* &ruby(のぶせ){野伏}; [#s29ae472]
** 概要 [#sef2ba67]

|~カテゴリー|種族|
|~スペル|Ranger|
|~その他の呼び名||

** 解説 [#ab922de6]

(主に)北方の流浪の[[ドゥーネダイン]]の俗称。『[[ロード・オブ・ザ・リング]]』では「さすらい人」と訳されている。
[[北方王国アルノール>アルノール]]の滅亡後、生き残ったこの地のドゥーネダインは、「ドゥーネダインの族長」である王([[イシルドゥア]])の直系の者によって束ねられ、[[エルロンド]]らと協力しながら北方の[[サウロン]]の残党と戦い続けた。以後彼らは野伏と呼ばれ、その土地の人々に訝しがられながらもさまざまな土地を放浪し、人知られず人々を守った。

>しかし[[ブリー村]]の荒れ果てた土地には、得体の知れない放浪の民がいました。ブリー村の人々はかれらのことを野伏と呼び、彼らの素性については何一つ知りませんでした。かれらはブリー村の[[人間]]たちよりも背が高く、色は黒く、ふしぎな視力と聴力をもち、鳥や獣の言葉を解すると信じられていました。かれらは思いのままに南にさすらい東にさすらい、[[霧ふり山脈]]にまでも足をのばしました。しかし今ではかれらはごく少人数で、その姿を見かけることも稀になりました。かれらが姿を見せるときには、遠い国々の噂をもたらし、すでに忘れられた数々のふしぎな話をきかせてくれるので、ブリー村の住人たちは熱心にそれらの話に聴き入ったのですが、それ以上かれらと親しくしようとはしませんでした。

[[ゴンドール]]における[[イシリアン]]の遊撃部隊のことも野伏と表記されている。

*** アルノールの野伏の歴代の族長 [#g93151f1]

||名前|在位|h
|初代|[[アラナルス]]|[[第三紀]]1976~2106|
|2代|[[アラハイル]]|2106~2177|
|3代|[[アラヌゥイア]]|2177~2247|
|4代|[[アラヴィア]]|2247~2319|
|5代|[[アラゴルン一世]]|2319~2327|
|6代|[[アラグラス]]|2327~2455|
|7代|[[アラハド一世]]|2455~2523|
|8代|[[アラゴスト]]|2523~2588|
|9代|[[アラヴォルン]]|2588~2654|
|10代|[[アラハド二世]]|2654~2719|
|11代|[[アラススイル]]|2719~2784|
|12代|[[アラソルン一世]]|2784~2848|
|13代|[[アルゴヌイ]]|2848~2912|
|14代|[[アラドール]]|2912~2930|
|15代|[[アラソルン二世]]|2930~2933|
|16代|[[アラゴルン二世]]|2951~3019|

** コメント [#y3896132]

- 戦国時代の「一定の主人を持たない放浪武士や農民の武装集団(日本語大辞典)」が元の意味だそうです。 -- ジャック・ランタン
- 黒澤明監督「七人の侍」(不朽の名作の一つと思います)の中では、同じ単語が「のぶせり」と発音されています。 -- カイト
- 国を失ってなお、銀の星ひとつを身に帯びて一千年を戦い続けたのはドゥーネダインの誇りのゆえか。こいつらかっこいいよね。歴代の族長たち、あるいは無名の野伏たちの物語が読みたい。 --  &new{2007-10-28 (日) 00:31:47};

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