#author("2024-01-27T00:08:32+09:00;2023-10-11T08:06:24+09:00","","")
* アゾグ [#ne14c190]
** 概要 [#Summary]

|~カテゴリー|[[人名]]|
|~スペル|Azog|
|~その他の呼び名|穢れのオーク・穢れの王(the Defiler)((映画『[[ホビット>ホビット(映画)]]』における設定。直訳すると冒涜者、不潔者などの意))|
|~種族|[[オーク]]|
|~性別|男|
|~生没年|~†[[第三紀]]2799|
|~親||
|~兄弟||
|~配偶者||
|~生没年|不明~†[[第三紀]]2799年|
|~子|[[ボルグ]](息子)|

** 解説 [#Explanation]

>「 …… だが、今はだれがここの王なのか、もしやつの家族が知りたがったらな、やつの顔にその名が書いてあらあ。おれが書いたのよ! おれがやつを殺したのよ! おれがここの主よ!」&br;そこでナルは首をひっくり返し、その額にかれにも読めるドワーフ文字で、アゾグという名が焼きつけてあるのを見た。その名はその後かれの心に、またすべてのドワーフの心に消しがたい烙印となって残った。((『[[指輪物語]] [[追補編]]』「Ⅲ ドゥリンの一族」))
[[モリア]]の[[オーク]]の首領。残忍で奸智に長けたオークで、図体が大きく、大きな頭を鉄で被っていた。

[[モリア]]の[[オーク]]の首領。残忍で奸智に長けたオークで、図体が大きく、大きな頭を鉄ですっぽり被っていたが、動作は敏捷で力も強かった。
2790年、単身[[モリア]]の東門に入り込んできた[[スロール]]を殺し、スロールの切断した首に己の名を烙印して、モリアは自分のものだと宣言する。このことを他のドワーフ達に伝えるよう、スロールの従者[[ナル]]に要求し、「駄賃」として小銭袋をナルへ投げつけた。
その結果、スロールの復讐のために集結した[[ドワーフ]]軍により、[[ドワーフとオークの戦争]]が始まる。[[霧ふり山脈]]のオークはモリアに追い詰められたが、最後の戦いである[[ナンドゥヒリオンの合戦]]において、アゾグは温存していた主力部隊を出撃させてドワーフを迎え撃った。戦いの中、[[くろがね連山]]の[[ナイン]]の挑発に応えて、アゾグは彼に似た姿の親衛隊を従えて姿をあらわし、戦いで疲労していたナインを殺す。だが、その最中にオーク軍が敗走し、自分の親衛隊も全滅していることに気付いたアゾグはモリアの門まで逃げ戻ろうとする。そこをナインの息子[[ダイン二世]]に追いつかれて討ち取られた。
アゾグの首は切り取られて杭にさらされ、口には、かつてアゾグがナルに投げつけた小銭袋が突っ込まれた。
>「だが、今はだれがここの王なのか、もしやつの家族が知りたがったらな、やつの顔にその名が書いてあらあ。おれが書いたのよ! おれがやつを殺したのよ! おれがここの主よ!」
そこでナールは首をひっくり返し、その額にかれにも読めるドワーフ文字で、アゾグという名が焼きつけてあるのを見た。その名はその後かれの心に、またすべてのドワーフの心に消しがたい烙印となって残った。((『[[指輪物語]] [[追補編>指輪物語/追補編]]』「ドゥリンの一族」))

その後(142年後)、アゾグの息子の[[ボルグ]]は[[霧ふり山脈]]のオーク軍の総大将として[[五軍の合戦]]に参加することになる(『[[ホビットの冒険]]』)。
[[第三紀]]2790年、単身[[モリア]]の[[東門(大門)>ナンドゥヒリオン#gate]]に入り込んできた[[スロール]]を殺し、その切断した首に己の名を烙印して、モリアは自分のものだと宣言する。そしてこのことを他の[[ドワーフ]]達に伝えるよう、スロールの従者[[ナール]]に要求し、「駄賃」として小銭袋をナールへ投げつけた。

その結果、2793年より[[ドワーフとオークの戦争]]が始まる。ドワーフの連合軍によって[[霧ふり山脈]]のオークはモリアに追い詰められたが、最後の戦いである2799年の[[ナンドゥヒリオンの合戦]]において、アゾグは彼によく似た姿の護衛兵達を引き連れて姿を現し、[[くろがね連山]]の[[ナーイン]]と戦って彼を殺した。だがその最中に自陣が全滅したことに気づいてモリアに逃げ帰ろうとしたところを、後を追ってきたナーインの息子[[ダーイン>ダーイン二世]]に討ち取られた。
その首は杭にさらされ、口にはかつて彼が投げつけた小銭袋が突っ込まれた。

それから142年後の2941年に、アゾグの息子[[ボルグ]]は[[霧ふり山脈]]のオークを率いて[[五軍の合戦]]に参戦し、再びダーインと相まみえることになる(『[[ホビットの冒険]]』)。

** 映画『[[ホビット>ホビット(映画)]]』における設定 [#Hobbitmovie]

|~俳優|[[マヌー・ベネット]]|
|~日本語吹き替え|吹き替えなし|

[[原作>ホビットの冒険]]では故人だが、映画では登場。[[グンダバド]]出身のオークで、[[モリア]]を占拠していたオークの首領。「穢れのオーク、穢れの王」((原語は'''the Defiler'''で、直訳は「汚す者・冒瀆者・背信者・陵辱者」の意))の異名を持つ。
回想シーンにおける[[ナンドゥヒリオンの合戦]]ではメイスを武器に戦い、[[スロール]]を殺害。その後[[ソーリン>ソーリン二世]]と戦い、左腕を切り落とされて[[モリア]]の中へ逃げ帰る(この時ソーリンは[[樫]]の枝を盾にしたという、オーケンシールドの名の由来が登場。またアゾグは[[ダーイン>ダーイン二世]]に討ち取られたことにはなっていない)。

その後もアゾグは生きており、左腕に鉤爪の義手を付け、白い[[ワーグ]]に乗り、[[エレボール]]に向かう[[ソーリンとその仲間]]を追い回す。

『竜に奪われた王国』でもソーリン達の追跡を続けているが、[[死人占い師]]に呼び出されたために[[ドル・グルドゥル]]に戻ることになり、ソーリンの追跡は息子の[[ボルグ]]に引き継がせる。その後、ドル・グルドゥルに潜入してきた[[ガンダルフ]]と対峙する。
『決戦のゆくえ』で、[[ドル・グルドゥル]]の軍勢を引き連れて[[エレボール]]と[[デイル(谷間の国)>谷間の国]]を攻撃([[五軍の合戦]])。この時は、左腕の義手が刃になっている。アゾグたちは、ソーリンたちを[[からすが丘]]に誘い出して[[フィーリ]]を殺し、その後のソーリンとの対決では[[オルクリスト]]に刺され、相打ちになって死んだ。

*** 画像 [#y08bb32e]

&ref(Azog1.jpg,,25%,『ホビット』におけるアゾグ); &ref(Azog2.jpg,,25%,『ホビット』における五軍の合戦でのアゾグ);

*** グッズ [#vbf464a1]

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[[原作>ホビットの冒険]]設定では、[[トーリン二世]]や[[ビルボ・バギンズ]]による[[エレボール]]への遠征が行われた時には既に死亡しているが、登場。[[グンダバド]]出身のオークで、[[モリア]]を占拠していたオークの首領。
回想シーンにおける[[ナンドゥヒリオンの合戦]]にて、スロールを殺している。その後[[トーリン二世]]と戦い、左腕を切断されて逃げ帰る(この時トーリンは樫の木を盾にしたという、オーケンシールドの名の由来が登場。またダインに討ち取られたことにはなっていない)。
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その後もアゾグは生きており、鉤爪の義手をして、白い[[ワーグ]]に乗った姿で、[[エレボール]]に向かうトーリン達の前に登場。トーリンたちを追い回す。
** ゲーム『[[ロード・オブ・ザ・リングス オンライン]]』における設定 [#LotRO]

『竜に奪われた王国』でもトーリン達の追跡を続けているが、[[死人占い師]]に呼び出されたために[[ドル・グルドゥア]]に戻ることになり、トーリンの追跡は[[ボルグ]]に引き継がせる。
アザルヌビザール(ナンドゥヒリオン)の合戦の回想などに登場。プレイヤーが戦うことはないが、ナールの回想によるスロール殺害の場面、アザルヌビザールの合戦でダーインに討ち取られる場面などが再現されている。

&ref(ScreenShot_2021-06-26_211511_0.jpg,,10%,『ロード・オブ・ザ・リングス オンライン』におけるモリア東門雨前での、アゾグと殺されたスロール); &ref(ScreenShot_2021-06-30_123743_0.jpg,,10%,『ロード・オブ・ザ・リングス オンライン』におけるナンドゥヒリオンの合戦時のアゾグ); 

 

** コメント [#Comment]

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