* アイヌリンダレ [#j0543b56]
** 概要 [#Summary]

|~カテゴリー|詩・歌|
|~スペル|Ainulindalë|
|~その他の呼び名|大いなる音楽(The (Great) Music)、大いなる歌(The (Great) Song)|

** 解説 [#Explanation]

[[クウェンヤ]]で「[[アイヌア]]の音楽」の意。
世界を創造した[[アイヌア]]の音楽のことで、[[ルーミル>ルーミル(ティリオン)]]によって作られた創世記の題名でもある。

*** 世界の創造 [#ga72ed49]

全ての始まりに[[エル・イルーヴァタール>イルーヴァタール]]は[[アイヌア]]を生み出し、彼らに[[不滅の炎]]を点じた。

イルーヴァタールは力ある主題を示し、そこで全てのアイヌアは一堂に会して歌い、その主題に沿ってそれぞれの思いと理解を凝らした。だが、アイヌアの内で最も力ある[[メルコール]]は、[[虚空]]に不滅の炎を求めて一人さまよったために彼自身の考えを抱くようになり、自らのパートにその思いを織り込んで不協和音を生じさせた。
メルコールの不協和音は次第に高まって[[マンウェ]]の率いる他のアイヌアの歌声を圧するようになり、中にはメルコールに同調する者も現れた。
一度目イルーヴァタールは微笑して立ち、左手から力と美を増した新たな主題を示したが、それもメルコールと彼の率いる不協和音に圧せられて消えてしまう。そこでイルーヴァタールは厳しい顔で三度目の主題を示したが、その主題は悲しみが混ざり合っており決してかき消されることはなく、やがてはメルコールの不協和音も取り込み、最後にイルーヴァタールの両手より発せられた一つの和音によってアイヌアの音楽は終わった。

イルーヴァタールはアイヌアに視覚を与えて、その音楽によって織りなされた[[アルダ]]の姿と歴史のはじめを見せた。アイヌアはかれら自身の考えから生じたことと、イルーヴァタール自身より生まれた子らである[[エルフ]]と[[人間]]の存在を目にして驚嘆し、それに魅せられた。
そこでイルーヴァタールは虚空に不滅の炎を送り出し、その音楽に『[[エア]]』(存在)を与え、望むものはエアに下って幻視されたアルダの姿と歴史を実現することを許した。

アイヌアの音楽は、(人間を除く)アルダに生きる全ての者にとって宿命に等しいものであり、[[ヴァラール]]と[[マイアール]]が持つ智慧は、それを歌い目にしたことに多くを拠っていた。だが、個々のアイヌアの叡智には限界があり、歌われたことや目にしたことの全てを常に意識にとどめ、理解しているわけではなかった。そのためアイヌアにとってもアルダの歴史はしばしば驚くべきものであり、イルーヴァタールの意図はアイヌアからも隠されていた。

*** 第二の音楽 [#e5d7a882]

[[アルダの歴史が終わった>ダゴール・ダゴラス]]後には、イルーヴァタールの下で新たな音楽が奏せられ、その時すべてのアイヌアは自分自身のパートの意味するところを完全に理解し、イルーヴァタールはその思いに不滅の炎を与えるだろうと言われている。
その歌には、イルーヴァタールの子ら([[エルフ]]と[[人間]])も加わるだろうと言われている。(エルフがどうなるのかについては不明とされている箇所もある。また、[[ドワーフ]]がどうなるのかについても不明である)

** コメント [#Comment]

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