#author("2021-11-24T23:01:39+09:00;2019-07-17T12:12:21+09:00","","")
* フェアノールの息子たち [#ce0c586d]
** 概要 [#Summary]

|~カテゴリー|[[人名]]|
|~スペル|Sons of Fëanor|
|~その他の呼び名||
|~その他の呼び名|七人の息子たち(the seven Sons)|

** 解説 [#Explanation]
[[フェアノール]]とその妻[[ネアダネル]]の間に生まれた息子たち。[[マイズロス]]、[[マグロール]]、[[ケレゴルム]]、[[カランシア]]、[[クルフィン]]、双子の[[アムロド]]と[[アムラス]]の七人の兄弟である。
[[フェアノール]]とその妻[[ネアダネル]]の間に生まれた七人の息子たち。
''[[丈高きマイズロス>マイズロス]]''、''[[偉大なる伶人マグロール>マグロール]]''、''[[金髪のケレゴルム>ケレゴルム]]''、''[[黒髪のカランシア>カランシア]]''、''[[巧みのクルフィン>クルフィン]]''、''双子の[[アムロド]]と[[アムラス]]''からなる。

***誓言による呪われた運命の始まり [#y971257e]

フェアノールの息子たちは父である[[フェアノール]]と共に、後に[[フェアノールの誓言>フェアノール#Oath]]と呼ばれる[[シルマリル]]の追跡を誓う恐るべき誓言を立てる。この誓言は父フェアノールの死後も彼らを呪縛し続け、それによって我が身を滅ぼす運命に定められた。
フェアノールの一党は[[中つ国]]へと渡るための船を奪おうとして[[アルクウァロンデ]]の[[テレリ]]族と争い、最初の[[同族殺害]]を犯して[[マンドスの呪い]]を宣告される。さらに同じ[[ノルドール]]の一族に対しても不信に駆られたフェアノールは、異母弟[[フィンゴルフィン]]の一党をも裏切って[[アラマン]]に置き去りにし、自らの一党だけで中つ国へと船出してしまった。
フェアノールの一党は[[中つ国]]へと渡るための船を奪おうとして[[アルクウァロンデ]]の[[テレリ]]族([[ファルマリ]])と争い、最初の[[同族殺害]]を犯して[[マンドスの呪い]]を宣告される。さらに同じ[[ノルドール]]の一族に対しても不信に駆られたフェアノールは、異母弟[[フィンゴルフィン]]の一党をも裏切って[[アラマン]]に置き去りにし、自らの一党だけで中つ国へと船出してしまった。

***東ベレリアンドの領主として [#z1d58ea2]

[[アラマン]]での裏切りの後、[[ダゴール=ヌイン=ギリアス]]で[[フェアノール]]が戦死し、[[マイズロス]]が[[フィンゴルフィン]]の長男[[フィンゴン]]に[[サンゴロドリム]]から救出されて[[ノルドール]]の王権を放棄したことで、ひとまず一族は和解した。だが再び一族の分裂を招くことを危惧した[[マイズロス]]は、あえて辺境の地を自分と弟たちの領土に選んで[[東ベレリアンド]]の領主となり、[[マイズロス]]が[[ヒムリング]]山の周辺、[[マグロール]]が[[マグロールの山間]]と呼ばれた[[ゲリオン]]の上流域、[[ケレゴルム]]と[[クルフィン]]がヒムリング南西の[[ヒムラド]]を、[[カランシア]]がゲリオン東岸の[[サルゲリオン]]を、[[アムロド]]と[[アムラス]]が後に[[エストラド]]と呼ばれるゲリオン西岸の地を領有し、[[ダゴール・ブラゴルラハ]]の合戦が起きるまでは平和の内に統治していた。
[[アラマン]]での裏切りの後、[[ダゴール=ヌイン=ギリアス]]の合戦で[[フェアノール]]が戦死し、[[マイズロス]]が[[フィンゴルフィン]]の長男[[フィンゴン]]に[[サンゴロドリム]]から救出されて[[ノルドール]]の王権を放棄したことで、ひとまず一族は和解した。だが再び一族の分裂を招くことを危惧した[[マイズロス]]は、あえて辺境の地を自分と弟たちの領土に選んで[[東ベレリアンド]]の領主となり、[[マイズロス]]が[[ヒムリング]]の丘の周辺、[[マグロール]]が[[マグロールの山間]]と呼ばれた[[ゲリオン]]川の上流域、[[ケレゴルム]]と[[クルフィン]]がヒムリング南西の[[ヒムラド]]を、[[カランシア]]がゲリオン川東岸の[[サルゲリオン]]を、[[アムロド]]と[[アムラス]]が後に[[エストラド]]と呼ばれるゲリオン川西岸の地を領有し、[[ダゴール・ブラゴルラハ]]の合戦が起きるまでは平和の内に統治していた。

***ベレンとルーシエンが獲得したシルマリルを巡る確執 [#rfe1afdf]

[[ダゴール・ブラゴルラハ]]の合戦によって長男[[マイズロス]]以外のフェアノールの息子たちは自らの領土を追われた。[[マグロール]]はマイズロスを頼って[[ヒムリング]]へ逃れ、[[カランシア]]は[[アムロド]]と[[アムラス]]と共に[[ラムダル]]の南へと逃れた。[[ケレゴルム]]と[[クルフィン]]は[[フィナルフィン]]の長男[[フィンロド]]の治める[[ナルゴスロンド]]へ逃れたが、後に[[ベレン>ベレン(バラヒアの息子)]]と[[ルーシエン]]の[[シルマリル]]探索を妨害したことを咎められて追放され、ヒムリングのマイズロスの許へ行った。
[[フェアノールの誓言>フェアノール#Oath]]に縛られた彼らは使者を送って[[シンゴル]]に[[シルマリル]]を引き渡すよう要求し、先見の能力を持った王妃[[メリアン]]はこの要求に応じるようシンゴルに助言したが、ケレゴルムとクルフィンがベレンとルーシエンの旅路を妨害したことに怒っていたシンゴルは拒否した。
[[ダゴール・ブラゴルラハ]]の合戦によって長男[[マイズロス]]以外のフェアノールの息子たちは自らの領土を追われた。[[マグロール]]はマイズロスを頼って[[ヒムリング]]の丘へ逃れ、[[カランシア]]は[[アムロド]]と[[アムラス]]と共に[[ラムダル]]の南へ逃れた。[[ケレゴルム]]と[[クルフィン]]は[[フィナルフィン]]の長男[[フィンロド]]の治める[[ナルゴスロンド]]へ逃れたが、後に[[ベレン>ベレン(バラヒアの息子)]]と[[ルーシエン]]の[[シルマリル]]探索を妨害したことを咎められて追放され、ヒムリングのマイズロスの許へ行った。
[[フェアノールの誓言>フェアノール#Oath]]に縛られた彼らは使者を送って[[ドリアス]]の王[[シンゴル]]に[[シルマリル]]を引き渡すよう要求し、先見の能力を持った王妃[[メリアン]]はこの要求に応じるようシンゴルに助言したが、ケレゴルムとクルフィンがベレンとルーシエンの旅路を妨害したことに怒っていたシンゴルは拒否した。

***再度の同族殺害 [#s5057a3f]

[[ニアナイス・アルノイディアド]]の敗北の後、フェアノールの息子たちは[[オッシリアンド]]へ逃れ、[[緑のエルフ]]たちと共に森に住まっていた。[[シルマリル]]は[[シンゴル]]が[[ノグロド]]の[[ドワーフ]]に殺された後は、[[トル・ガレン]]に[[ベレン>ベレン(バラヒアの息子)]]と共に住まっていた[[ルーシエン]]が所持していた。シルマリルがルーシエンの手許にある間は、フェアノールの息子たちも手出ししようとはしなかったが、ベレンとルーシエンの死後、二人の息子でシンゴル亡き後のドリアスの王となっていた[[ディオル>ディオル(ベレンの息子)]]の手に渡ると、再び[[フェアノールの誓言>フェアノール#Oath]]が目覚めた。フェアノールの息子たちはディオルにシルマリルの引渡しを要求したが、ディオルは一切返事をしなかった。フェアノールの息子たちは[[ドリアス]]を襲撃し、二度目の[[同族殺害]]を犯してまで[[シルマリル]]を取り戻そうとしたが、この時[[ケレゴルム]]、[[カランシア]]、[[クルフィン]]は戦死し、[[シルマリル]]はディオルの娘[[エルウィング]]が持って[[シリオンの港]]へと逃れた。
[[ニアナイス・アルノイディアド]]の合戦の敗北の後、フェアノールの息子たちは[[エレド・リンドン>エレド・ルイン]]の山麓へ逃れ、[[オッシリアンド]]の[[緑のエルフ]]たちと共に森に住まっていた。[[シルマリル]]は[[シンゴル]]が[[ノグロド]]の[[ドワーフ]]に殺された後は、[[トル・ガレン]]に[[ベレン>ベレン(バラヒアの息子)]]と共に住まっていた[[ルーシエン]]が所持していた。シルマリルがルーシエンの手許にある間は、フェアノールの息子たちも手出ししようとはしなかったが、ベレンとルーシエンの死後、二人の息子でシンゴル亡き後の[[ドリアス]]の王となっていた[[ディオル>ディオル(ベレンの息子)]]の手に渡ると、再び[[フェアノールの誓言>フェアノール#Oath]]が目覚めた。フェアノールの息子たちはディオルにシルマリルの引渡しを要求したが、ディオルは一切返事をしなかった。フェアノールの息子たちはドリアスを襲撃し、二度目の[[同族殺害]]を犯してまでシルマリルを取り戻そうとしたが、この時[[ケレゴルム]]、[[カランシア]]、[[クルフィン]]は戦死し、シルマリルはドリアスの生存者たちが持って[[シリオンの港]]に逃れた。

***三度目の同族殺害 [#k2757b34]

[[マイズロス]]は[[ドリアス]]襲撃時の非道な所業を悔い、[[シリオンの港]]の[[エルウィング]]がシルマリルを所持していることを知った後も手を出すことを控えていたが、やはり[[誓言>フェアノール#Oath]]の呪縛に苦しみ、結局はシルマリルを引き渡すよう要求する書状を送った。だが[[エルウィング]]とシリオンの港の住民たちはシルマリルを手放そうとはせず、フェアノールの息子たちはシリオンの港を襲撃し、三度目の同族殺害を犯した。
[[マイズロス]]は[[ドリアス]]襲撃時の非道な所業を悔い、[[シリオンの港]]にいる[[ディオル>ディオル(ベレンの息子)]]の娘[[エルウィング]]が[[シルマリル]]を所持していることを知った後も手を出すことを控えていたが、やはり[[誓言>フェアノール#Oath]]の呪縛に苦しみ、結局はシルマリルを引き渡すよう要求する書状を送った。だがエルウィングとシリオンの港の住民たちはシルマリルを手放そうとはせず、フェアノールの息子たちはシリオンの港を襲撃し、三度目の同族殺害を犯した。
この時[[アムロド]]と[[アムラス]]は戦死し、エルウィングはシルマリルを抱えて海に身を投げた。だが彼女と[[エアレンディル>エアレンディル(トゥオルの息子)]]の息子[[エルロンド]]と[[エルロス]]は、[[マグロール]]が引き取って養育した。

***残り二つのシルマリルの行方とそれぞれの結末 [#edd9e43e]

[[怒りの戦い]]の後、[[マイズロス]]と[[マグロール]]は[[モルゴス]]から取り戻された残り二つの[[シルマリル]]を[[エオンウェ]]に要求したが、エオンウェはシルマリルに対する彼らの所有権は[[同族殺害]]によってもはや消滅したと伝え、二人に[[ヴァリノール]]に戻って判決を受けるよう命じた。マグロールはエオンウェの命に従うことを望んだが、マイズロスはあくまでも[[誓言>フェアノール#Oath]]を守って果てることを望み、マイズロスの意思に屈したマグロールと共にエオンウェの営舎に忍び込み、衛士を殺して[[シルマリル]]を盗み出そうとした。この時全陣屋が目覚めて二人に向き合ったが、エオンウェは二人を殺すことを禁じたため、二人は戦わずして遠くへ逃れ、銘々が一つずつシルマリルを受け取った。だが彼らはすでに正統な所有者とは認められず、[[シルマリル]]は彼らの手を焼いた。[[マイズロス]]は絶望してシルマリルを持ったまま火の燃え盛る大地の裂け目に身を投じて死に、[[マグロール]]はシルマリルを海中に投じた後、海辺をさまよいながら[[苦しみと悔恨の歌>ノルドランテ]]を歌い続け、二度と[[エルダール]]の間には戻らなかったという。
[[怒りの戦い]]の後、[[マイズロス]]と[[マグロール]]は[[モルゴス]]から取り戻された残り二つの[[シルマリル]]を[[エオンウェ]]に要求したが、エオンウェはシルマリルに対する彼らの所有権は度重なる[[同族殺害]]によってもはや消滅したと伝え、二人に[[ヴァリノール]]に戻って判決を受けるよう命じた。マグロールはエオンウェの命に従うことを望んだが、マイズロスはあくまでも[[誓言>フェアノール#Oath]]を守って果てることを望み、マイズロスの意思に屈したマグロールと共にエオンウェの営舎に忍び込み、衛士を殺してシルマリルを盗み出そうとした。この時全陣屋が目覚めて二人に向き合ったが、エオンウェは二人を殺すことを禁じたため、二人は戦わずして遠くへ逃れ、銘々が一つずつシルマリルを受け取った。だが彼らはすでに正当な所有者とは認められず、シルマリルは彼らの手を焼いた。[[マイズロス]]は絶望してシルマリルを持ったまま火の燃え盛る大地の裂け目に身を投じて死に、[[マグロール]]はシルマリルを海中に投じた後、海辺をさまよいながら[[苦しみと悔恨の歌>ノルドランテ]]を歌い続け、二度と[[エルダール]]の間には戻らなかったという。

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