#author("2018-02-03T02:19:05+09:00","","")
#author("2018-02-03T20:38:31+09:00","","")
* アルウェンの旗印 [#ub26e207]
** 概要 [#Summary]

|~カテゴリー|[[物・品の名前]]|
|~スペル|the standard of Arwen|
|~スペル|standard of Arwen|
|~その他の呼び名|王旗(banner of the Kings)|

** 解説 [#Explanation]

[[アルウェン]]が[[アラゴルン二世]]のために製作した旗印。大きな黒地の旗で、[[王冠>ゴンドールの王冠]]・[[七つの星]]・白い花を咲かせた[[白の木]]からなる[[ゴンドール]]王の紋章が[[ミスリル]]や宝石などを使って描かれていた。
[[指輪戦争]]において、アラゴルン二世は[[イシルドゥア]]の世継ぎとして[[エレヒ]]の丘と[[ペレンノール野の合戦]]でこの旗印を掲げ、戦争の趨勢を変えた。
[[アルウェン]]が[[アラゴルン二世]]のために製作した旗印。大きな黒地の旗で、[[エレンディルの印]]が[[ミスリル]]や宝石などを使って描かれていた。
[[指輪戦争]]において、アラゴルンは[[イシルドゥア]]の世継ぎとして[[エレヒ]]の丘と[[ペレンノール野の合戦]]でこの旗印を掲げ、戦争の趨勢を変えた。

>そしてかの女は望みを抱いてかれのために非常に大きな威風ある旗印をこしらえた。[[ヌメノール]]の王であり、[[エレンディル]]の後継者であることを主張する者だけが掲げることのできる旗印であった。((『[[追補編]]』「[[アラゴルンとアルウェンの物語]]」))
>そしてかの女は望みを抱いてかれのために非常に大きな威風ある旗印をこしらえた。[[ヌメノール]]の王であり、[[エレンディル]]の後継者であることを主張する者だけが掲げることのできる旗印であった。((『[[指輪物語]] [[追補編]]』「[[アラゴルンとアルウェンの物語]]」))

[[第三紀]]2980年にアラゴルンと婚約した後、[[アルウェン]]は秘密裏にこの旗印を製作した。[[裂け谷]]からの伝言で[[野伏]]に[[アラゴルン二世]]への援軍として召集がかけられた際、旗印は彼らを率いる[[ハルバラド]]に託された。
[[第三紀]]2980年にアラゴルンと婚約した後、[[アルウェン]]は秘密裏にこの旗印を製作した。
[[裂け谷]]から[[野伏]]に召集がかけられた際、旗印は[[ハルバラド]]に託され、[[ローハン]]で彼らがアラゴルンと合流した際、アラゴルンに手渡された。アラゴルンは[[エレヒ]]の丘において旗印を掲げて[[死者の軍勢]]を召集。さらに[[ペレンノール野の合戦]]に馳せ参じた際、アラゴルンは捕獲した[[海賊]]船の先頭でこの旗印を堂々と掲げて見せる。

>『今や時は迫れり。われらの望みの成就せんか、すべての望みの&ruby(つい){潰};えんか。ゆえにわれ&ruby(なんじ){汝};に送る、汝のためにわが作りしものを。&ruby(つつが){恙};なく行き給え、[[エルフの石>エレスサール]]よ!』((『[[王の帰還]]』「灰色の一行 罷り通る」[[ハルバラド]]から[[アラゴルン二世]]へ旗印とともに伝えられた[[アルウェン]]の伝言))
>すると見よ! 一番先頭の船に大きな旗じるしが現われて、船が[[ハルロンド>ハルロンド(ゴンドール)]]に船首を向けると風がこれを広げて見せました。そこには[[白の木]]が花を咲かせていました。これは[[ゴンドール]]を表わすものでした。しかし木の周りには[[七つの星]]があり、木の上には[[高い冠>ゴンドールの王冠]]がありました。これは[[エレンディルのしるし>エレンディルの印]]で、もう数えられないほどの年月の間これを身に帯びる王侯はいなかったのです。七つの星々は[[日>太陽]]の光を受けて炎のように輝きました。なぜならこの星々は[[エルロンド]]の娘[[アルウェン]]の手で宝石を使って作られたからです。そして王冠は朝日に燦として輝きました。[[ミスリル]]と金で作られていましたから。((『[[指輪物語]] [[王の帰還]]』「ペレンノール野の合戦」))

[[アイゼンの浅瀬]]近くで合流した[[ハルバラド]]と[[エルロンドの息子]]から[[エルロンド]]と[[アルウェン]]の伝言を聞いた[[アラゴルン二世]]は[[灰色の一行]]を率いて[[死者の道]]を通り、[[エレヒ]]の丘に[[死者の軍勢]]を召集した。そしてアラゴルンは丘で召集された死者たちに対し旗印を掲げ、[[イシルドゥア]]の世継ぎとして彼らを従わせた。
味方につけた死者たちがもたらす恐怖により、灰色の一行は[[ゴンドール]]沿岸部を襲う[[モルドール]]の同盟軍を追い払い、[[ペラルギア]]で[[ウンバール]]の[[海賊]]を撃退した。一行は捕獲した海賊の艦隊に友軍を乗せて[[アンドゥイン]]を遡り、合戦が行われている[[ペレンノール]]野に到着するとアラゴルンはまた旗印を掲げた。

>すると見よ! 一番先頭の船に大きな旗じるしが現われて、船が[[ハルロンド>ハルロンド(ゴンドール)]]に船首を向けると風がこれを広げて見せました。そこには[[白の木]]が花を咲かせていました。これは[[ゴンドール]]を表わすものでした。しかし木の周りには[[七つの星]]があり、木の上には[[高い冠>ゴンドールの王冠]]がありました。これは[[エレンディル]]のしるしで、もう数えられないほどの年月の間これを身に帯びる王侯はいなかったのです。七つの星々は[[日>太陽]]の光を受けて炎のように輝きました。なぜならこの星々は[[エルロンド]]の娘[[アルウェン]]の手で宝石を使って作られたからです。そして王冠は朝日に燦として輝きました。[[ミスリル]]と金で作られていましたから。((『王の帰還』「ペレンノール野の合戦」))

敵艦隊の出現に最期を覚悟していた[[ゴンドール]]と[[ローハン]]の軍勢はこの旗印を見て士気が大きく鼓舞され、対して味方の加勢が来たとばかり思っていた[[モルドール]]軍は混乱と恐怖に囚われた。こうして戦いの流れは変わり、[[ペレンノール野の合戦]]はゴンドールとローハン側の勝利に終わった。この戦いにより、それまで旗印の旗手を務めていた[[ハルバラド]]は戦死した。
合戦後、アラゴルンは自らが未だ王位に在らず、都を治める[[執政]]の許しもないことを理由に旗を畳ませ、[[野伏]]の首領として[[ミナス・ティリス>ミナス・ティリス(ゴンドール)]]に入った。

[[黒門の戦い]]や[[コルマルレン]]の野での栄誉礼では[[アラゴルン二世]]の旗印として同様の旗が登場しているが、[[アルウェン]]の作った旗印なのかは不明(([[黒門の戦い]]では「木と星々の旗印(the banner of the Tree and Stars)」、[[コルマルレン]]の野での栄誉礼では[[王冠>ゴンドールの王冠]]と[[七つの星]]と花咲く[[白い木>白の木]]が描かれた黒地の大きな旗印(a great standard)とされている。))。
[[黒門の戦い]]や[[コルマルレン]]の野での栄誉礼では[[アラゴルン二世]]の旗印として同様の旗が登場しているが、[[アルウェン]]の作った旗印なのかは不明(([[黒門の戦い]]では「木と星々の旗印(the banner of the Tree and Stars)」、[[コルマルレン]]の野での栄誉礼では[[王冠>ゴンドールの王冠]]と[[七つの星]]と花咲く[[白い木>白の木]]が描かれた黒地の大きな旗印(a great standard)と表現されている。))。

** 映画『[[ロード・オブ・ザ・リング]]』における設定 [#Lotrmovie]

登場しない。[[アラゴルン>アラゴルン二世]]は[[死者の道]]で鍛え直された[[アンドゥリル]]を示すことで[[死者の軍勢]]を従わせる。

** コメント [#Comment]

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