#author("2017-02-27T15:49:53+09:00","","")
* アングバンドの包囲 [#md1b8b69]
** 概要 [#g6ae1fd0]

|~カテゴリー|[[歴史・事件]]|
|~スペル|Siege of Angband, leaguer of Angband|
|~その他の呼び名|モルゴス包囲陣(leaguer upon Morgoth)、北方の包囲(leaguer of the North)、エルダールの囲み(leaguer of the Eldar)|

** 解説 [#i782271c]

[[第一紀]]の[[宝玉戦争]]において、[[ダゴール・アグラレブ]]から[[ダゴール・ブラゴルラハ]]まで太陽年でおよそ四百年間に渡って続いた、[[ノルドール]]の国々による対[[モルゴス]]包囲網のこと。
[[ノルドール]]の[[上級王]][[フィンゴルフィン]]はこの包囲について'''自分たちの中から裏切る者が出ない限り、モルゴスは二度と再び、エルダールの囲みを突破することも、あるいは油断を見すまして自分たちを襲うこともできないであろう'''と豪語したこともあったが、実際の包囲陣はモルゴスの根拠地[[アングバンド]]がある[[鉄山脈]]に阻まれて、山脈の南側までしか及んでおらず、モルゴスは配下の間者や軍勢を鉄山脈の北側の[[ドル・ダイデロス]]から包囲を迂回して[[ベレリアンド]]へ送り込むことができた。そのため、包囲の間も完全に戦いが終息することはなかった。

*** 歴史 [#h760c6e8]

[[ベレリアンド]]第三の合戦、[[ダゴール・アグラレブ]]は[[ノルドール]]側の勝利に終わったが、これ以後、ノルドールの公子たちはさらに[[モルゴス]]への見張りを強化し、[[アングバンド]]への包囲を強固なものにした。

[[ダゴール・アグラレブ]]から百年近く後、[[モルゴス]]は[[オーク]]の軍勢をノルドールの包囲陣を迂回する形で[[中つ国]]の極北から沿岸部を南下させ、西から[[ヒスルム]]へと侵入させて[[フィンゴルフィン]]への不意打ちを試みた。だがそこに至るまでに発見され、[[ドレンギスト]]の入り江の奥の丘陵で待ち伏せていた[[フィンゴン]]の軍勢に敗れ、オークたちのほとんどは[[大海]]に追いやられた。
この戦いにより、モルゴスはオークだけではノルドールに敵わないことに気づいて別の策を模索し始めた為、平穏な状態が長く続いた。

そのさらに百年後、[[龍]]の祖[[グラウルング]]が初めて[[アングバンド]]の城門から出撃し、[[アルド=ガレン]]を蹂躙した。[[エルフ]]は初めて見る龍に驚き、[[エレド・ウェスリン]]や[[ドルソニオン]]へ逃げてしまったが、[[フィンゴン]]の率いる騎乗弓兵が輪となってグラウルングを取り囲んで矢を射かけ、まだ体が完全に鱗で覆われるほど成長していなかったグラウルングはこの攻撃に耐え切れずアングバンドに逃げ帰った。モルゴスはグラウルングが存在を露わにするのが早すぎたことに機嫌を損じた。この勲でフィンゴンは大いに讃えられ、後年に[[マイズロス]]から[[龍の兜]]を贈られた。

[[グラウルング]]が撃退された後はほぼ二百年に渡り、''長い平和''(Long Peace)と呼ばれる時代が続いた。この間、国境での小競り合いを除けば戦いらしい戦いはなく、[[ベレリアンド]]の[[エルダール]]は繁栄した。ベレリアンドに[[人間]]の三氏族([[エダイン]])がやって来て、エルダールの盟友となったのもこの時期である。
[[フィンゴルフィン]]は[[エダイン]]を含む民の増加(それに伴う戦力の増強)、包囲の不完全さ、そして依然として存在する[[モルゴス]]の脅威を踏まえて[[アングバンド]]への攻撃を考えるようになったが、結局それが実行されることはなかった。包囲による平和裏な情勢に[[ノルドール]]の多くが満足しており、彼らは勝敗を問わず大勢の犠牲が出るアングバンドへの攻撃を行って、その平和を終わらせることに二の足を踏んだからである。特に[[フェアノールの息子たち]]はフィンゴルフィンに同調しなかったが、アングバンドの正面にある[[ドルソニオン]]からモルゴスと対峙していた[[アングロド]]と[[アイグノール]]は攻撃に賛成だった。

長い平和は[[ベレリアンド]]第四の合戦、[[ダゴール・ブラゴルラハ]]によって突如として破られ、[[エルダール]]と[[エダイン]]の敗北によってアングバンドの包囲も終わりを迎えた。

** コメント [#s14043ae]

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