#author("2020-02-12T22:56:54+09:00;2017-08-21T00:07:59+09:00","","")
* エレヒ [#k98e3b37]
** 概要 [#Summary]

|~カテゴリー|[[地名]]|
|~スペル|Erech|
|~その他の呼び名|エレヒの丘(Hill of Erech)|

** 解説 [#Explanation]

[[先ヌーメノール語]]の名前で、意味は不明((『[[指輪物語ロールプレイング]]』サプリメントの『ミドルアース言語ガイド』によると、その土地の[[人間]]の言葉で「恐ろしい場所」を意味するという))。[[モルソンド]]川の上流域、[[黒根谷]]にある丘。この丘の頂上にエレヒの石があった。
[[ゴンドール]]が建国されたとき、土着の[[人間]]である[[山々の人間>死者の軍勢]]の王は、エレヒの石の上で[[イシルドゥア]]に忠誠を誓った。そこでイシルドゥアは[[サウロン]]との戦いが始まったときに山々の人間を召集したが、彼らはゴンドール建国以前の[[暗黒時代]]にはサウロンを崇拝していたため、戦いを拒んだ。そのためイシルドゥアは忠誠の誓言を破った彼らに、永久の眠りにつくべからずという呪いをかけた。以後この地や[[死者の道]]は、幽霊の住む場所として恐れられた。

[[指輪戦争]]のおりには[[マルベス]]の予見したとおり、イシルドゥアの世継ぎである[[アラゴルン二世]]がエレヒの石で[[死者の軍勢]]を召集した。

*** エレヒの石 (Stone of Erech) [#stone]

''黒の石''(Black Stone)とも呼ばれる。エレヒの丘の頂上にある、黒い丸石。[[イシルドゥア]]が[[ヌーメノール]]より持ち込んだとされ、後に[[死者の軍勢]]となった山々の人間の王はこの石の上でイシルドゥアに忠誠を誓った。
『[[指輪物語]]』原著の索引での[[トールキン>ジョン・ロナルド・ロウエル・トールキン]]の説明では、「会合の石(イシルドゥアの支配権のシンボル)」(('a tryst-stone (symbol of Isildur's overlordship)'))とされている。

>この丘とその周りの人住まぬ野には久しく死者たちの恐怖が宿っていました。というのも丘の頂には黒い石が立っていたからです。この石は大きな&ruby(たま){球};のように丸く、人間の高さほどもありますが、半分は土の中に埋まっていました。一見してこの世のものとは思われぬ薄気味悪い感じで、一部の者が信じているように空から落ちて来たかのように見えましたが、海のかなたのさいはての[[西方国]]の伝承を今なお&ruby(おぼ){憶};えている者たちは、この石がその西方国すなわち[[ヌメノール>ヌーメノール]]の&ruby(はいきょ){廃墟};から持ち出されたもので、[[イシルドゥア]]がこの[[中つ国]]に上陸した時、その手でここに&ruby(す){据};えたものだと語っていました。[[この谷間>黒根谷]]に住む者たちは一人としてこれに近づこうとする者はありませんでした。またこの近くに住もうとする者もいませんでした。というのも、ここは[[幻の人間たち>死者の軍勢]]の集会場所で、不安の時代には、ここに&ruby(つど){集};い、石の周りにひしめきあってひそひそとざわめいているといわれていたからです。((『[[王の帰還>指輪物語/王の帰還]]』「灰色の一行 罷り通る」))

** 映画『[[ロード・オブ・ザ・リング]]』における設定 [#Lotrmovie]

登場しない。映画では死者の軍勢は、[[死者の道]]で招集されている。

** ゲーム『[[ロード・オブ・ザ・リングス オンライン]]』における設定 [#LotRO]

エレヒの石周辺は亡霊が徘徊する場所になっている。イシルドゥアが山々の人間に呪いをかける場面、アラゴルンが彼らを召集する場面を再現したセッションプレイもある。

&ref(ScreenShot00309.jpg,,10%,『ロード・オブ・ザ・リングス オンライン』におけるエレヒの石); 

** コメント [#Comment]

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