#author("2019-07-07T14:53:39+09:00","","")
* アルウェンの旗印 [#ub26e207]
** 概要 [#Summary]

|~カテゴリー|[[物・品の名前]]|
|~スペル|standard of Arwen|
|~その他の呼び名|王旗(banner of the Kings)、木と星の旗(banner of the Tree and the Stars)((「木と星々の旗印(banner of the Tree and Stars)」、「[[白の木]]の王旗(standard of the White Tree)」の表記もあり。))|

** 解説 [#Explanation]

[[アルウェン]]が[[アラゴルン二世]]のために製作した旗印。大きな黒地の旗で、[[エレンディルの印]]が[[ミスリル]]や宝石などを使って描かれていた。
[[指輪戦争]]において、アラゴルンは[[イシルドゥア]]の世継としてこの旗印を掲げた。

>そしてかの女は望みを抱いてかれのために非常に大きな威風ある旗印をこしらえた。[[ヌメノール]]の王であり、[[エレンディル]]の後継者であることを主張する者だけが掲げることのできる旗印であった。((『[[指輪物語]] [[追補編]]』「[[アラゴルンとアルウェンの物語]]」))

[[第三紀]]2980年にアラゴルンと婚約した後、[[アルウェン]]は秘密裏にこの旗印を製作した。
[[裂け谷]]から[[野伏]]に召集がかけられた際、旗印は[[灰色の一行]]の[[ハルバラド]]に託された。[[ローハン]]で彼らと合流したアラゴルンは一行を率いて[[死者の道]]を通り抜け、[[エレヒ]]の丘において召集した[[死者の軍勢]]に旗印を掲げて見せた。さらに捕獲した[[海賊]]の艦隊で[[ペレンノール野の合戦]]に駆け付けた時、アラゴルンは艦隊の先頭でこの旗印を堂々と掲げて見せた。

>すると見よ! 一番先頭の船に大きな旗じるしが現われて、船が[[ハルロンド>ハルロンド(ゴンドール)]]に船首を向けると風がこれを広げて見せました。そこには[[白の木]]が花を咲かせていました。これは[[ゴンドール]]を表わすものでした。しかし木の周りには[[七つの星]]があり、木の上には[[高い冠>ゴンドールの王冠]]がありました。これは[[エレンディルのしるし>エレンディルの印]]で、もう数えられないほどの年月の間これを身に帯びる王侯はいなかったのです。七つの星々は[[日>太陽]]の光を受けて炎のように輝きました。なぜならこの星々は[[エルロンド]]の娘[[アルウェン]]の手で宝石を使って作られたからです。そして王冠は朝日に燦として輝きました。[[ミスリル]]と金で作られていましたから。((『[[指輪物語]] [[王の帰還>指輪物語/王の帰還]]』「ペレンノール野の合戦」))

敵艦隊の出現に最期を覚悟していた[[ゴンドール]]軍と[[ローハン]]軍はこの旗印を見て士気が大きく鼓舞され、対して味方の加勢が来たとばかり思っていた[[モルドール]]軍は混乱と恐怖に囚われた。こうして戦いの流れは変わり、[[ペレンノール野の合戦]]はゴンドールとローハン側の勝利に終わった。この戦いにより、それまで旗印の旗手を務めていた[[ハルバラド]]は戦死した。
合戦後、アラゴルンは自らが未だ王位に在らず、都を治める[[執政]]の許しもないことを理由に旗を畳ませ、[[野伏]]の首領として[[ミナス・ティリス>ミナス・ティリス(ゴンドール)]]に入った。

[[黒門の戦い]]や[[コルマルレンの野>コルマルレン]]での栄誉礼でアラゴルンは[[ゴンドール]]の王としてこの旗印を掲げた。アラゴルンがミナス・ティリスで[[エレスサール]]王として戴冠し、入城すると、王旗として[[執政]]の旗に替わって[[白の塔]]に翻った。

** 映画『[[ロード・オブ・ザ・リング]]』における設定 [#Lotrmovie]

[[アルウェン]]の提言で鍛え直された[[アンドゥリル]]が、[[アラゴルン>アラゴルン二世]]が[[死者の軍勢]]に示すアイテムとなる。
[[黒門の戦い]]ではアラゴルンたちに同行する旗手が原作に基づいたデザインの旗を持っている。

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