#author("2017-08-06T14:17:20+09:00","","")
* たおやかなぶな娘 [#p14418c3]
#author("2022-09-10T20:43:09+09:00;2017-09-19T04:55:41+09:00","","")
* たおやかな&ruby(ぶな){橅};娘 [#p14418c3]
** 概要 [#Summary]

|~カテゴリー|[[人名]]|
|~スペル|Wandlimb|
|~その他の呼び名|フィンブレシル(Fimbrethil)、足取り軽きたおやかな&ruby(ぶな){橅};娘(Wandlimb the lightfooted)|
|~種族|[[エント]]([[エント女]])|
|~性別|女|
|~生没年|不明|

** 解説 [#Explanation]

[[ファンゴルン]]の森の[[木の鬚]]に愛されていた[[エント女]]。[[シンダール語]]ではフィンブレシル、「ほっそりした橅の木(slender-beech)」と呼ばれた。
星の光の時代、彼女のような[[エント女]]たちは、[[エント]]男たちと仲良く暮らしていたが、[[太陽]]の時代に入ると彼女たちは開けた土地に移り、果樹や草の世話をするようになった。そして[[第二紀]]の終わり頃、彼女たちの庭は破壊され、彼女や他の[[エント女]]は殺されるか、東方、もしくは南方に追われた。
[[シンダリン]]での名は''フィンブレシル''。かつて[[木の鬚]]が愛した[[エント女]]。
『[[指輪物語]]』中で木の鬚は彼女との再会を望む心情を口にしている。

*** 名前について [#qff3e7d3]

フィンブレシル(Fimbrethil)の名の意味は『[[追補編>指輪物語/追補編]]』の追補Fで'''slender-beech'''(ほっそりした[[橅]]の木)((邦訳では「ほっそりした-[[樺]]の木」と訳されている。))と説明されている。だが『[[指輪物語]]』原著第二版(1966年)の索引で[[トールキン>ジョン・ロナルド・ロウエル・トールキン]]はその意味を"Slim-birch"(細い[[樺]])としている。また他の固有名詞([[ブレシル]]、[[ニンブレシル]])でも、ブレシル(brethil)は樺の意味である。
この齟齬について『[[The Lord of the Rings A Reader's Companion]]』では、トールキンは追補Fの執筆時に、brethilを橅の木(beech-tree)の意味とする'''The Etymologies'''(語源集)((1930年代後半にトールキンが執筆した[[エルフ語]]の辞書。『[[The Lost Road and Other Writings>The History of Middle-earth/The Lost Road and Other Writings]]』収録。))の内容を思い出したのではないかと推測している。

『[[Guide to the Names in The Lord of the Rings]]』によると、'''Wandlimb'''の名はフィンブレシルの訳名ではない。

'''Wandlimb'''の邦訳名は「たおやかな橅娘」だが、原語には橅(及び樺)に相当する語は含まれていない。

** コメント [#Comment]

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