#author("2019-07-07T14:03:59+09:00","","")
#author("2021-12-06T00:16:10+09:00;2018-08-24T23:33:52+09:00","","")
* ヒスルム [#d33d90ce]
** 概要 [#Summary]

|~カテゴリー|[[地名]]|
|~スペル|Hithlum|
|~その他の呼び名|ヒーシローメ(Hísilómë)|

** 解説 [#Explanation]

[[ベレリアンド]]の北西にある、東と南を[[エレド・ウェスリン]]に、西を[[エレド・ローミン]]の山脈によって囲まれた広大な地域(ベレリアンドには含まれない)。南西部は[[ドル=ローミン]]、南東部は湖と山脈を挟んで[[ミスリム]]と呼ばれる。
[[モルゴス]]が流謫の[[ノルドール]]の野営地へと送ってきた雲に由来して、ノルドールはこの地を[[クウェンヤ]]で「霧の国(Land of Mist)」の意味の''ヒーシローメ''と名付けたが、後にこの地に住んだ[[シンダール]]によってヒスルムの名で呼ばれるようになった。[[アングバンドの包囲]]が続いていた間は美しい土地だったが、空気は冷涼で冬は寒冷だった。
[[ベレリアンド]]の北西にある、東と南を[[エレド・ウェスリン(影の山脈)>エレド・ウェスリン]]に、西を[[エレド・ローミン(谺山脈)>エレド・ローミン]]に囲まれた広大な地域(ベレリアンドには含まれない)。南西部は[[ドル=ローミン]]、南東部は湖と山脈を挟んで[[ミスリム]]と呼ばれる。[[アングバンドの包囲]]が続いていた間は美しい土地だったが、空気は冷涼で冬は寒冷だった。
[[中つ国]]に帰還した[[ノルドール]]族の[[エルフ]]は彼らが最初に野営地を築いたこの地を、[[モルゴス]]が彼らの野営地に送りつけた雲に由来して、[[クウェンヤ]]で「霧の国(Land of Mist)」の意味の''ヒーシローメ''と名付けた。そしてこの地に住んだ[[シンダール]]族のエルフの言葉ではヒスルムと呼ばれるようになった。

ミスリムは[[フェアノール]]の軍勢が野営地を築いて[[ダゴール=ヌイン=ギリアス]]の舞台となり、後には[[フィンゴルフィン]]に率いられて[[ヘルカラクセ]]を横断してきた軍勢も野営地を築いた。その後ヒスルム全土が[[ノルドール]]の[[上級王]][[フィンゴルフィン]]が統治する土地となり、南西部の[[ドル=ローミン]]は息子の[[フィンゴン]]に与えられた。ただし彼らの本拠地は[[エレド・ウェスリン]]の東側にある[[エイセル・シリオン]]の城砦だった。また、後にドル=ローミンは[[エダイン]]である[[ハドル家]]に与えられた。
ミスリムは[[フェアノール]]の軍勢が野営地を築いて[[ダゴール=ヌイン=ギリアス]]の合戦場となり、後には[[フィンゴルフィン]]に率いられて[[ヘルカラクセ]]の海峡を横断してきた軍勢も野営地を築いた。その後ヒスルム全土が[[ノルドール]]の[[上級王]][[フィンゴルフィン]]が統治する[[エルフ]]の国となり、南西部の[[ドル=ローミン]]は息子の[[フィンゴン]]に与えられた。ただし彼らの本拠地は[[エレド・ウェスリン]]の東側にある[[エイセル・シリオン]]の城砦だった。
後にドル=ローミンは[[エダイン]]([[人間]])である[[ハドル家]]に与えられた。

[[ダゴール・ブラゴルラハ]]以降、この地は[[モルゴス]]に攻撃されるようになり、[[エレド・ウェスリン]]で戦闘が行われた。さらに山脈を迂回してきた敵によって北からも攻撃された。だが[[フィンゴルフィン]]の死後王位を継承した[[フィンゴン]]が、[[キーアダン]]の援助を得て攻撃を撃退した。
しかし[[ニアナイス・アルノイディアド]]によって[[フィンゴン]]の王国は滅び、[[ハドルの族]]の戦士たちの大多数も討ち死にした。そのため[[東夷]]と[[オーク]]が侵入してきて、この地に残った僅かな[[エルフ]]とハドルの族の生き残りは迫害された。
[[ダゴール・ブラゴルラハ]]の合戦後に[[フィンゴルフィン]]が[[モルゴス]]との一騎討ちで死ぬと、息子の[[フィンゴン]]が[[ノルドール]]の[[上級王]]位とヒスルムの王国を受け継いだ。
合戦から七年後、[[モルゴス]]が大軍勢でヒスルムを攻撃した。[[エレド・ウェスリン]]の山脈での戦闘では、[[エイセル・シリオン]]の包囲戦で同地の城砦を守っていた[[ハドル家]]の[[ガルドール>ガルドール(ハドルの息子)]]が戦死したが、彼の息子[[フーリン>フーリン(ガルドールの息子)]]が敵を撃退した。モルゴス軍は北からも攻め寄せ、ヒスルムの平原でこれを迎え撃ったフィンゴンは数に圧倒されたが、海から駆けつけた[[キーアダン]]の援軍に救われ、こちらも撃退に成功した。
しかし[[ニアナイス・アルノイディアド]]の敗北でフィンゴンは戦死して、フーリンは虜囚の身となり、[[ハドルの族]]の戦士を含むヒスルムの軍勢は大多数が戦死した。こうしてヒスルムの王国は滅び、この地に残ったエルフとハドルの族の生き残りは、モルゴスが差し向けた[[東夷]]と[[オーク]]から迫害を受け、奴隷にされた(エルフの中には[[アンナイル]]達のようにモルゴスの配下から逃れ、山岳部に隠れ住んだ者もいた)。

** 草稿における記述 [#z64af31a]

『[[The History of Middle-earth/The Book of Lost Tales 1>The Book of Lost Tales 1]]』にて、「影の地(land of shade)」とも呼ばれるほか、「[[太陽]]が初めて昇った時に全ての暗き影が集まった場所(whither all the deepest shades withdrew when the Sun first arose)」と表記されている。 

また、相当な難所だとされ、多数のエルフが遭難している場所として哀歌に歌われた。モルゴスによって森に閉じ込められた人間もおり、「A Song of Aryador」という詩も残している。((Aryador は人間によるヒスルムの呼称とされる。)) この森で遭難したエルフ達は「Shadow Folk」と呼ばれ、人間達に恐れられたともされている。さらには、[[大いなる旅]]の道中、[[ナハール]]に跨った[[オロメ]]や妖精の力を以てしても多数のエルフがはぐれてしまい、[[シンゴル]]は完全に遭難してしまった。

沿岸の岩場には「モルゴスの悪しき影響の傷跡」が残るとされている。

** コメント [#Comment]

#pcomment(,,noname,,,,reply)
#pcomment(,,,,,,reply)