#author("2021-09-23T12:33:10+09:00;2021-09-22T22:56:46+09:00","","")
* &ruby(りゅう){龍}; [#af1c6fc8]
** 概要 [#ac9096d2]
** 概要 [#Summary]

|~カテゴリー|動物|
|~カテゴリー|[[種族]]|
|~スペル|dragon, drake((dragonを意味する中期英語))|
|~その他の呼び名|長虫(worm, long-worm, great worm)、ウルローキ(Urulóki)|
|~異訳|竜、ドラゴン、ドレイク|
|~その他の呼び名|ウルローキ (Urulóki) &br; 北方の火龍 (fire-drakes of the North) &br; 長虫 (worm)((英語の'''worm'''は芋虫やミミズ、蠕虫など体の長い生き物全般を指し、特に古語表現では蛇を意味する。古英語では'''wyrm'''であり特に大蛇(serpent)を意味し、ベーオウルフ等の伝承文学では龍を指しても使われる。日本語の'''長虫'''(ながむし)は蛇を指す古称。))|

** 解説 [#p254b38d]
** 解説 [#Explanation]
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[[クウェンヤ]]では「火の蛇(fire-serpent)」を意味する''ウルローキ''と呼ばれる。[[上古]]に[[モルゴス]]が作り出した巨大な怪物。
[[第一紀]]末の[[怒りの戦い]]でほとんどが滅ぼされたが、一部は後の世まで生き残った。[[第三紀]]の頃には主に[[ロヴァニオン]]北方([[灰色山脈]]付近)に棲息していた。

[[第一紀]]に[[モルゴス]]が作った巨大な獣。[[怒りの戦い]]でほとんどが滅ぼされたが、一部は[[第三紀]]まで生き残った。
[[クウェンヤ]]ではウルローキという。
『[[指輪物語]]』では''竜''の字が使われているが、『[[シルマリルの物語]]』では''龍''の字が使われている。
邦訳では『[[ホビットの冒険]]』『[[指輪物語]]』『[[終わらざりし物語]]』では''竜''の字が使われているが、『[[新版]] [[シルマリルの物語]]』では''龍''の字が使われている。

** 特徴 [#zbc88885]

:外見|~巨大でとぐろを巻くほどの長い体を持ち足は四本。体は硬い鱗に包まれている。[[怒りの戦い]]では、翼を持っていて空を飛ぶ龍が初めて現れた。
:能力|~怪力を持ち、口から炎を吐くことがある。強力な生命力を持ち、非常に高い知能を持って悪巧みを行う。呪いの力を持つものもいる。
:文明・文化|~文明と言えるものはなく、自分で作ることも使うこともしないのに金銀宝石などの宝物を好み、それを死蔵する。
:外見|~巨大でとぐろを巻くほどの長い体を持ち、足は四本。全身が硬い鱗に包まれており、通常の攻撃を寄せ付けないが、腹の側だけは柔らかく容易に致命傷を受ける。[[怒りの戦い]]では、空を飛ぶ有翼の龍が初めて現れた。
:能力|~強い生命力と怪力を持つ。口から炎を吐くことができ、龍の火は[[力の指輪]]を溶解させられるほど強力であるという。翼を持ち飛行することのできる者もおり、そうした龍は大変な脅威となった。充分に成長した鱗は、通常の攻撃を寄せ付けないほど堅い。聴覚や嗅覚にも優れ、遠くからでも敵の接近を察知できる。また非常に高い知能を持って悪巧みを行う。呪言や邪視の力を持つものもいる。
寿命は長く、年を取るごとに成長して強力になっていき、狡知も深まっていく。だがその分、成長も遅く、龍の祖[[グラウルング]]は初めて存在を知られてから完全に生長しきるまでに200年以上かかっており、それまでは身を鎧う鱗が完全ではなく傷つきやすかった。
:文明・文化|~文明と言えるものはなく、もっぱら単独で暮らす様子がある。自分で作ることも使うこともしないのに金銀宝石などの宝物を好み、奪い取ったそれらを積み上げて体を横たえて眠り、死蔵する。また高い狡知を持つためか、謎かけの魅力に抗えないという性質がある。
:住居|~[[エルフ]]や[[ドワーフ]]、[[人間]]などの砦、洞窟などを奪って住み着く。
:歴史|~歴史上に名が残っている龍は[[グラウルング]]、[[アンカラゴン]]、[[スカサ]]、[[スマウグ]]などである。[[第一紀]]には、[[モルゴス]]の軍勢に参加して[[エルフ]]や[[人間]]を攻撃する。[[怒りの戦い]]では[[アングバンド]]から多くの龍が出撃したが、そのほとんどは滅ぼされた。[[第二紀]]以降に生き残った龍は[[サウロン]]の軍勢に加わるということはなかったようだが、独自に行動して主に[[ドワーフ]]を攻撃し、彼らの住居や財宝を奪った。
:氏族|~厳密な定義はないが、翼のない龍は長虫(worm)と呼ばれることがあるようである(長虫は龍に対する別称としても使われる)。[[冷血竜]]という言葉もある。
:言語|~複数の言語を操る。
:偏見|~他の全ての種族を蔑視しており、略奪の対象としか思っていない。
:歴史|~[[第一紀]]の[[アングバンドの包囲]]の時代にはじめて龍の祖[[グラウルング]]が地上に現れ、[[エルフ]]を仰天させた。グラウルングは[[ダゴール・ブラゴルラハ]]で[[モルゴス]]軍の先陣を切って突撃し、包囲を打ち破った。
[[ニアナイス・アルノイディアド]]ではモルゴス軍の切り札としてグラウルングの他にも多くの龍たちが出撃し、やはりエルフと[[人間]]に大損害を与えた。その後グラウルングは、自らが滅ぼした[[ナルゴスロンド]]に巣食って周辺の脅威となったが、最後には[[トゥーリン・トゥランバール>トゥーリン]]に退治された。
[[怒りの戦い]]では、モルゴスの最後の切り札として[[アンカラゴン]]をはじめとする翼を持つ龍たちがはじめて出撃し、一時は[[ヴァリノール]]の軍勢をも押し返すほどの猛威を見せた。この有翼の龍たちは[[ヴィンギロト]]で駆けつけた[[エアレンディル>エアレンディル(トゥオルの息子)]]と[[ソロンドール]]率いる大鳥たちによって退治された。
[[第三紀]]には[[ロヴァニオン]]北方の[[灰色山脈]]や[[ヒースのかれ野]]に主に巣食っていたらしく、付近の[[ドワーフ]]や[[人間]]を悩ました。特に[[フラム]]に退治された[[スカサ]]や、ドワーフを襲った[[大冷血竜>冷血竜]]などが知られている。
2770年に灰色山脈から飛来して[[山の下の王国>エレボール#Kingdom]]と[[谷間の国]]を滅ぼした[[スマウグ]]は有翼の火龍で、2941年に[[バルド]]に退治されるまで[[エレボール]]の廃墟に巣食い、北方の大きな脅威であった。
スマウグの死後、強力な火龍の類は途絶えてしまったと思しい((『[[旅の仲間>指輪物語/旅の仲間]]』「過去の影」での[[ガンダルフ]]の発言'''竜の火は[[力の指輪]]を熔かし、焼き尽くすことができると昔からいわれておった。しかしこの地上には、それだけの熱を持った古い火を体内に燃やしている竜は、もはや残っておらん。''' ))。しかしその末裔は後代まで残った。
:氏族|~火を吐くウルローキ(火龍)には、翼のない龍と、翼のある龍とがいる。また火龍とは別に、[[冷血竜]]という種類もいたと思われる。小さい龍は''小竜''(dragonet)((『[[終わらざりし物語]]』での訳語は「仔竜」))と呼ばれることがある。
:言語|~複数の言語を巧みに操る。
:偏見|~他の全ての種族を蔑視しており、略奪と殺戮の対象としか思っていない。

** コメント [#h33ec2e9]
*** 名の残っている龍 [#bf28f100]

- なんか、名の残っている龍って、ほとんど人間に殺されたんですね。エアレンディルはエルフの血も混ざってますけれども。エルフが龍を殺していたようなら、その龍(とエルフ)の名前が残っていてもいいようなものです。ひょっとしてモルゴスは龍をエルダールには(追い払われはしても)殺されない仕様で造ったのでしょうか? -- カイト
- 龍ってバルログのような精霊なんでしょうか・・・
- ↑バルログなんかはマイアなんかです
- 有名な龍は意外にあっけない死に方をしている。
- なぜモルゴスはヴァラールの軍勢も窮地に追い込むほど強い翼のあるドラゴンを初めから作らなかったんだろう?やっぱり技術上(?)の問題なんだろうか。
- ↑竜を造るには多大なる時間と魔力がいるんでしょう大量生産するにはモルゴスの魔力でもきつかったんでしょうね
- 龍を創れるのはモルゴスだけとするならば、モルゴス亡き後は減っていく一方ですね。貴重な種だ。スマウグが最期のウルローキかな?指輪戦争の時にも出ませんでしたしね。 -- ボリーの用心棒
- ↑もし龍が出陣してたらミナス・ティリスもその他もろもろの都も陥落してただろうなぁ
- 竜って子孫を作れないんですか?
- ↑×2減っていく一方という事はないんじゃないですか?グラウルングの事を考えてみると、モルゴスがアングバンドに入ってから、すぐ作り始めたとしても、約450年後のダゴール・ブラゴルラハには成長しきっていますし。また、ホビットの冒険には、竜の寿命は1000年、みたいな事が書かれていますし、モルゴスがいないと増えないなら、第二紀に竜は絶滅しているのでは?
- ↑なるほど!とするとスマウグが産まれたのが仮に1000年近く前とすると(自分の事を「年老いて強い」と言ってましたから)年表でいうと2000年頃。ミナス・イシルが陥落してミナス・モルグルになり、自らが滅ぼした「山の下の王国」が建設されたのとほぼ同じ年に産まれたということに・・・なんか結構若造というか・・・1000年の寿命って指輪の世界では大したこと無いですね。エルフは不老だし、ドワーフも400歳くらいまで生きるし、人間でもドゥネダイン末裔では200歳とかまで生きるし。 -- ボリーの用心棒
- ↑ちょっと失礼しますが龍は殺されることがない限り死なない、とトーリンか誰かが言ってましたよ
- ドラゴンって具体的にどのぐらいの大きさだったんでしょうか。竜がかかれた絵を見ても画家によってかなりサイズがまちまちなんですけど。
- モルゴスやサウロンは(堕落後は)真似て嘲るだけで真の意味の創造はできない、という一節が記憶に残ってる。オークはまだ幼体だったエルフをねじまげたものなので彼ら自体で(エルフや人間と同じく)通常生殖が可能。しかし龍やトロルはなんというか、「生命」というものを真似たまがいもののような印象があります。イルーヴァタアルがヴァラを通じてアルダに生成させた生き物たちに共通する「霊性」を欠いた、哀れな存在。という理由(妄想)で、普通の生き物のような繁殖は出来ない、またはひどく不完全。そして知性と長い寿命はあっても文明や文化を持てない。のでは? --  &new{2007-10-23 (火) 23:01:22};
- そうはいってもグラウルングなんかは魔力をもってトゥーリンやニエノールに呪いをかけ人間の運命を左右するんだから並大抵の敵ではないでしょう。文明云々にしても、宝物の価値は分かっているのだから、単に一匹狼が好きなネコみたいな存在というだけでは? -- ドラゴン &new{2008-04-22 (火) 00:02:59};
- ↑×8 確かに。竜がサウロンの軍勢に加わっていたら本当にやばかった。 -- ホビット &new{2008-12-21 (日) 16:35:26};
- [[グラウルング]]
- [[アンカラゴン]]
- [[スカサ]]
- [[スマウグ]]

#comment
** その他 [#f58015be]

原作者の[[トールキン>ジョン・ロナルド・ロウエル・トールキン]]は幼少時から龍を非常に好み、手がけた作品のほとんどに龍を登場させ、龍を題材にした詩も残している。

『[[仔犬のローヴァーの冒険]]』には、月の裏側に住み蝕などを起こさせる「白い龍」が登場する。月の白い龍はトールキンが子供達のために書いた『[[サンタ・クロースからの手紙]]』でも言及されている。
『[[農夫ジャイルズの冒険]]』では、主人公ジャイルズに&ruby(こうびとう){噛尾刀};(龍退治のために鍛えられた剣)で脅される「黄金龍」が登場する。

>どんな世界にいようと、竜がいるところは別世界なのである。&ruby(ファンタジー){空想};、すなわち別世界を創造したり、あるいは眺めたりすることは、妖精の国を知りたいという願望の真髄だったのである。私は竜を深く望んだ。近所に竜がいて、比較的安全な私の世界に侵入してくることを、この臆病な私が願わなかったことはもちろんである。 … しかし、想像のうちにおいてだけでも、ファフニールをもつことのできる世界は、たとえどんな危険が伴うにしても、平穏な私の世界よりも、はるかに豊かで美しい世界である。((『[[妖精物語について]]』))

**『[[Iron Crown Enterprises]]』における設定 [#df97db46]

生息している場所と翼の有無によって細かく分類されている。また、原作に登場する個体以外にも多数の名のある龍について言及されている。

***氏族 [#j41b36d3]

:洞窟龍(Cave Drakes)|クウェンヤでロンドローキ(Rondolóki)と呼ばれる、最も初期の頃に現れた龍とその子孫。比較的小さく、翼も火を吐く能力も持たない種で、知性も後代の龍に劣る。グラウルングのように策謀を練るよりも本能に忠実なため、原石のまま輝きの無い宝石よりも、光沢のあるガラスの方を好む。縄張り意識が強く好戦的だが、他の強力な龍を恐れており、自由の民には殆ど脅威とならない。中にはスカサら名のある龍と知己であるとうそぶく個体もいる。
::洞窟長虫(Cave Worms)|洞窟に住む竜の中で最も主要でかつ忌まわしい種。四肢は小さく、視力も色覚も僅かしかないため、専ら舌を感覚器兼腕代わりとしている。骨を好んで食べるが、可能なものは殆ど何でも食す。全身を粘液で保護し、頭の角で岩を砕きながら地底を這いまわる。決して地表には出てこないため、モリアなど一部の地域で見られる程度である。
:[[冷血竜]]|クウェンヤでヘルカローキ("Helkaloki)と呼ばれる。最も古くかつ一般的な種。他の全ての龍はこの種から派生した。亜種として翼を持たない氷龍(Ice Drakes)、地龍(Land Drakes)の他、翼を持つ種(Winged Cold Drakes)もいる。
:水龍(Water Drakes)|離島や海など、水のある場所に住む種。鰭と鶏冠を持ち、身体に密着した細かい鱗を持つ。火ではなく、体内に蓄えた水を一息に噴出する水雷(Water Bolt)という能力を持つ。長期間水中に潜ることができるため、多くの個体は深い場所に隠れて滅多に姿を現さない。
::雨龍(Rain Drakes)|水龍のうち、主に川や湖などの真水に生息する種。青みのかかった黒か、完全な黒色をしている。洞窟に住むものだけでなく、岩や木などで自ら巣を作るものもいる。
::リングウィローキ(Lingwilóki)|水龍の本種(True Water Drakes)で、あらゆる水域に生息している。殆どの個体が藍色(Deep blue)や青緑色(Sea green)をしている。日光や火を恐れているため、浅瀬や陸地には滅多に近づかない。イルカのように音波を用いて獲物を探知したり、地形を調べる事ができ、大きな個体は小型の船を掴んで押し潰すこともできる。
:[[恐ろしい長虫>化けミミズ]](Were Worms)|砂漠や草原に住む種。見た物や念じた物に擬態するという、他の種にはない魔力を持っている。[[東方の山脈>オロカルニ]]に住む翼を持たない種と、[[ハラド]]の砂漠に生息する有翼の砂龍(Sand Drakes)があり、[[ホビット]]の伝承ではこの2種が混同されている。

***火龍 [#n3fc0b1c]

亜種として、沼地に住む龍(Marsh Drakes)がいる。引火性の有毒ガスを吐くが、棲息地の環境上、火を起こすよりも毒で獲物を蝕んだり、窒息させる事に使われる。

***出典 [#wd806d86]

-『Cratures of Middle Earth』

** ゲーム『[[ロード・オブ・ザ・リングス オンライン]]』における設定 [#LotRO]

翼のない種はworm、翼のある種はdrakeと定義されている。
大型の龍としては、[[トログ]]やDraigochなどが登場する。[[ダイン一世]]らを殺した[[冷血竜]]には、Vethúg Wintermindという固有名がつけられている。

** コメント [#Comment]

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