[サウロン]]に仕えていたダルダリアンから、コムールは恋人の証として贈り物を受け取った。これこそが人間に与えられるべく作られた[[九つの指輪]]のうちの一つであり、コムールは[[指輪の王]]の不滅の奴隷と化してしまった。そして1997年、コムールの従兄弟アオーン(Âon)の下に反体制派の諸侯が集結、忠実なヌーメノール人の支援を受けて蜂起した。血塗られた権力闘争では36人以上の家臣達が粛清の対象となり、ウォマワス・ドラスは混乱状態に陥った。民衆の支持を失い、宮廷でも孤立無援の状態に陥って7か月後、コムールはラエグ・ゴアグから逃亡、アオーンが新たなムールとなった。国内には廃位された王の身に起こっていたことの真相を知る者は殆どいなかったが、この交代劇によりウォマウは影の支配を免れた。しかし、憎悪を募らせたコムールはいつの日か復讐を果たすことを誓い、それは数千年の後に実現されることとなる。
1997年、コムールの従兄弟アオーン(Âon)の下に反体制派の諸侯が集結、ヌーメノール人の支援を受けて蜂起した。血塗られた権力闘争でコムールを支持する何十人もの家臣が粛清され、ウォマワス・ドラスは混乱状態に陥った。民衆の支持を失い、宮廷でも孤立無援の状態に陥って7か月後、コムールはラエグ・ゴアグから逃亡、アオーンが新たな皇帝となった。国内には廃位された王の身に起こっていたことの真相を知る者は殆どいなかったが、この交代劇によりウォマウは影の支配を免れた。しかし、憎悪を募らせたコムールはいつの日か復讐を果たすことを誓い、それは数千年の後に実現されることとなる。

***ナズグールの暗躍と帝国の分裂 [#i4be7ed8]
***第三紀 [#i4be7ed8]

コムールが去った後も、冥王の脅威が完全に去ったわけではなかった。領内ではダルダリアンの配下であるウルガリン(Ulgarin)の教団べラエン=アン=ヴォルイル(Belaen-an-Voryl)が収賄や脅迫などあらゆる手段でウォマウの民にサウロンへの信仰心を植え付けようと試みており、南方の隣国ロカス=ドラス(Lôchas Drûs)では依然として、もう一人のナズグールである[[ドワル]]の一族による支配が続いていた。また、西方世界でサウロンに仕える傍ら、[[ハムール]]はサウロンがヌーメノールの虜囚となっている間などを利用してしばしば東方に舞い戻り、サウロンを信奉する勢力を使って自らの旧領を奪回しようと試みた。これらの脅威は、[[最後の同盟]]との戦いにサウロンが敗れて力を失い、同時にその配下の幽鬼たちが姿を消したことでようやく取り除かれたのである。しかし、冥王とその配下の9人はウォマウ領の近隣にある鉄の森(Iron Forest)に潜伏し復活の機会を伺っていた。
数千年後、サウロンが再び中つ国に姿を現し、[[死人占い師]]として[[ドル・グルドゥア]]になりを潜めるのと同時に、ナズグールも故国へと帰還を果たす。ハムールは風の山脈(Wind Mountains)のマン(Mang)とサルト(Sart)に要塞を築き、そこを拠点にかつて自分を追放したウォマワス=ドラスに揺さぶりをかけ始めた。その攻勢に圧倒されたウォマウは第三紀1794年に分裂、数多の諸侯が正当なヒオンヴォールに名乗りを上げ、互いに覇権を争う戦乱の時代へと突入した。西方から訪れた魔法使い[[リアニス(Lianis)とヘラマン(Helaman)>イリスリン・ルイン]]はウォマウのヒオンに働きかけ、サウロンの勢力が東方で増長するのを食い止めようとしたが、それもわずかな効果しかもたらさなかった。
コムールが去った後も、冥王の脅威が完全に去ったわけではなかった。領内ではダルダリアンの配下であるウルガリン(Ulgarin)の教団べラエン=アン=ヴォルイル(Belaen-an-Voryl)が収賄や脅迫などあらゆる手段でウォマウの民にサウロンへの信仰心を植え付けようと試み、南方の隣国ロカス=ドラス(Lôchas Drûs)では依然として、もう一人のナズグールである[[ドワル]]の一族による支配が続いていた。また、西方世界でサウロンに仕える傍ら、[[ハムール]]はサウロンがヌーメノールの虜囚となっている間などを利用してしばしば東方に舞い戻り、サウロンを信奉する勢力を使って自らの旧領を奪回しようと試みた。これらの脅威は、[[最後の同盟]]との戦いにサウロンが敗れて力を失い、同時にその配下の幽鬼たちが姿を消したことでようやく取り除かれた。

数千年後、サウロンが再び中つ国に姿を現し、[[死人占い師]]として[[ドル・グルドゥル]]になりを潜めるのと同時に、ナズグールも故国へと帰還を果たす。ハムールは風の山脈(Wind Mountains)のマン(Mang)とサルト(Sart)に要塞を築き、そこを拠点にかつて自分を追放したウォマワス=ドラスに揺さぶりをかけ始めた。そして[[第三紀]]2400年の冬にウォマウ軍を打ち破ったハムールはゴアクに帰還して祖先の旧領を奪回した。

***闇の勢力への反旗 [#g43531d8]
西方で[[指輪戦争]]が始まったのと同じ頃、東方でもサウロンのめいによって大侵略が開始される。ウォマウの民は風の山脈の[[ドワーフ]]達と同盟を結び、侵略軍を撃退した

第三紀2400年、ハムールと配下の軍勢は旧ウォマウ領の全域を併合するのに成功し、ここに極東世界全域が冥王の秩序のもとに服すことになった。暗黒の伝道師たちは人々に冥王の法規と信仰を強要する中、青の魔法使いたちは大陸中央部の平原地帯に逃れ、平原を放浪する無法の民やアヴァリの下に身を潜めつつ、各地の反乱を援助し続けていた。
2656年、ウォマワス・ドラスのムールは山脈を越えた大陸中央部へと軍を進出させ、勢力拡大を試るが、これは平原の民とアヴァリ、ドワーフの連合という予想外の障壁によって阻止される。軍勢は青の魔法使いの指導する国フェアマルディ(Feamardi)とルイネマール(Luinemar)の国境で打ち破られた。これをきっかけにムールの座は挿げ替えられ、極東には新たにオーン(Ôn)という国が独立。モルドールへの反旗を翻しサウロンの下僕たちの尽くを駆逐した。
3019年、サウロンは自らが西方世界の攻略にかかるのと時を同じくして、極東方面の配下にも東方に残る反乱の火種を根絶やしにするよう命じた。サウロン側に付いたあらゆる勢力の連合軍がオーンを攻撃するが、一つの指輪が破壊され、サウロンが中つ国から完全に放逐されると、庇護者を失った闇の勢力は反乱者たちの反撃によって瓦解していった。その後第四紀に入った後もオーンは命脈を保つことになる。
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** コメント [#e5c1a37e]

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