#author("2022-10-26T17:19:04+09:00;2022-05-16T21:49:42+09:00","","")
* ニエンナ [#a08de752]
** 概要 [#u21fa0b5]
** 概要 [#Summary]

|~カテゴリー|人名|
|~スペル|'''Nienna'''|
|~その他の呼び名|'''かの女'''|
|~種族|'''ヴァラ'''|
|~性別|'''女'''|
|~生没年|'''不明~'''|
|~親|'''イルヴァタール'''|
|~兄弟|'''ナーモ(マンドス) イルモ(ローリエン)'''|
|~配偶者|'''なし'''|
|~子|'''なし'''|
|~カテゴリー|[[人名]]|
|~スペル|Nienna|
|~その他の呼び名|憐れみと哀しみの女神(Lady of pity and mourning)|
|~種族|[[アイヌル]]([[ヴァラール]])|
|~性別|女|
|~生没年||
|~兄弟|[[ナーモ]]、[[イルモ]](兄弟)|
|~配偶者|なし|

** 解説 [#mce27519]
** 解説 [#Explanation]

Nienna、[[アラタール>アラタール(ヴァラール)]]の中に数えられる[[ヴァリエア]]の一人。憐れみと哀しみの女神で、[[フェアントゥリ]]兄弟([[ナーモ]]と[[イルモ]])の妹。夫は持たず独り身で、[[ヴァリノール]]の都には滅多に出てこず[[マンドスの館]]に出向くことが多い。哀しみと嘆きの歌を、憐れみと望みのために歌う。
ガンダルフに忍耐と深い憐憫の心を教えたと言われている。
[[アラタール>ヴァラール#Aratar]]の中に数えられる[[ヴァリエ]]。[[フェアントゥリ]]兄弟([[ナーモ]]と[[イルモ]])の姉妹((『[[シルマリルの物語]]』の邦訳では妹と訳されているが、原書では単に'''sister'''))。
独り身であり、[[アマン]]の西の方、世界の縁に位置し、[[世界の壁>夜の壁]]の外に開いた窓がある館に居を構えている。[[ヴァルマール]]に赴くことは滅多になく、近くにある[[マンドスの館]]に出向いて霊魂の世話をしていることが多い。

** コメント [#ved9eba5]
灰色の頭巾を被り、絶え間なく涙を流している。

- Nieは哀しみ、nnaはtoやtoward、intoの意味になるらしいので、ニエンナの名の意は「哀しみに向かう者」ではないでしょうか。
- 他人を思い、涙を流すことはあるが、自分の為に悲願し、涙を流すことはしないそうです。
ある意味強い女性ですよね。
- クウェンタ・シルマリオンによると、彼女の衣は、ガンダルフと同じ灰色(フード付き)だそうです。
- 他のヴァラールとは違い、メルコオルに対して憎むこともなければ、責めを負わせようともしない。
裏切られてもなお、彼の行為に涙を流し続ける彼女は、ある意味特質っていうか異質な存在なのかもしれません。
- ↑それを言うなら「哀しみに立ち向かう者」の方が無難じゃないか?
- HoME設定だとマンウェとメルコオルの妹だったよな。
- ガンダルフに憐れみと忍耐について教えを説いたと言われ、その教えはゴラムの話のときのフロドとの会話に生きている。
- ニエンナがこの神格系を司るきっかけとなったのはメルコオルの独奏がきっかけだそうで。
- 俺的に、他人に害を及ぼすという理由だけで、悪を悪と呼んでいいのか、ニエンナの存在はそう訴えかけている存在に見える。俺を含めた現代人の感覚では到底捉えきれない「悪」の本質を見切っていた人物ではないだろうか。
- 一日何リットルぐらい涙を流すのか気になる。
- 直接ではないが、結果的に見るとメルコオルとの絡みが一番多いヴァラでは?
- マンドスの砦に幽閉されたとき、メルコールの釈放をナーモに訴えたみたいですが。
メルコールのどこがそんなにいいんだろう…。永遠の謎だ。
- メルコールの否を問わない唯一の人
- メルコールもまた一つのイルーヴァタールが創った存在であることを他のヴァラよりもはっきりと自覚していたんでしょう
>しかし、彼女は自分のために泣くのではない。そしてかの女の嘆く声を聞く者は、&ruby(れんびん){憐憫};と望みをもって耐えることを学ぶのである。((『[[シルマリルの物語]]』「[[ヴァラクウェンタ]]」))

#comment
*** 憐れみと哀しみの女神 [#t75b92bb]

>そしてニエンナが立って、[[エゼッロハール]]の築山に上り、灰色の&ruby(ずきん){頭巾};を後ろにずらし、涙で[[ウンゴリアント]]の汚れを洗い流した。そして彼女は、この世の苦しみと[[アルダ]]の受けた傷を悼んで、歌った。((「[[クウェンタ・シルマリッリオン]]第九章 ノルドール族の逃亡のこと」))

ニエンナは[[創世の音楽>アイヌリンダレ]]で[[メルコール>モルゴス]]の不協和音を耳にして以来、悲しみを覚え、彼女の歌は哀歌となって音楽の主題に取り込まれることとなった。
その憐みと涙は[[アルダ]]に加えられるあらゆる傷にそそがれている。メルコールが[[マンドス]]の砦での刑期を終えて[[ヴァラール]]の前で許しを乞いた時には、ただ一人彼の恩赦に口添えをした。

[[ヤヴァンナ]]の歌により生誕した[[二本の木]]は、ニエンナが涙を注いだ[[築山>エゼッロハール]]より生い茂り、その最後の花と果実である[[月]]と[[太陽]]もまた、ヤヴァンナの歌とニエンナの涙によって生じることができた。
かの[[オローリン]]も、ニエンナから忍耐と深い憐憫の心を学んだという。

#include(Include/アイヌル,notitle)

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