#author("2017-04-08T14:33:35+09:00","","")
* &ruby(みずうみ){湖};の&ruby(まち){町};の&ruby(とうりょう){統領}; [#idd133d2]
** 概要 [#Summary]

|~カテゴリー|[[人名]]|
|~スペル|Master of Lake-town &br; Master of the Lake-men|
|~異訳|湖の町長|
|~種族|[[人間]]([[湖の人]])|
|~性別|男|
|~生没年|[[第三紀]]|

** 解説 [#Explanation]

[[湖の町エスガロス>エスガロス]]で選出される町の首長。ここでは[[五軍の合戦]](『[[ホビットの冒険]]』)当時に統領であった人物について述べる。

本名は不明。計算高く商才に長けていたために統領となった男。[[トーリン二世]]と[[その仲間達>トーリンとその仲間]]が湖の町にやってきた時は、内心では彼らの素性と目的を信じず詐欺師だと考えていたが、[[町の人々>湖の人]]は[[ドワーフ]]の帰還で湖の町にも繁栄が取り戻されると信じて熱狂したため、これに迎合してトーリン達を歓迎してみせた。
トーリン達が[[はなれ山]]に旅立ち、その後襲来した[[スマウグ]]によって町が破壊されると、統領は真っ先に逃げ出したために町の人々から批判され、代わって[[バルド]]への求心が高まる。するとスマウグの襲撃を招いたのはトーリン達であると主張して人々の不満の矛先をそらし、自らの地位を守る。そしてバルドと[[エルフ王(スランドゥイル)>スランドゥイル]]が財宝を得るために軍勢を率いてはなれ山へ向かうと、町の再建にとりかかった人々と共に[[たての湖]]の湖岸に留まった。

[[五軍の合戦]]を経て、[[バルド]]が[[谷間の国]]を再建し移り住んだ後も、この統領は再建された[[湖の町]]に残る。だが「[[龍]]の黄金病」に取り憑かれ、バルドから町への支援金として贈られた[[はなれ山]]の黄金の大部分を持ち逃げした挙句、仲間に見捨てられて荒野でのたれ死にしたという。
その後'''ずっと賢く、人気がある'''人物が新たな統領となった。

** 映画『[[ホビット>ホビット(映画)]]』における設定 [#Hobbitmovie]

|~俳優|[[スティーヴン・フライ]]|
|~日本語吹き替え|[[銀河万丈]]|

商才に長けているだけではなく、[[アルフリド]]や[[ブラガ]]ら部下を使って[[エスガロス]]の住民を監視し独裁的な統治を行う、政治的にも狡猾な人物。自分の財産に執着していたほか、町に自分の像を建てるなど自己顕示欲も強い。
[[バルド]]のことを自分の地位を脅かしかねない存在として警戒する。そのためもあり、バルドが危険だとして反対する[[トーリン一行>トーリンとその仲間]]の[[エレボール]]への遠征を歓迎した。一方で、アルフリドに適当な法を作らせてバルドを投獄する(([[エクステンデッド・エディション]]で、アルフリドに法を作らせる場面が追加されている。))。

『決戦のゆくえ』で[[スマウグ]]が襲撃してきた時には、ブラガやアルフリドに、自分の財宝を船に乗せるよう指示し、[[町の住民>湖の人]]、さらにはアルフリドまで見捨てて、船で逃亡を図った。だがその船が、[[黒い矢]]を受けて落下してきたスマウグの死骸の下敷きになり行方不明となったため、そのまま死んだものと思われる。「今頃は[[アンドゥイン]]まで逃げて……」と言った[[ヒルダ]]をはじめ、町の住民の多くは自分達を見捨てて逃亡したと考えていたようだが、それ以上に具体的な消息や生死について気に留める者はいなかった。

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