#author("2018-09-23T10:33:25+09:00","","")
#author("2023-10-30T22:26:55+09:00;2023-10-22T20:53:18+09:00","","")
* アルノール [#ua31c166]

#contents

** 概要 [#Summary]

|~カテゴリー|[[地名]]|
|~スペル|Arnor|
|~その他の呼び名|[[北方王国]]|

** 解説 [#Explanation]

[[シンダール語]]で「王の国(Land of the King)」の意。
[[第二紀]]3320年に[[ヌーメノール]]の漂流者達([[忠実なる者]]達)が[[中つ国]]に興した''[[亡国の民の王国]]''のうち、[[エレンディル]]が築いた''[[北方王国]]''のこと(南方王国は[[ゴンドール]])。
首都は[[ネヌイアル]]湖畔の[[アンヌーミナス]]。アルノール分裂後の[[アルセダイン]]の首都は[[フォルンオスト]]([[カルドラン]]、[[ルダウア]]の首都は不明)。
[[シンダリン]]で「王の国(Land of the King)」の意。
[[ヌーメノールの没落>アカッラベース]]を逃れた[[ヌーメノール]]の[[節士派>節士]]が[[中つ国]]に興した''[[亡国の民の王国]]''のうち、[[エレンディル]]が築いた''[[北方王国]]''のこと(南方王国は[[ゴンドール]])。
首都は[[ネヌイアル]]湖畔の[[アンヌーミナス]]。

元来は[[イシルドゥア]]と[[アナーリオン]]の父エレンディルの国であるため、アルノール王はゴンドール王に対し''[[上級王]]''の位置にあるとされていた。しかし、ゴンドールが国力を増大させる一方、アルノールは[[アルセダイン]]、[[カルドラン]]、[[ルダウア]]の三国に分裂して戦争状態に陥り、次第に衰退。ゴンドールはアルノールの上位性を認めなくなってゆく。
[[第三紀]]1974年から1975年にかけての[[アングマール]]の攻撃と[[フォルンオスト]]の合戦によって最後に残っていたアルセダインが滅亡したことで、北方王国は消滅し、王の血筋はただ[[野伏]]の族長達の中にのみ受け継がれることとなった。
元来は[[イシルドゥル]]と[[アナーリオン]]の父エレンディルの国であるため、アルノール王はゴンドール王に対し''[[上級王]]''の位置にあるとされていた。しかし、ゴンドールが国力を増大させる一方、アルノールは[[アルセダイン]]、[[カルドラン]]、[[リュダウル]]の三国に分裂して次第に衰退。ゴンドールはアルノールの宗主性を認めなくなっていった。
やがて魔国[[アングマール]]の相次ぐ攻勢によって三国は次々と滅ぼされ、最後に残っていたアルセダインの滅亡によって北方王国は消滅した。以後、王の血筋はただ[[野伏]]の族長達の中にのみ受け継がれることとなった。

*** アルノールの領土 [#b299a2a0]

[[青の山脈]]と[[霧ふり山脈]]の間の[[エリアドール]]一帯を領土としていた。ただし[[ルーン川>ルーン]]より西の地([[リンドン]]の近く)と、[[灰色川]]と[[鳴神川]]より東の地([[裂け谷]]と[[エレギオン]]の周辺)は、[[エルフ]]の国として除外されていた。
[[青の山脈>エレド・ルイン]]と[[霧ふり山脈]]の間の[[エリアドール]]一帯を領土としていた。ただし[[ルーン川>ルーン]]より西の地([[リンドン]]の近く)と、[[灰色川]]と[[鳴神川]]より東の地([[裂け谷]]と[[エレギオン]]の周辺)は、[[エルフ]]の国として除外されていた。
[[東西街道(東街道)>東街道]]が、それら東西のエルフの国を繫ぐようにして通っており、[[南北街道]]([[緑道]])が[[フォルンオスト]]と[[ゴンドール]]を繫いで南北に通っていた。この両街道の交点に[[ブリー郷]]があり、そのやや東に塔の築かれていた[[風見が丘]]がある。
領土のほぼ中央を流れる[[バランドゥイン(ブランディワイン)>ブランディワイン]]川と東街道が交わる地点には[[ブランディワイン橋]]が築かれている。
ブランディワイン川の西の一帯は肥沃な王の領地が存在したが、人口の希薄化で放置されていたのを後に[[ホビット]]に与えられ、[[ホビット庄]]となった。
南端は[[ミンヒリアス]]であり、[[灰色川]]を挟んで[[エネドワイス]]に接した。

その他の地名は''[[エリアドール]]''の項を参照。

** アルノールの歴史 [#xac7a0fc]

*** アルノール建国 [#lffc56ba]

[[エリアドール]]にはもともと[[ギル=ガラド]]の統治する[[エルフ]]の国[[リンドン]]があり、[[ヌーメノール]]の[[忠実なる者]]達との絶えざる交流があった。ヌーメノールで[[王党派]]が勢いを得ると、迫害された忠実なる者達はリンドンのギル=ガラドの許へ亡命する者が多かった。
[[第二紀]]3320年、[[ヌーメノールの没落>アカルラベース]]を逃れた[[エレンディル]]の率いる四隻の船は[[リンドン]]に漂着し、そこでギル=ガラドの援助を得る。エレンディルはその地の[[ドゥーネダイン]]を糾合し、[[ルーン]]川を遡ってアルノールを建国した。
南方では彼の二人の息子[[イシルドゥア]]と[[アナーリオン]]が[[ゴンドール]]を建国しており、[[アンヌーミナス]]に玉座を置くエレンディルはこれら[[亡国の民の王国]]の[[上級王]]と見なされていた。
[[エリアドール]]にはもともと[[ノルドール]]の[[上級王]][[ギル=ガラド]]の統治する[[エルフ]]の国[[リンドン]]があり、[[ヌーメノール]]の[[節士派>節士]]との絶えざる交流があった。ヌーメノールで[[王党派]]が勢いを得ると、迫害された節士派はリンドンのギル=ガラドの許へ亡命する者が多かった。
[[第二紀]]3320年、[[ヌーメノールの没落>アカッラベース]]を逃れた[[エレンディル]]の率いる四隻の船は[[リンドン]]に漂着し、そこでギル=ガラドの援助を得る。エレンディルはその地の[[ドゥーネダイン]]を糾合し、[[ルーン]]川を遡ってアルノールを建国した。
南方では彼の二人の息子[[イシルドゥル]]と[[アナーリオン]]が[[ゴンドール]]を建国しており、[[アンヌーミナス]]に玉座を置くエレンディルはこれら[[亡国の民の王国]]の[[上級王]]と見なされていた。

父子は没落から救われた宝である七つの[[パランティーア]]を分割し、そのうちの三つをエレンディルが取った。
北方のパランティーアの親石は[[アモン・スール]]の塔に置かれ、もう一つは王都のアンヌーミナスに置かれた。最後の一つは、海を望んで建てられた[[エロスティリオン]]の塔に置かれたが、この石はただ西方のみを向き、失われたヌーメノールを、さらにはその先の[[トル・エレッセア]]を視るために使われた。
父子は没落から救われた宝である七つの[[パランティール]]を分割し、そのうちの三つをエレンディルが取った。
北方のパランティールの親石は[[アモン・スゥル]]の塔に置かれ、もう一つは王都のアンヌーミナスに置かれた。最後の一つは、海を望んで建てられた[[エロスティリオン]]の塔に置かれたが、この石はただ西方のみを向き、失われたヌーメノールを、さらにはその先の[[トル・エレッセア]]を視るために使われた。

*** 最後の同盟 [#o65e3dfb]

このようにアルノールにおいては、いまだ[[エルダール]]と[[エダイン]]の間の強固な結びつきが保持されていた。
[[サウロン]]が[[ゴンドール]]に攻撃を加えたとの報せが[[イシルドゥア]]よりもたらされると、[[第二紀]]3430年、エレンディルとギル=ガラドは[[最後の同盟]]を結んで共にサウロンの脅威に対抗した。エルフと人間の軍勢は[[裂け谷]]に集結して[[霧ふり山脈]]を越え、長く熾烈な戦いの末に[[モルドール]]の軍勢を打ち破る。
[[サウロン]]が[[ゴンドール]]に攻撃を加えたとの報せが[[イシルドゥル]]よりもたらされると、[[第二紀]]3430年、エレンディルとギル=ガラドは[[最後の同盟]]を結んで共にサウロンの脅威に対抗した。エルフと人間の軍勢は[[裂け谷]]に集結して[[霧ふり山脈]]を越え、長く熾烈な戦いの末に[[モルドール]]の軍勢を打ち破る。
3441年に[[滅びの山]]の中腹で行われた最後の戦いにおいて、エレンディルとギル=ガラドは共にサウロンに挑み、これを斃すが、二人の[[上級王]]もまたサウロンに斃された。
イシルドゥアは死んだ父の身体の下で二つに折れた[[ナルシル]]の柄本を使い、サウロンの指から[[一つの指輪]]を切り取ってそれを自分のものとする。
イシルドゥルは死んだ父の身体の下で二つに折れた[[ナルシル]]の剣を使い、サウロンの指から[[一つの指輪]]を切り取ってそれを自分のものとする。

[[ドゥーネダイン]]の上級王位とアルノールの王国は、イシルドゥアが継ぐはずであった。だが彼はアルノールへの帰国の途上、[[あやめ野]]において[[オーク]]の残党に襲撃されて命を落とす。イシルドゥアと共に彼の三人の息子[[エレンドゥア>エレンドゥア(イシルドゥアの息子)]]、[[アラタン]]、[[キアヨン]]も命を落とした。
そのため母とともに裂け谷に留まっていた末子で幼年の[[ヴァランディル>ヴァランディル(イシルドゥアの息子)]]が王位を継ぐことになり([[第三紀]]10年)、以後アルノールはその家系によって統治される。
[[ドゥーネダイン]]の上級王位とアルノールの王国は、イシルドゥルが継ぐはずであった。だが彼はアルノールへの帰国の途上、[[あやめ野]]において[[オーク]]の残党に襲撃されて命を落とす。イシルドゥルと共に彼の三人の息子[[エレンドゥル>エレンドゥル(イシルドゥルの息子)]]、[[アラタン]]、[[キルヨン]]も命を落とした。
そのため母とともに裂け谷に留まっていた末子で幼年の[[ヴァランディル>ヴァランディル(イシルドゥルの息子)]]が王位を継ぐことになり([[第三紀]]10年)、以後アルノールはその家系によって統治される。

*** アルノールの分裂と内乱 [#af704017]

だが、[[最後の同盟]]の戦いで命を落とした[[ドゥーネダイン]]の数はあまりにも多く、アルノールでは人口が希薄化し無人の地と化する場所が多かった。
さらに10代目の王である[[エアレンドゥア>エアレンドゥア(エレンドゥアの息子)]]の死後、その息子達の不和が原因で、アルノールは[[第三紀]]861年に[[アルセダイン]]、[[ルダウア]]、[[カルドラン]]の三国に分裂する。これらアルノールの国々は、北方の[[パランティーア]]の要である[[アモン・スール>風見が丘]]の石の帰属を巡って国境争いを繰り返した。
さらに10代目の王である[[エアレンドゥル>エアレンドゥル(エレンドゥルの息子)]]の死後、その息子達の不和が原因で、アルノールは[[第三紀]]861年に[[アルセダイン]]、[[リュダウル]]、[[カルドラン]]の三国に分裂する。これらアルノールの国々は、北方の[[パランティール]]の要である[[アモン・スゥル>風見が丘]]の石の帰属を巡って国境争いを繰り返した。

やがてエレンディルの血筋はカルドランとルダウアでは絶え、ただアルセダインの王家に残るのみとなった。そのためアルセダインの[[アルゲレブ一世]]は再び全アルノールの統治権を主張したが、ルダウアによって拒否される。
ルダウアは北方に出現した[[アングマール]]と結び、アルセダインとカルドランを攻撃するようになった。
やがてエレンディルの血筋はカルドランとリュダウルでは絶え、ただアルセダインの王家に残るのみとなった。そのためアルセダインの[[アルゲレブ一世]]は再び全アルノールの統治権を主張したが、リュダウルによって拒否される。
リュダウルは北方に出現した[[アングマール]]と結び、アルセダインとカルドランを攻撃するようになった。

*** アングマールとの戦い [#k3d96a0e]

第三紀1300年、[[霧ふり山脈]]の北に魔国[[アングマール]]が出現し、北方の[[ドゥーネダイン]]の大きな脅威となる。
[[ルダウア]]ではもともとドゥーネダインの数が少なく、[[山岳人]]に実権を握られており、そのためアングマールとの結託を招いた。アングマールの傀儡となったルダウアは[[アモン・スール]]と[[東街道]]を奪い取ろうしたが、[[アルセダイン]]は[[カルドラン]]と[[リンドン]]の援助を得てそれを長い間守り通した。
[[リュダウル]]ではもともとドゥーネダインの数が少なく、[[山岳人]]に実権を握られており、そのためアングマールとの結託を招いた。アングマールの傀儡となったリュダウルは[[アモン・スゥル]]と[[東街道]]を奪い取ろうしたが、[[アルセダイン]]は[[カルドラン]]と[[リンドン]]の援助を得てそれを長い間守り通した。

しかし1409年、アングマールとルダウアの大軍によってアモン・スールは包囲攻撃を受け、戦火によりその塔は破壊される。
塔にあった[[パランティーア]]は救出されて[[フォルンオスト]]に運ばれたが、この時ルダウアに残っていたわずかなドゥーネダインは滅ぼされ、またカルドランの国土は荒廃に帰した。カルドランのドゥーネダインは[[古森]]と[[ティルン・ゴルサド>塚山丘陵]]にかろうじて逃れて抵抗を続けた。
しかし1409年、アングマールとリュダウルの大軍によってアモン・スゥルは包囲攻撃を受け、戦火によりその塔は破壊される。
塔にあった[[パランティール]]は救出されて[[フォルンオスト]]に運ばれたが、この時リュダウルに残っていたわずかなドゥーネダインは滅ぼされ、またカルドランの国土は荒廃に帰した。カルドランのドゥーネダインは[[古森]]と[[テュルン・ゴルサド>塚山丘陵]]にかろうじて逃れて抵抗を続けた。
リンドンの助けを得たアルセダインは難を逃れたが、アルノールの国土は侵略され、それはリンドンと[[裂け谷]]の[[エルフ]]によってアングマールが一時鎮圧されるまで続いた。

1601年、アルセダインの[[アルゲレブ二世]]は[[ペリアンナス(ホビット)>ホビット]]の要望を受け入れ、人口が希薄となった土地への移住を許す([[ホビット庄]]のはじまり)。
1601年、アルセダインの[[アルゲレブ二世]]は[[ホビット(フェリアンナス)>ホビット]]の要望を受け入れ、人口が希薄となった土地への移住を許す([[ホビット庄]]のはじまり)。

だが1636年、[[中つ国]]全土に広がった[[悪疫]]は[[エリアドール]]にも甚大な被害をもたらす。これによってカルドランのドゥーネダインの残党も死に絶える。そして[[ティルン・ゴルサド>塚山丘陵]]の塚山には、アングマールとルダウアの悪霊が来たって棲みつくようになった([[塚人]])。ペリアンナスが蒙った被害も深刻なものであった。
だが1636年、[[中つ国]]全土に広がった[[悪疫]]は[[エリアドール]]にも甚大な被害をもたらす。これによってカルドランのドゥーネダインの残党も死に絶える。そして[[テュルン・ゴルサド>塚山丘陵]]の塚山には、アングマールとリュダウルの悪霊が来たって棲みつくようになった([[塚人]])。ホビットが蒙った被害も深刻なものであった。

*** アルセダインとゴンドールの同盟 [#r485d39f]

[[第三紀]]1940年、[[一つの敵意>サウロン]]が様々な手段で攻撃を加えていることに気付いた南北の王国は連携を新たにすることで同意を見る。この際[[アルセダイン]]の[[アラファント]]王の息子[[アルヴェドゥイ]]は、[[ゴンドール]]の[[オンドヘア]]王の娘[[フィーリエル]]を妻に娶った。
1944年にオンドヘアが戦死すると、アルヴェドゥイは[[イシルドゥア]]の直系の子孫として、またフィーリエルの夫としてゴンドールの王位を要求した。だがゴンドール側は両王国の独立性を主張してこれを拒否し、翌年には[[エアルニル二世]]が王位を要求し、ゴンドール王に即位した。アルヴェドゥイもあくまで自己の主張を通そうとはしなかった。
[[第三紀]]1940年、[[一つの敵意>サウロン]]が様々な手段で攻撃を加えていることに気付いた南北の王国は連携を新たにすることで同意を見る。この際[[アルセダイン]]の[[アラファント]]王の息子[[アルヴェドゥイ]]は、[[ゴンドール]]の[[オンドヘル]]王の娘[[フィーリエル]]を妻に娶った。
1944年にオンドヘルが戦死すると、アルヴェドゥイは[[イシルドゥル]]の直系の子孫として、またフィーリエルの夫としてゴンドールの王位を要求した。だがゴンドール側は両王国の独立性を主張してこれを拒否し、翌年には[[エアルニル二世]]が王位を要求し、ゴンドール王に即位した。アルヴェドゥイもあくまで自己の主張を通そうとはしなかった。

そのためこの時は[[亡国の民の王国]]の再統一は果たされずに終わる。
だがアルヴェドゥイとフィーリエルの婚姻によって、南北両王統の血がアルセダインの王家に保たれることになった。

*** 北方王国の滅亡 [#h6a30b95]

[[第三紀]]1974年、[[アングマール]]は勢力を盛り返して[[アルセダイン]]を急襲し、都の[[フォルンオスト]]は陥落する。なお[[ホビット庄]]の[[ペリアンナス>ホビット]]はこの戦いに援軍として弓兵を送ったとしているが、[[ドゥーネダイン]]側の記録には残っていない。
最後の王[[アルヴェドゥイ]]は[[青の山脈]]からさらに[[フォロヘル]]に逃れたが、魔王のもたらす寒波のために[[フォロヘル]]湾に没した。彼とともに[[アンヌーミナス]]と[[アモン・スール]]の[[パランティーア]]も没する。かくして[[北方王国]]は滅亡した。
[[第三紀]]1974年、[[アングマール]]は勢力を盛り返して[[アルセダイン]]を急襲し、都の[[フォルンオスト]]は陥落する。なお[[ホビット庄]]の[[ホビット]]はこの戦いに援軍として弓兵を送ったとしているが、[[ドゥーネダイン]]側の記録には残っていない。
最後の王[[アルヴェドゥイ]]は[[青の山脈>エレド・ルイン]]からさらに[[フォロヒェル]]に逃れたが、魔王のもたらす寒波のために[[フォロヒェル]]湾に没した。彼とともに[[アンヌーミナス]]と[[アモン・スゥル]]の[[パランティール]]も没する。かくして[[北方王国]]は滅亡した。

アングマールの[[魔王]]はフォルンオストを占拠してそこに居座ったが、1975年、[[ゴンドール]]の[[エアルニル二世]]が派遣した援軍が、遅ればせながら[[リンドン]]に到着する。魔王はフォルンオストから撃って出てこれを迎え撃ったが、打ち破られ、[[カルン・ドゥーム]]に遁走した彼の軍勢は[[裂け谷]]の援軍に阻まれて殲滅された([[フォルンオストの合戦]])。

かくしてアングマールも滅ぼされたが、北方王国は荒廃に帰し、[[エリアドール]]に生き残ったわずかな人々は以後細々と自治による生活を続けることとなった。

*** アルノールの残党の野伏 [#cf748669]

[[第三紀]]1976年、フォルンオストの合戦の翌年、アルヴェドゥイの息子[[アラナルス]]は北方の[[ドゥーネダイン]]の族長となる。アルノールの宝器([[アンヌーミナスの王笏]]、[[バラヒアの指輪]]、[[折れたる剣ナルシル>アンドゥリル]]、[[エレンディルミア]])は[[裂け谷]]に預けられた。
[[第三紀]]1976年、アルヴェドゥイの息子[[アラナルス]]は北方の[[ドゥーネダイン]]の族長となる。アルノールの宝器([[アンヌーミナスの王笏]]、[[バラヒルの指輪]]、[[折れたる剣ナルシル>アンドゥーリル]]、[[エレンディルミア]])は[[裂け谷]]に預けられた。
以後、北方のドゥーネダインは[[野伏]]に身をやつして[[エリアドール]]を放浪し、残忍な獣や[[サウロン]]の手先の脅威から旧[[アルノール]]臣民を人知れず守る存在となった。

[[ブリー郷]]の人々は野伏の姿を認めたもののその目的は知らず、胡乱な目でかれらを眺めた。
また[[ホビット庄]]の[[ホビット]]たちは長い平和を享受し、かつてはおぼろげながら感じていた守護者の存在を全く意に介さなくなっていく。
とはいえかれらも王の権威を完全に忘れたわけではなく、たとえ日々の決まり文句の片隅にではあっても王への敬意を抱き続けた。

*** 南北の王国の統一 [#ne1800ef]

[[第三紀]][[3019年(大いなる年)>大いなる年]]の[[指輪戦争]]で[[サウロン]]が滅ぼされ、[[野伏]]の族長である[[アラゴルン二世]]がエレスサール王として即位すると、彼はアルノールの王権の証である[[アンヌーミナスの王笏]]と、ゴンドールの王権の証である[[王冠>ゴンドールの王冠]]を受け取る。
エレスサールはアルノール、ゴンドール双方の王となり、北方王国と南方王国の再統一が達成された。
[[第三紀]][[3019年(大いなる年)>大いなる年]]の[[指輪戦争]]で[[サウロン]]が滅ぼされ、[[野伏]]の族長である[[アラゴルン二世]]がエレッサール王として即位すると、彼はアルノールの王権の証である[[アンヌーミナスの王笏]]と、ゴンドールの王権の証である[[王冠>ゴンドールの王冠]]を受け取る。
エレッサールはアルノール、ゴンドール双方の王となり、北方王国と南方王国の再統一が達成された。

** アルノールの歴代の[[上級王]] [#mcf6aed1]
** アルノールの歴代の王 [#mcf6aed1]

彼らは[[亡国の民の王国]]の[[上級王]]と見なされていた。
しかしエアレンドゥアの後、アルノールは分裂して衰退していき、もはや上級王の号を帯びなくなっていく。
彼らは初代王エレンディルより、[[亡国の民の王国]]の[[上級王]]の位を継承していた。
しかしエアレンドゥルの後、アルノールは分裂して衰退していき、もはや上級王とは見なされなくなった。

||名前|在位|h
|初代|[[エレンディル]]|[[第二紀]]3320~3441 (121年間)|
|2代|[[イシルドゥア]]|3441~[[第三紀]]2 (2年間)|
|3代|[[ヴァランディル>ヴァランディル(イシルドゥアの息子)]]|10~249 (239年間)|
|2代|[[イシルドゥル]]|3441~[[第三紀]]2 (2年間)|
|3代|[[ヴァランディル>ヴァランディル(イシルドゥルの息子)]]|10~249 (239年間)|
|4代|[[エルダカール>エルダカール(ヴァランディルの息子)]]|249~339 (90年間)|
|5代|[[アランタール]]|339~435 (96年間)|
|6代|[[タルキル]]|435~515 (80年間)|
|7代|[[タロンドール>タロンドール(タルキルの息子)]]|515~602 (87年間)|
|8代|[[ヴァランドゥア]]|602~652 (50年間)|
|9代|[[エレンドゥア>エレンドゥア(ヴァランドゥアの息子)]]|652~777 (125年間)|
|10代|[[エアレンドゥア>エアレンドゥア(エレンドゥアの息子)]]|777~861 (84年間)|
|8代|[[ヴァランドゥル]]|602~652 (50年間)|
|9代|[[エレンドゥル>エレンドゥル(ヴァランドゥルの息子)]]|652~777 (125年間)|
|10代|[[エアレンドゥル>エアレンドゥル(エレンドゥルの息子)]]|777~861 (84年間)|

以後[[アルセダイン]]の歴代の王へ続く

** コメント [#Comment]

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