* アングマール [#u348ee7c]
** 概要 [#Summary]

|~カテゴリー|[[地名]]|
|~スペル|Angmar|
|~その他の呼び名|魔国 (Witch-realm)|

** 解説 [#Explanation]

[[シンダール語]]で「鉄の家」の意。[[アルセダイン]]、[[カルドラン]]、[[ルダウア]]に分裂した[[アルノール]]を滅ぼすため、[[第三紀]]1300年頃に[[魔王]]が創建した国。
その領土は[[霧ふり山脈]]北部の東西にまたがり、西は[[エリアドール]]北東の高原([[エテン高地]])、東は[[アンドゥイン]]流域北西部のグンダロック台地と、霧ふり山脈の地下に広がる拠点群(特に[[グンダバド]]山)があった。首都は[[カルン・ドゥーム]]。

アングマールは[[ルダウア]]を裏から支配しつつ、[[アルセダイン]]及び[[カルドラン]]の[[ドゥーネダイン]]を滅ぼすため両国と戦争を繰り広げる。
1356年にアングマールと[[ルダウア]]は[[アルセダイン]]を攻撃し、アルセダインの王[[アルゲレブ一世]]が戦死した。アルゲレブの息子[[アルヴェレグ一世]]は[[カルドラン]]と[[リンドン]]の援助を得て[[風見丘陵]]からアングマール軍を駆逐し、以降アルセダインとカルドランの両国はルダウアとの国境に武力を配置して警戒にあたった。この時、[[裂け谷]]が包囲されたことがあるという。
1409年にアングマール軍はアルセダインとカルドランに対し、大規模な攻撃を行った。[[風見が丘]]で包囲されたアルヴェレグは戦死し、[[アモン・スール]]の塔は破壊された。その後アルヴェレグの息子[[アラフォール]]は[[キーアダン]]の援助を受け、[[フォルンオスト]]と[[北連丘]]からアングマール軍を駆逐することに成功した。だがこの時カルドランは荒廃し、その地のドゥーネダインは[[ティルン・ゴルサド(塚山丘陵)>塚山丘陵]]と[[古森]]に逃れることを余儀なくされた。またルダウアもこの時にアングマールの配下の人間に占領され、事実上消滅した。

なお、アングマールは[[リンドン]]の[[エルフ]]と、[[ロスローリエン]]の援助を受けた[[裂け谷]]のエルフによって一時的に鎮圧されたことがあるという。それは[[ホビット]]の[[ストゥア]]族が[[にびしろ川]]と[[鳴神川]]の間の三角地から去った時とされているが、[[第三紀]]の年表によると、それはアングマールの攻撃があった1356年頃である。

1636年に猛威を振るった疫病によって[[エリアドール]]の人口が希薄化すると、アングマールは再び勢いを盛り返した。この疫病によって[[塚山丘陵]]に拠っていた[[カルドラン]]の最後の[[ドゥーネダイン]]が死に絶え、以後塚山丘陵にはアングマールとルダウアからやって来た悪霊([[塚人]])が棲みつくようになった。

1974年の冬、魔王に率いられたアングマールの軍勢は[[アルセダイン]]を席捲し、[[フォルンオスト]]を陥落させた。かくして[[北方王国]]は終焉を迎えた。
だが翌1975年、遅ればせながらアルノール救援のためにやって来た[[エアルヌア]]率いる[[ゴンドール]]軍と、[[グロールフィンデル]]が率いる裂け谷のエルフの軍によってアングマールは攻撃を受けた。フォルンオストの合戦においてアングマール軍は壊滅し、[[魔王]]は[[モルドール]]に撤退して、アングマールは滅亡した。

** 映画『[[ホビット>ホビット(映画)]]』における設定 [#Hobbitmovie]

直接は登場しないが、キャラクターの会話にたびたびこの土地の名が登場している。
それによると、かつて[[魔王]]を含めた[[ナズグール]]らアングマールの勢力は倒され、ナズグールは[[ルダウア]]の塚に葬られて封じられたという。
またアングマールとの戦いで[[グンダバド]]も戦場となり、[[闇の森]]のエルフも戦ったらしい。

** ゲーム『[[ロード・オブ・ザ・リングス オンライン]]』における設定 [#Lotro]

原作では、[[第三紀]]末にはアングマールは存在していないが、『[[ロード・オブ・ザ・リングス オンライン アングマールの影>ロード・オブ・ザ・リングス オンライン]]』(最初期の実装)は[[霧ふり山脈]]の西側のみが舞台となっている([[モルドール]]が登場しない)ため、代わりにアングマールが敵勢力の拠点として表現されている。
アングマールは、ナズグールの代わりに[[モルディリス]]が支配している。

** コメント [#Comment]

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